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REALFORCE沼でついに見つけた“あがり”。新型「GX1 Plus」はゲーミングの皮を被った最強実用キーボードだった

REALFORCE GX1 Plus

 東プレのゲーミングキーボード「REALFORCE GX1」が発売されてから3年弱が経った。筆者は根っからのREALFORCEユーザーであり、GX1を仕事とゲームで使いはじめてからは、ゲーミングという枠を超えた万能キーボードとして、その仕上がりには満足している。

 そんなGX1の後継となる「REALFORCE GX1 Plus」が2月に登場した。 東プレはGX1 PlusをGX1のマイナーチェンジモデルとしているが、実際に使ってみると“完全版”と呼べる出来だと感じた。

 REALFORCEは「フェザータッチ」と呼ばれるそのキータッチの独特の軽さが、多くのユーザーから支持されており、高い人気を誇っている。そして、REALFORCE GXシリーズはゲーマー向けではあるものの、その打鍵感は通常のREALFORCEと変わらず、それでいてゲームに特化した機能を備えている。筆者のように、普段は仕事で使いつつゲームもするといったユーザーにはうってつけのキーボードと言えるだろう。

 ここでは、最新版となる「REALFORCE GX1 Plus」がどのような進化を遂げたのか、なぜ旧GX1から買い替えるべきという結論にいたったのか、その理由を説明していこう。

 また、今回読者プレゼントとしてREALFORCE GX1 Plusのガンダムシリーズコラボモデルを1台ご用意した。詳細は記事の最後に記載しているので、ふるってご応募いただきたい。

一見変わっていないようで、実は大きな違いがある

 まずはGX1とGX1 Plusで何が変わったか、スペックから確認する。いずれもキー荷重(キーを押し込む際に必要な力)が30gと45g、キー配列が日本語と英語で計4モデルを展開しているのは共通だ。

【表】REALFORCE GX1とGX1 Plusの主なスペック比較
REALFORCE GX1REALFORCE GX1 Plus
キースイッチ東プレスイッチ(静電容量無接点方式)
キー数91(日本語配列)/87(英語配列)
押下圧30/45g
押下耐久性1億回以上
キーストローク4mm
同時押し対応全キー同時押し/Nキーロールオーバー
バックライトRGB(1,677万色)
本体サイズ365×143.1×38.2mm365×142.1×38.2mm
キーキャップ素材ABS PBT
インターフェイスUSB(着脱不可) USB(着脱式)
ケーブル長1.6m 1.8m
ポーリングレート1,000Hz 8,000Hz
重量1.3kg 1.2kg
本体色ブラック/スーパーホワイト ダークグレー
価格3万3,000円3万5,200円

 東プレ製キーボードのお家芸である、静電容量無接点方式のキースイッチはもちろん継承。キー配列やキーストローク、耐久性も同等となっており、キースイッチに変更はないのが分かる。全キー同時押し/Nキーロールオーバーにも対応。キーボードの基本性能はGX1から変わっていないと考えていい。

  変更点で最も大きいのはキーキャップの素材だ。GX1はABSだったが、GX1 PlusはPBTになった。 同じ樹脂素材ではあるが、一般的にABSよりPBTの方が耐摩耗性が高いとされている。大きく変わったポイントなので、後ほど細かく紹介する。

  USBケーブルは本体直付けだったものが着脱式に変更され、長さも0.2m長くなった。 また ポーリングレートは1,000Hzから8,000Hzに強化された。 これらは最近のゲーミングキーボードのトレンドに対応したという印象だ。

 本体重量はGX1から0.1kg軽量化されている。1.2kgでも比較的重量がある方だとは思う。ゲーミングキーボードは持ち運びを考えると軽い方が良いものの、ある程度の重さがないと使用中にずれて動いてしまう心配がある。今回は軽量化しても問題ないという判断なのだろう。

 形状はほぼ同じだが、奥行きが1mm短くなっている。これは使っていてもまったく気付かなかったが、並べてみると確かにGX1 Plusの方が1mmほど短い。実用上は何も支障がない範囲だとは思うが、わずかなりとも省スペース化は改善点といえる。

 さらに天板プレートの色が変更され、GX1のブラックとスーパーホワイトに対し、新色のダークグレーが採用された。キーキャップの色はブラックで共通だが、先述の通り素材の違いがあるので、見え方は若干異なる。

カラーは新色のダークグレーに
GX1 Plusは現時点で1色のみを用意。天板プレートの色でGX1と見分けられる

 なおGX1 Plusでは、アニメ「機動戦士ガンダム」シリーズとコラボした製品も展開される。「機動戦士ガンダム Zガンダム」から「Zガンダム」と「百式」の2モデル、「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」から「νガンダム」と「サザビー」の2モデル、計4モデルの展開だ。カラーリングの違いのみで、性能は同等。

 ただしキー荷重は45gのみの展開(日本語/英語キーモデルはそれぞれ用意)。キーの印刷は通常版が全キー2色成形なのに対し、コラボモデルは一部のキーに昇華印刷が使われている。

機動戦士ガンダムシリーズとのコラボモデルも
Zガンダムモデル
百式モデル
νガンダムモデル
サザビーモデル

PBTキーキャップの威力は絶大。快適さが大幅アップ

 では使用感について触れていこう。筆者は2年半ほど前からGX1を使用しており、30gモデルを愛用しているので、その日本語モデルで比較する。

PBTに変更されたキーキャップ
カラーはブラックで、GX1のものと見た目の違いはほとんどない

 キータッチについては、ほとんど違いは感じない。どちらも30gの軽荷重と、静音仕様の組み合わせで、ソフトな打鍵感となっている。本稿の執筆を含め、GX1からGX1 Plusにそのまま置き換えて使用しても違和感はない。キータッチの圧倒的な軽さと、安定したストロークの両立は、今なおほかの追随を許さない。

  しかしキーキャップの感触はGX1 Plusの方が圧倒的に優れている。 筆者のGX1は、使い始めて半年ほどで、主要なキーの表面がツルツルになってしまった。打ちにくいというほどではないものの、指にジットリくっつく感触よりは、購入当初のサラサラした手触りの方が好ましい。

GX1のABSキーキャップは使っていくうちにツルツルに
筆者が使っているGX1。半年ほどで主要なキーの表面がツルツルになってしまった

 GX1 Plusでは素材にPBTを採用したことで、耐久性の向上が図られている。今回は試用期間の都合で長期間の耐久性は測れなかったが、PBTキーキャップはほかのREALFORCEシリーズでもキーキャップに用いられており、筆者がほかに所有するPBT採用REALFORCEは、年単位で使用してもほとんど表面の擦れはない。

 手触りもこれらとほぼ同じで、ABSのGX1で使用感が少ないキーと比べても、サラサラ感がより強くて気持ちいい。仕事も含めて長時間利用する場合には、快適性に大きな差が出るだろう。

 ちなみにPBTのキーキャップは、GX1の一部コラボモデルで採用されていたが、通常版のGX1はずっとABSのままだった。筆者としてはここがGX1の最大の弱点だと感じており、GX1 PlusでPBTに変更されて非常に喜ばしく思っている。

キーキャップは取り外しも可能
キーキャップの形状はGX1と互換性があるようだ

 キータッチで唯一違いを感じるのはスペースキーだ。GX1とGX1 Plusで比較すると、GX1 Plusの方が1mmほど高さが上がっており、上段のキーと高さが近くなっている。ゲームプレイ時の押しやすさに配慮したのかもしれない。ここは最初だけ違和感があったが、使っているとこちらの方が良いようにも感じた。

 また押した時の感触が、がたつきが少なくなり、カチャカチャという音が減って静かになっている。筆者のGX1が経年劣化した可能性もあるが、結構はっきりした違いがあるので、キーキャップ下にある左右のサポート部で改善があったのではと感じている。

 基本的にはキーキャップの素材変更だけなのだが、表面がツルツルになってしまったGX1と比べると、打鍵感だけでなく、ホームポジションに置いた時の指の感触が格段に良くなった。「REALFORCEといえばこの手触りだよね!」と言いたくなるくらい違う。

わずかに高くなったスペースキー
スペースキーが1mmほど高く変更されている

 全体の静音性については、スペースキー以外はGX1から大きくは変わっていない。REALFORCEシリーズには静音スイッチ搭載モデルと標準モデルの2つがあるが、GX1、GX1 Plusとも静音スイッチモデルのみの展開となっている。

 REALFORCEシリーズのスイッチは、標準モデルでも打鍵音が静かな方だが、静音スイッチでは音の響きが抑えられ、低めの音になっている。 静音スイッチならゲーム中の快適さはもちろん、オフィスで周囲を気にせず使える、Web会議中にマイクが音を拾いづらいという点でも優秀だ。 ただし、キーの周囲の枠がないフローティングデザインであることもあって、ほかのREALFORCEのシリーズに比べれば打鍵音は若干漏れやすい。

キーの周囲の枠がないフローティングデザインを採用
チルトレッグで2段階の角度調整も可能だ

取り回しやすくなったケーブル、本体は新色ダークグレーに

 そのほかにも、USBケーブルが直付けから着脱式のUSB Type-C to Aケーブルに変更された。GX1 PlusのUSB Type-C端子は、左奥側にある。中央ではなく左奥にあるのは、ゲーミングキーボードでは定番の配置だ。

USBケーブルは着脱式に変更
端子は左奥側に配置

 従来のGX1では、直付けされたケーブルを左/中央/右の3点から選んで引き出すという仕様だった。REALFORCEシリーズでは伝統的に用いられているデザインだ。GX1 Plusでは着脱式となったことで、ケーブルを出す位置を変更できず、環境によってデメリットになる場合もあるかもしれないが、L字端子のものなど市販のケーブルなどを使えばある程度解決できるだろう。

 あわせてケーブルの材質が変更され、従来のビニール系素材から、ゲーミング向けの製品ではおなじみの編組ケーブルとなった。耐久性は以前から十分高かったが、今回の編組ケーブルは柔軟性が上がっており、取り回しがよくなった。

編組で取り回しやすくなったケーブル
編組になったことで以前より曲げやすくなった

 重量については、手で持って比べてみれば分かるかなという程度の違いだ。従来よりやや軽くなったが、置いた時の安定感は十分にある。裏面にはGX1と同じ、小さいすべり止めが四隅に配置されており、かなりのグリップ力を示す。

すべり止めで安定感も確保
小さいながらも強力なすべり止めが裏面の四隅についている

 本体色は、ダークグレーとはいうものの、周辺の照明やキーボードバックライトを受けるとグレーにも見える。マットなシルバーかチタンという表現が近い印象で、落ち着いたブラックの方が良いという方もいるかもしれない。メリットとしては、ブラックよりホコリが目立ちにくそうではある。

カラー名はダークグレーだが、光の当たり方で明るい色味に見えることも

8,000Hzポーリングなど最新のゲーミング機能も搭載

 続いてはソフトウェアを見ていこう。GX1と同じく「REALFORCE CONNECT」という専用ソフトを使用する。

専用ソフト「REALFORCE CONNECT」

 ゲーミングキーボードとしてラピッドトリガー機能にも対応しており、「APC」の項目で「Dynamic Mode」をオンにすることで使用できる。アクチュエーションポイントの設定に加え、Dynamic Modeでキー入力オフまでの距離とオンまでの距離を設定できる。16種類の設定を保存でき、1キーごとに割り当てが可能だ。

 アクチュエーションポイントは0.1~3mm、Dynamic Modeはオン/オフとも0.1~2.5mmの範囲で調整できる。これはGX1と共通の仕様だ。ちなみにどちらも最短の0.1mmに設定した場合、荷重30gの本機だと、慣れない方は指を置いただけでキー入力が反応してしまうと思う。筆者は普段はアクチュエーションポイント1.5mm、Dynamic Modeはオン/オフとも0.3mmに設定している。これでも一般的なキーボードよりは高速な入力の設定だ。

0.1mm単位で設定できるアクチュエーションポイント
キー設定は1キーごとに個別に割り当てが可能
アクチュエーションポイントとDynamic Modeの距離は0.1mm単位で調整できる

 また「Kill Switch」では、特定の2つのキーを同時押しした時の挙動を細かく設定できる。たとえばAキーとDキーを同時押しすると、後から入力されたDを優先するか、どれも入力していないニュートラル扱いにするか、などが選べる。GX1 Plusではこの組み合わせが8ペアまで選べるようになり、選択の幅が増えている。

同時押し時の挙動を設定できるKill Switch機能
ペアになるキーを同時に押した時の挙動を8ペアまで設定できる

 「MY REALFORCE」では、キーボードの使用状況をヒートマップで確認できるほか、ポーリングレートの変更もできる。ポーリングレートは1,000Hz、4,000Hz、8,000Hzから選択可能。ポーリングレートの変更はGX1 Plusだけの機能だ。

ポーリングレートは最大8,000Hzに対応
ヒートマップの表示が出ている左下の方にポーリングレートの設定がある
ポーリングレートは3種類から切り替え可能

 「キーマップ入替」では、キーボードの機能を自由に入れ替えられる。マクロの設定のほか、新たにマウスクリックの割り当ても可能になるなど、かなり自由度が高い。

キーマップ入替やマクロの設定も可能
「キーマップ入替」ではすべてのキーの機能を自由に入れ替えられる
マクロはキー入力をミリ秒単位で記録できる

 「イルミネーション」では、LEDバックライトをカスタマイズできる。イルミネーション機能は従来から大幅に増えて、72種類がプリセットとして用意されている。

 実際にキーボードバックライトを光らせてみると、キーキャップの素材が変更されているものの、光り方はさほど変わらない。文字部分だけが透けて光り、あとはキーの底面で光が広がる印象だ。ゲーミングキーボードの中ではそれほど派手な方ではない。明るさは3段階で調整でき、消灯もできる。

RGB LEDバックライトも搭載
LEDバックライトのプリセットされたパターンが大幅に増えた
キーキャップの文字部分がほんのり光り、天板プレートの反射光がキーの隙間から見える形

 APC、キーマップ入替、イルミネーションの各設定は、個別に保存可能だが、まとめてセットして切り替えられる「Scene」機能も追加されている。仕事で使う時はマイルドなキー反応と地味なライティングにしておき、ゲームの時はセンシティブなキー反応と明るいライティングに一発で切り替えるという操作が可能だ。

 Sceneは4つまで保存可能。切り替えはREALFORCE CONNECTからもできるが、キーマップ入替で機能キーの中にある「Scene1~4」でショートカットキーも作れる。

Scene機能で仕事モードやゲームモードも簡単切り替え
Scene機能は画面右側にあり、4つまで保存できる

ゲームも仕事もこれ1つでOK。最強ゲーミングキーボードが完全版に進化

 一通りの機能について比較しつつ見てきたが、 GX1 PlusがGX1のマイナーチェンジではなく完全版であるという点は伝わっただろうか。

 ゲーミングデバイスとしては、8,000Hzに対応したことが大きなトピックとして挙がると思う。ただ多くのユーザーにとっては、8,000Hzと1,000Hzという1ms未満の世界の違いを体感することは難しい。

 体感できずとも、相手より不利にならないように選ぶもの、という考え方でいいと思う。デバイスで負けないということは、「デバイスを負けた理由にできない」ことでもある。負けたら自分の腕のせい、と言えるために最高のデバイスをそろえるのである。GX1 Plusは「Dynamic Mode」と「Kill Switch」、そして8,000Hzに対応したことで、最高のゲーミングキーボードの一角に復帰したと言っていい。

 8,000Hzに対応したからといって、動作に違和感があることもないし、PCの負荷が極端に高いということもない。このあたりはPC環境によっても違いはあると思うが、ポーリングレートを下げる手もあるので、大きな問題にはならないだろう。

 そしてキーキャップの素材がPBTに変更されたことは、やはり実使用上でとても大きなメリットだ。筆者は仕事で大量の文字を入力するだけでなく、ゲームデバイスとしても使うので、かなり過酷な使用環境にあるのは間違いない。それでもPBTなら10年単位で摩耗に耐えてくれるという実績が、過去の製品ですでにある。購入時の状態で使い続けられるだろうという安心感は格段に違う。

 この2点は、ゲーミングデバイスとしての最新仕様を取り込み、耐久性を大幅に向上させるという、決してマイナーとは呼べない変更だ。見た目がほぼ変わらず、新製品と言いにくい気持ちは分かるが、筆者としては「GX2」と高らかに名乗れば良いのに、と思うくらいの違いだ。

 これはゲームに限ったことではない。 筆者のようにゲームにも仕事にも活用したいという方には、長く快適に使える製品としてGX1 Plusのメリットはとても大きい。 筆者は最近、GX1のゲーミング性能は諦めて、別のREALFORCE製品に変えようかと考えていたのだが、GX1 Plusはまさにパーフェクトな回答になった。完全版であるGX1 Plusを選ばない手はないと断言できる。最高のゲーミングデバイスとしても、快適な仕事道具としても、GX1 Plusは長く活躍してくれることだろう。


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