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12.6型WQXGAはこうやって武器にする!最新2in1「mouse M2」で構築する効率仕事術

~Windows 11 UIの「惜しい」or「なじめない」部分はツールで補完

マウスコンピューター「mouse M2-ICU01BK-A」(直販価格15万9,800円より)

 モバイルノートにおいては、見やすい大画面や豊富なインターフェイスよりも、とにかく持ち運びのしやすさを重視したい、と考えている人は少なくないだろう。特にPCを手に持ちながら操作することが多い業務であれば、よりコンパクトなノートPCやタブレットPCの方が都合がいい、ということもあるはずだ。

 しかし、サイズが小さくなると、画面が見にくくカーソル操作もしにくいというトレードオフもある。そもそも大きめのモニターを想定して作られたWindows 11のUIが足を引っ張ってコンパクトなデバイスの使い勝手を損なっているところもあるのでは? なんてOSに疑いの目を向けたくもなってしまう。

 機動力重視のコンパクトなPCがいいけど、PCとしての使いやすさは犠牲にしたくない。そこで要チェックなデバイスが、マウスコンピューターの2in1「mouse M2-ICU01BK-A」(以降、mouse M2)だ。12.6型パネルで持ち運びのしやすさは言わずもがなで、基本性能も十分に高い。そこにWindows 11のUIを改善するアプリを組み合わせて、理想的なモバイルワーク環境の実現を図ってみることにしよう。

240ppiの有機ELディスプレイ採用、キーボードとペンも付属

 mouse M2は、12.6型の2in1モバイルPC。タブレットPC本体のほかに、カバーを兼ねるタッチパッド付きキーボードとスタイラスペンが標準で付属する。キーボード&タッチパッドで操作するノートPCとしても、タッチやペンで操作するタブレットとしても使える1台だ。

カバーを兼ねるタッチパッド付きキーボードが標準で付属
MPP(Microsoft Pen Protocol)対応のアクティブスタイラスペンも付属

 A4よりもひとまわり小さい縦横サイズ(285.7×183.9mm)で、薄さは8.9mm。約1.26kgの重量は筐体がコンパクトなだけに「中身がぎっしり詰まっている感」はあるが、まぎれもなく持ち運びや手に持ったまま使うことも想定したデバイスだ。

薄さ8.9mmのコンパクトなボディ

 ハードウェア面の最も特徴的なところは、WQXGA(2,560×1,600ドット)という高解像度な有機ELディスプレイを備えることだろう。画素密度でいうと実に約240ppiに達する高精細なもので、NTSC比は108%、Adobe RGBは約99%という広い色域カバー率も誇る。写真や動画を緻密に、かつ有機ELによる鮮やかな色彩で表現してくれるのだ。

 高解像度な分、標準的なフルHDクラスのディスプレイと比べて同時に表示しておける情報量は約2倍(画素数換算)と格段に多い。アスペクト比が16:10ということで高さ方向にも余裕があり、複数アプリを並行利用してのマルチタスク作業もこなしやすいだろう。単体アプリ利用時でも、たとえばExcelシートなどはこのちょっとした縦方向の長さが作業効率の向上にも影響する。

2,560×1,600ドット、約240ppiの高精細な有機ELディスプレイ

 もう1つの特徴は、専用キーボード(+背面カバー)とスタイラスペンが同梱されていること。専用キーボードは背面カバーとセットで使うことにより、閉じているときは本体をしっかり保護して安心して持ち運べる。デスクに置いたら、カバーを開いて背面側のスタンドを折り曲げるだけでノートPCスタイルに早変わりだ。

カバーキーボードで本体をしっかり保護しながら持ち運べる
開いてスタンドを立てればノートPCスタイルに

 付属キーボードのキーピッチは約18.98mmで、レイアウトやタイプフィーリングも一般的なノートPCのキーボードとほとんど変わらない。スペースキーが少し小さめではあるけれど、使っていて気になるほどではないだろう。

標準的なキーピッチ約18.98mmのキーボード

 一方のスタイラスペンは4,096段階の筆圧検知機能を持つ本格的なものだ。第三者が作成した文章への指示や手書き署名など、手書き入力が必要な場面や、繊細なタップ操作が求められるアプリなどで有効活用できる。もちろん写真のレタッチやイラストを描くのにも役立ってくれる。本体の側面や背面にマグネットで貼り付けておけるので、セットで持ち運ぶのも容易だ。

スタイラスペンはマグネットでくっつけておけるのでセットで持ち運ぶのも楽

 2in1やタブレット製品ではスタイラスペンが別売となっていることが少なくない中、最初から標準で付属しているのもありがたいところ。Microsoft Pen Protocol(MPP)に対応しているため、ほかのタブレットなどMPP対応デバイスに流用しやすいのもメリットといえるだろう。

Windhawkでmouse M2の使い勝手を向上させてみよう

 2in1デバイスとしてのmouse M2の機動力の高さは、もちろん最大限に活かしたい。ただ、決して画面サイズは大きくないので、各種UIが小さくなり、操作性が犠牲になってしまう部分もある。そうしたデメリットを克服し、むしろ使い勝手を高めていく方法はないのだろうか……?実はあるのだ!

 Windows 11の標準機能でいくつかカバーできるところはあるものの、それだけだと十分ではない。そこで試してみたいのがUIをカスタマイズできるサードパーティ製のツールだ。今回はWindows 11を「こだわりのUI」にできる「Windhawk」というツールを導入し、一歩進んだモバイルPC環境の構築を図ってみることにした。

Windows 11ではスケールの変更や、スタートメニューボタンを左寄せにする、といったようなカスタマイズはできるが、かゆいところに手が届く、というほどではない

 Windhawkは、Windows 11(またはWindows 10)のUI部分の変更を可能にする「Mod」を集めたツール。特にタスクバー周りの見た目や操作性を改善するModが多い。多くの第三者が開発するツールであり、ModによってはWindowsの動作が不安定になる可能性もゼロではないので、自己責任で利用してほしい。ただ、各Modはソースコードも公開されているので、比較的安心して利用できる。

WindowsのUIカスタマイズに特化したModのプラットフォーム「Windhawk」

タスクバーのアイコン、サムネイルを大きくして操作性アップ!

 タスクバーはWindowsの操作の起点となるだけに、PCとしての使い勝手に大きく関わってくる部分。だが、画面の小さいデバイスだとアイコンなどの表示サイズは当然ながら小さい。Windows側のフォントスケーリングの調整でタスクバー上の要素サイズも連動させて大きくできるが、限界があるし、何よりアプリ内のテキストが大きくなり過ぎたり、レイアウトが変わってしまったりといった弊害もある。

 そのような弊害なしに、タスクバー上の要素だけを大きくできるのが「Taskbar height and icon size」というModだ。アプリアイコンを大きく表示できるのでクリックやタップがしやすくなり、タスク切り替えでの操作ミスを減らせる。

 タスクバーを大きくすると各アプリで使える作業領域が狭くなるのではと考える人もいるだろうが、mouse M2の解像度は2,560×1,600ドットと十分すぎるほどあるので、自分にとって使いやすくかつ作業効率を上げるバランスを見つけられるはずだ。

タスクバー上のアプリアイコンのサイズを変えられる「Taskbar height and icon size」

 また、これとあわせて「Taskbar Thumbnail Size」というModも追加しておきたい。タスクバー上のアプリアイコンにマウスカーソルを置いたとき、起動しているアプリであればそのウィンドウの状況をポップアップで把握できるが、このModはそのポップアップ(サムネイル)のサイズを変更できるというものだ。

アプリのサムネイル表示を大きくできる「Taskbar Thumbnail Size」

 必要な部分だけを大きく表示することで視認性や操作性を高められ、しかしそれ以外のアプリやデスクトップに影響を与えることはない。12.6型というmouse M2のコンパクトな画面サイズを効率良く活用するための有効な手段といえるだろう。

タブレットスタイルでも、マルチモニターでも快適

 Windows 10まではタスクバーを画面の両サイドや上部に移動することができたが、Windows 11では画面下部固定で動かせなくなってしまった。使用するアプリによってはタスクバーが下にない方が好都合だったりするし、タブレットスタイルで手に持って使うときは左右や上部にタスクバーがあった方がすばやく操作できる場合もあるから、ちょっと残念な変更だ。

 しかし、「Vertical Taskbar for Windows 11」と「Taskbar on top for Windows 11」の2つのModを使えば、それも可能になる。タスクバーを画面の左右どちらかに配置したいときは前者を、画面の上部に配置したいときは後者を有効にすればいい。タブレットスタイルでmouse M2を手に持っているときは、持ち手を変えたりすることなくタスクバーにアクセスできるだろう。

タスクバーを画面左右に配置する「Vertical Taskbar for Windows 11」
タスクバーを画面上部に配置する「Taskbar on top for Windows 11」

 また、マルチモニター環境に対応しており、2画面目以降のタスクバー位置を変更することもできる。たとえばmouse M2のディスプレイと外部モニターを上下2画面配置で使うとき、本製品のディスプレイではタスクバーを通常通り画面下部に、外部モニターでは画面上部に、というように設定することが考えられる。

 こうすると2つのモニターの境界付近にタスクバーが表示されず自然な見え方になり、それでいて各モニターでタスクバーにアクセスしやすくなる。モニターを左右に並べるときも、左のモニターではタスクバーを左側に、右のモニターではタスクバーを右側に、というような配置にすれば違和感なく使えるはずだ。

タスクバーをmouse M2本体のディスプレイでは左に、外部モニターでは右に置いてみた

 ちなみにマルチモニター時には「Alt+Tab per monitor」というModもおすすめ。「Alt+Tab」キーで表示されるタスク切り替えのポップアップを現在アクティブなウィンドウのあるモニター上に表示し、切り替え対象をそのモニター内のアプリ(ウィンドウ)に絞るというものだ。アプリをたくさん立ち上げて作業しているようなときにも混乱せず、スムーズに切り替えていけるだろう。

Windows 10のUIから離れたくない人に

 長くWindows 10を使い続けてきたために、Windows 11のUIにまだなじめていない、という人もいるかもしれない。Windows 11の新しいUIを使いこなせるようにした方が長い目で見れば得策ではあるものの、「慣れたあの感覚から離れたくない」と惜しむ気持ちも分からなくはない。

 そんな人に向けて、あくまでも最終手段的なModとして紹介したいのが「Windows 11 Start Menu Styler」と「Taskbar classic context menu」だ。前者はスタートメニューの表示の仕方をさまざまに変更できるもので、Windows 10に近い見た目・操作性にすることが可能となる。

Windows 10風のスタートメニューにすることもできる「Windows 11 Start Menu Styler」

 後者はタスクバー上のアプリアイコンの右クリックメニューを「元のサイズに戻す」「最小化」「閉じる」といった昔ながらの内容にしてくれるもの。以前の操作方法を身体で覚えてしまっていると操作が二度手間になってしまいがちだが、これらを利用することでそうした非効率なことも減らせるはずだ。

 基本的には新しいOSの方が機能性、性能、セキュリティの観点からも前世代より改良されている。こういったUIカスタマイズツールを使うと、それらの改良点はそのままに、見た目だけを慣れたものにも変更できる。

タスクバー上のアプリアイコンのサブメニューをクラシックスタイルにする「Taskbar classic context menu」

Type-C 2基でトリプルディスプレイ環境を容易に構築

 mouse M2はCPUに第13世代Core i5-1335U(10コア12スレッド、最大4.6GHz)を、GPUにCPU内蔵のIntel Iris Xe Graphicsをそれぞれ搭載している。16GBメモリに512GBのストレージ(NVMe SSD)を備え、ビジネス用途で求められるパフォーマンスをしっかり発揮する。

第13世代Intel Core i5-1335Uを搭載。メモリは16GB

 インターフェイスとして用意しているのはUSB 3.2 Gen 1 Type-C(5Gbps)が2基。どちらもUSB PDに対応している。汎用のUSB充電器でいつでも高速充電できるのは、あちこちに持ち運んで使うこうしたデバイスではやはり重要なポイントだ。

2基のUSB 3.2 Gen 1 Type-Cポートを備える

 加えて、このType-Cポートは両方ともDisplayPort Alt Modeによる外部モニター出力にも対応する。つまり、本体ディスプレイを含めると最大3画面同時出力が可能。トリプルディスプレイ環境を細いケーブル2本で構築できるのだ。

 モニター側に給電機能やドッキングステーションの機能があれば、Type-Cケーブルを接続するだけでmouse M2の充電も行なわれ、モニター側に接続したキーボード・マウスなどの周辺機器も使える。出先ではハンディなタブレットとして使い、オフィスや自宅のデスクではマルチモニターの広大なデスクトップで作業する、といったメリハリのある使い分けを可能にしている。

 ネットワークはWi-Fi 6E対応で、混雑の少ない6GHz帯での通信も可。内蔵のWebカメラ(500万画素)、デュアルアレイマイク、ステレオスピーカーと、高速なネットワークとの組み合わせでオンラインミーティングもスムーズに行なえる。背面側には1,300万画素のカメラも備え、現場の様子を高精細な映像でリアルタイムに伝える、といった使い方も余裕でこなせるだろう。

前面には500万画素のWebカメラ
背面は1,300万画素のカメラで高画質な撮影が可能

 セキュリティ面ではWindows Helloの指紋認証が利用可能だ。指紋センサーは電源ボタン一体型となっており、指先で電源ボタンを押してスリープから復帰すると同時に認証も行なわれ、すばやくデスクトップに復帰できる。ここも普段の使い勝手に地味に効いてくる部分だ。

電源ボタンにはWindows Hello指紋認証対応のセンサーが内蔵

 それともう1つ、mouse M2は3年間の長期製品保証が標準で付帯し、24時間365日の無償電話サポートが利用できる充実のバックアップ体制を整えているのも強み。トラブル時のデータ復旧や破損盗難補償といったオプションサービスも用意され、安心して長く使い続けられるという意味でも選びやすいモデルだろう。

3年間の長期製品保証が付帯。さらに24時間365日無償で電話サポート

モバイル重視で選んでも、性能と使い勝手はもう犠牲にならない!

 モバイル用途に振り切った2in1が欲しいと思ったとき、場合によってはパフォーマンスや視認性、操作性で妥協する点が出ることもある。しかし、mouse M2なら一般的な実務作業において処理性能に不足はない。それどころか、高精細な有機ELディスプレイと、外部2画面でトリプルディスプレイ環境を構築できるなど、パワフルな使い方までカバーできるほどだ。

 視認性や操作性は、今回紹介したようにWindows 11が持つ機能やサードパーティ製ツールを利用することで好みに合わせることもできる。そうした工夫がmouse M2のポテンシャルをさらに引き出すことにもつながるだろう。出先でのモバイル環境をどう構築し、オフィスや自宅で快適なPC環境をいかに作り上げるか。日々工夫して楽しみながら、理想のモバイルPC環境に近づけてみてほしい。