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今度の“Core”はAI処理がすごい!MSIからCore Ultraノートが16シリーズ登場。AI活用が今後のスタンダードに
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- エムエスアイコンピュータージャパン株式会社
2024年1月10日 10:55
米ラスベガスで開催されているCES 2024で、MSIはCore Ultra搭載ノートPCを16シリーズ披露した。ポータブルゲーミングPCのClaw A1Mや、発表されたばかりの第14世代Core HX搭載モデルが注目を集めている同社だが、新ブランドとなる「Core Ultra」搭載モデルのラインナップを着実に拡大させている。
今、最も注目度が高いPCと言えば新設計のIntel Core Ultraプロセッサーを採用したノート。AI活用、高性能内蔵GPU、単体GPUとの連携など、気になるポイントがいっぱい! MSIが一気に投入したCore Ultraノートから注目のモデルを紹介します。詳細は記事にて→https://t.co/cB5wKk6vz5#Sponsoredpic.twitter.com/AlNWOIoD0l
— PC Watch (@pc_watch)January 10, 2024
全カテゴリ、幅広いレンジをカバーするMSIのCore Ultra搭載ノート
MSIはCore Ultra搭載モデルをゲーミング、クリエイター向け、ビジネス向けという全カテゴリにおいて、ローエンドからミドルハイといった幅広いグレードに一気に投入してきた。現在のところは(主にゲーミング、クリエイター向けの)ハイエンドがCore HX、それ以外の大部分がCore Ultraという棲み分けだ。
そしてまた、Core Ultra搭載モデルにおいてはもう1つ特徴的な打ち出し方もしている。それはCore Ultraが内蔵するNPU(AI処理用プロセッサ)を活用した高効率なマルチメディア処理だ。Core Ultra搭載機種には「AI」というワードがモデル名に含まれていることからも、MSIがAI処理に注力していることが伺える。
ここではそうしたNPU活用やAI処理に関連した内容を中心に、会場に展示されていたCore Ultra搭載モデルを紹介したい。
NPU活用でビジネス・クリエイティブシーンを高効率に
NPU活用やAI処理の事例として最も分かりやすかったのが、13〜16型をラインナップする「Prestigeシリーズ」の展示だ。同シリーズはビジネス向けのノートPCだが、一般的なビジネスシーンでもNPUを活用できる例として「カメラ映像とバーチャル背景の合成処理」を紹介していた。
Web会議でバーチャル背景を利用するのは今や珍しくない。が、従来はディスクリートGPUによるハードウェア処理か、CPUによるソフトウェア処理のどちらかで、金額的コストもしくは処理負荷的なコストが大きいものだった。
しかしNPUを利用することで特別なGPUが不要となり、CPUの負荷も軽減可能になる。つまり、Web会議の最中でもほかの処理や作業に影響を与えにくくなるわけだ。加えて、NPUによる処理は高効率なので省電力化のメリットも期待できる。
展示ではCore Ultra 7 155H(内蔵GPUはIntel Arc Graphics)搭載のミドルクラスノート「Prestige 14 AI Evo」でバーチャル背景のデモを行なっており、NPUが積極的に処理を引き受け、CPUやGPUの負荷を最小限に留めていることが確認できた。
また、同じCPUを搭載する「Prestige 13 AI Evoシリーズ」では、動画編集においてもNPUが有効に機能することも訴求していた。
ただ、今後のAI処理をすべてCore UltraのNPUが担うというわけではない。MSIはディスクリートGPUを用いたAI処理の実例も紹介している。
クリエイター向けノートPCの「Creator 16 AI Studio」および「CreatorPro 16 AI Studio」では、MSI独自のユーティリティ「AI Artist」を使い、GeForce RTXシリーズの高いGPU性能を活かして、効率良く画像生成するデモを行なっていた。
「AI Artist」は入力したテキスト(プロンプト)をもとに画像を生成する一般的な画像生成AIとしての機能を持つが、クラウドとの連携ではなく、すべてローカルで処理を完結させているのが特徴。生成した画像は1つの画像ファイルとして出力できるだけでなく、レイヤー分けされたPhotoshop(PSD)形式のファイルで保存することもできる。
画像の後加工が容易になるため、生成AIを作業に組み込みたいと思っているクリエイターにとっては、まさにうってつけの機能と言えるだろう。
今後、PCを使うさまざまな場面においてAI活用が普及してゆくことが予想されるが、その内容はさまざま。たとえば、Web会議のバーチャル背景処理であればCPUやGPUのリソースを他のアプリに回しつつ低消費電力で実行できるNPUを使う、短時間で多数の画像を生成する場合はGPUを使う、といった使い分けが効率的な作業の1つのカギになってくるだろう。
今回のCESで発表されたMSIのCore Ultra搭載ノートPCのラインナップは、さまざまなユーザーのAI処理を幅広くカバーできる現実的なものとなっている。