エムエスアイ、Intel Z77/H77/B75マザーを4月に発売

参考展示されたZ77A-GD80

3月29日 発表
価格:オープンプライス



Z77A-GD80を手にする三好正行氏

 エムエスアイコンピュータージャパン株式会社は29日、都内で記者会見を開き、同社 営業部コンポーネント営業1課 課長の三好正行氏が、4月に発売予定のLGA1155のIntel 7シリーズマザーボードを紹介した。

 4月には、Intel Z77/H77/B75 Expressを搭載したマザーボードが発売開始となるが、同社製品としては、Z77搭載でATXミドルレンジの「Z77A-GD55」、やや下位の位置づけとなる「Z77A-G45」、さらに下位の「Z77A-G43」、microATXの「Z77MA-G45」、およびH77搭載でATXの「ZH77A-G43」、B75搭載でATXの「B75A-G43」の5モデルが発売される。

 価格はすべてオープンプライス。店頭予想価格はZ77A-GD55が15,500円前後、Z77A-G45が13,800円前後、Z77A-G43が11,800円前後、Z77MA-G45が12,800円前後、ZH77A-G43が9,800円前後、B75A-G43が8,800円前後の見込み。

 上位の「Z77A-GD65」も用意されるが、発売はやや後にずれ込む形で、店頭予想価格は18,800円前後の見込み。さらに上位の「Z77A-GD80」も用意するが、価格/発売時期ともに未定。

 型番は従来モデルを踏襲し、チップセット名に続き、AはUSB 3.0、GはPCI Express x16スロットが2本以上、DはDrMOS搭載、その後ろがグレード(数字が大きいほど上位)となる。


Z77A-GD65Z77A-GD55Z77A-G45
Z77MA-G45ZH77A-G43B75A-G43
Z77A-GD65の特徴Z77A-GD55の特徴Z77A-G45の特徴
Z77A-G43の特徴Z77MA-G45の特徴
ZH77A-G43の特徴B75A-G43の特徴

 同社のIntel X79 Expressシリーズから採用された独自の品質基準「MILITARY CLASS III」を踏襲し、第三者機関による品質基準テストをクリア。GD80/GD65/GD55/の3モデルは、Hi-C CAP、スーパーフェライトチョークコイル、DrMOS II、固体コンデンサを採用し、いずれも5つ星。また、Z77MA-G45を除く4モデルは、DrMOS IIとHi-C CAPを省いた3つ星。Z77MA-G45はMILITARY CLASS III非準拠となっている。

MILITARY CLASS IIIの比較DrMOSの採用Hi-C CAPの特徴
スーパーフェライトチョークコイルの特徴固体コンデンサの採用

 従来のIntel Z68 Express搭載モデルと比較して、新たにUSB 3.0をチップセットでネイティブサポートしたことが、最大のトピックとみられる。その一方でチップセットの改善やチューニングにより、同じSandy Bridge CPU搭載時でも、より高性能を発揮できるようになったという。

独自機能のアップデートオーバークロック機能のアップデートSandy Bridgeでのベンチマーク結果
OC Geine IIをONにしたときの旧製品との比較このほかの機能の進化

 自動オーバークロック機能「OC Genie II」も踏襲するが、新たにオーバークロックプロファイルを保存して、OC Genie IIに適用できるようになった。また、このオーバークロックプロファイルを保存して、インターネットやUSBメモリを通じて他人と共有できるようになった。

 Windows上でも実際のUEFI BIOSと同じ画面で各種操作ができる「Click BIOS II」を搭載。また、一部他社のUEFI BIOSでは、RazerやSteelSeries製のゲーミングマウスで操作ができない問題があるが、新製品はこれらでもUEFI BIOSを操作できるようになっている。さらに、従来は英語のみだったが、新たに日本語を含めて15の言語で表示できるようになった。

OC Genie IIの概要OC Genie IIによる性能向上OC Genie IIによるグラフィックス性能向上
OC Genie IIの新機能。プロファイルとして保存できるようになったOCプロファイルを共有できるClick BIOS IIの特徴
ユーティリティをUEFI BIOS上に統合ゲーミングマウスの最適化
他社のUEFI BIOSだと、ゲーミングマウスが使えないことがあるという日本語を含めた15言語のサポート

 PWM回路は「ハイブリッド・デジタル・パワー」を採用。ASUSTeKやGIGABYTEなどではデジタルPWMの採用が進んでいるが、細かな制御ができる代わりに、段階的なフェーズ切り替えになるため、省電力コントロールも段階的になる。一方MSI製品では基本的にアナログコントローラを採用しながらも、プログラマブルマイクロプロセッサを採用することで、デジタルPWMと同様にユーザーによる各種コントロールを実現しながらも、滑らかな省電力コントロールを実現したという。

 このほか、一部上位モデルで可能な電圧測定ポイント「V-チェックポイント」や、2つのBIOSを切り替えられる「マルチBIOS II」、ソフトウェアからコントロールできる「インスタントOC」、ヒートパイプデザイン、デバッグLED、3層金メッキ採用のUSBポート、高速USB充電を実現する「スーパーチャージャー」、USBポートの静電気防止機能「USBセーフガード」、高音質化ソフトウェア「THX TruStudio PRO」などを搭載する。

ハイブリッド・デジタル・パワーの特徴プログラマブルのマイクロプロセッサの内蔵Vdrop制御も従来から改善した
そのほかの上位モデルの機能USB関連の機能THX TruStudio PROの対応
ACL898を採用し、クリアな音質を実現するというPCI Express 3.0の対応
Ray Tsai氏

 発表会の冒頭では、同社のRay Tsai氏(Special Assistant, President Office)が挨拶をし、「2011年は、チップセット不良の回収やタイの洪水によるHDDの価格高騰など、PC DIY市場にとっては大きな打撃となった。しかし、2012年はHDD価格の安定化、メモリの低価格化、Ivy Bridgeの登場、Windows 8の発売など、DIY市場にとって明るい材料が揃っている。我々は積極的にラインナップを展開していきたい」と語った。


(2012年 3月 30日)

[Reported by 劉 尭]