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トラベルフォトライター田島知華さんも大満足!GPU搭載で13万円台の旅先でも写真編集できるモバイルノート

~マウスのクリエイター向け「DAIV S4-I7G1BCB-A」を評価

マウスコンピューター「DAIV S4-I7G1BCB-A」

 マウスコンピューターの「DAIV S4-I7G1BCB-A」は高性能、薄型、コンパクトを売りにしたクリエイター向けのモバイルノートPC。

 OSはWindows 11 Home、CPUは第12世代のCore i7-1260P、そしてディスクリートGPUにGeForce GTX 1650を採用。薄型、コンパクトなノートPC向けの高性能なCPUとGPUを搭載することで、写真編集やWebデザインなどにおいて、高いパフォーマンスを期待できる。

 今回、この製品を、トラベルフォトライター田島知華氏にも試用してもらった。田島氏は、トラベルフォトライターとして世界中を旅して写真を撮影している。現地でも現像や編集を行なうので、田島氏にとって高性能なモバイルノートはなくてはならないツールだ。

田島氏「Lightroomの動作が滑らかすぎてびっくりしました!」

田島知華氏

 こんにちは、トラベルフォトライターの田島知華です。今回、マウスコンピューターさんの「DAIV S4-I7G1BCB-A」を試用させていただきました。仕事ではPhotoshopやLightroomなどの写真編集アプリを使っています。

  まず最初に思ったのが、コンパクトなこと 。クリエイター向けのノートだと、本体が分厚いものも多いイメージですが、この製品は薄くて持ち運びしやすいですよね。本体の色もすごくかわいいです。ちなみに、起動したときのチーズ柄のmouseロゴもかわいかったです(笑)。

このコンパクトさなら、旅先にも気軽に持って行けると田島氏

 そして、 驚いたのが、Lightroomがとても快適に動くことです 。タッチパッドで操作していて、あまりの滑らかさに戸惑うほどでした(笑)。スライダーで調整したりするときも、キビキビと動いてくれます。私が普段使っているノートは5年くらい前のものなんですが、それに慣れているのもあって、スムーズさにビックリしました。プロが使っても十分すぎる性能を持っていると思います。

  パネルの発色もいいですね。 実際に自分で撮影した写真でカラフルなものを選んで表示してみましたが、どれもきれいに写っています。スペック的にもsRGB比約100%とのことで、納得です。

パネルの発色の良さもプロにとって十分な品質という

 私はiPhoneを使っているというのもあってMacBookを使っていますが、PCはMacBookじゃなきゃダメとは感じておらず、むしろ旅先に持って行くにあたり、携帯性や性能の方を重視したいです。その点でこのDAIV S4-I7G1BCB-Aは私のニーズを満たしていますね。旅先ではなくても、 気軽にカフェなんかにも持って行けるのがうれしいです。

カフェでも気軽に使える

 それから、軽さは家の中でPCを移動させるときにも重要です。私は子育てをしていることもあり、ずっと仕事机だけで作業するのではなく、時にはキッチンに持って行って、料理しながら作業することもあるんですね(笑)。だから、 家の中でもさっと移動できる重さであるかどうかも結構大事なんです。

 この製品は男女問わず、いろんなスタイルで仕事、作業する人にオススメできますね。

高性能なCPUとGPUを薄型、コンパクトなボディに凝縮

 それでは、製品の詳細を紹介していこう。

本体色はわずかに青みがかったシルバー。ただのシルバーではないところにクリエイター向けマシンならではのこだわりが感じられる
底面は樹脂製で冷却口が広く確保。冷却ファンも2つ搭載されている。冷却効率はいかにも高そうだ

 主な仕様として、CPUはCore i7-1260P、そしてディスクリートGPUにGeForce GTX 1650、メモリは16GB(DDR4-3200、SO-DIMM、8GB×2)、ストレージは512GB(PCIe Gen3 x4接続SSD)を搭載。

 カスタマイズ購入時にメモリは最大64GBまで増量可能で、ストレージもPCIe Gen3 x4接続よりも高速なPCIe Gen4 x4接続のSSDを最大2TBまで搭載できる。大容量データを扱うプロクリエイターにも対応できる本格仕様だ。

 ディスプレイは14型フルHD(1,920×1,080ドット、157ppi、16:9、sRGB比100%、NTSC比72%、非光沢)を採用。sRGB比100%の広色域の液晶パネルを採用し、かつX-Riteの専用ソフトウェアと専用センサーでソフトウェアキャリブレーションを実施済みで出荷。sRGBの色空間でΔE≦2を満たす正確な色再現性を実現している。ここはクリエイター向けとしてポイントが高い。

ディスプレイは14型フルHD(1,920×1,080ドット、157ppi、16:9、sRGB比100%、NTSC比72%、非光沢)。画面表面がアンチ非光沢なので、照明などの映り込みを低減してくれる

 インターフェイスはThunderbolt 4、USB 3.1 Type-C、USB 3.0×2(内1つは常時給電対応)、HDMI、Gigabit Ethernet、SDメモリーカードスロット(UHS-I)、3.5mmコンボジャックを搭載。Thunderbolt 4はデータ転送、映像出力、USB Power Deliveryに対応している。

右側面には3.5mmコンボジャック、USB 3.1 Type-C、USB 3.0(常時給電対応)、HDMI、電源ボタン、電源端子×1を配置
左側面にはセキュリティロックスロット、Gigabit Ethernet、USB 3.0、SDメモリーカードスロット(UHS-I)、Thunderbolt 4(データ転送、映像出力、USB Power Delivery対応)×1を装備

 高速なモバイルストレージ、最大3画面の映像出力(本体含む)、USB Power Deliveryバッテリ&充電器への対応など拡張性も高い。写真愛好家やプロカメラマンからの要望が強いSDメモリーカードスロットを搭載しているのも見逃せない。USBハブやメモリカードリーダなどを用意しなくても、クリエイターが素早く作業できる。

 14型と長時間作業でも疲れが少ないディスプレイを搭載しつつ、本体サイズは約323.9×225×19.2mm、重量は約1.44kgと持ち運び可能なサイズ感を実現。また51,528mWhの大容量リチウムポリマーバッテリを搭載することで、JEITA測定法Ver.2.0で約10時間のバッテリ駆動時間を可能としている。ディスクリートGPU搭載機だが、モバイル用途でも活用できるバッテリ駆動時間が確保されているのだ。

 これだけのスペックを盛り込みつつ、標準モデルで13万9,800円、Office 2021搭載PCモデルで16万7,300円というお手頃価格を実現。コスパを重視してクリエイティブワークに活用できるマシンを探しているのなら、「DAIV S4-I7G1BCB-A」は魅力的なモデルだ。

sRGBの色空間で撮影した写真の色調整に十分なクオリティのパネル

 ディスプレイは、前述の通りsRGB比100%、NTSC比72%を謳う14型フルHDディスプレイを採用している。カラーキャリブレーション機器で実際の色域を計測したところ、sRGBカバー率は97.6%、sRGB比は100.9%、NTSCカバー率は69.0%、NTSC比は71.4%、AdobeRGBカバー率は74.1%、AdobeRGB比は74.8%、DCI-P3カバー率は74.4%、DCI-P3比は74.4%という値が出た。

 このディスプレイの強みはX-Riteのソフトウェアキャリブレーションが実施されており、sRGBの色空間でΔE≦2を満たす色再現性を実現していること。sRGBの色空間で撮影した写真の色調整を行なうのであれば、実用上十分なクオリティを備えている。

sRGBカバー率は97.6%、sRGB比は100.9%
NTSCカバー率は69.0%、NTSC比は71.4%
AdobeRGBカバー率は74.1%、AdobeRGB比は74.8%
DCI-P3カバー率は74.4%、DCI-P3比は74.4%
カラーキャリブレーションを実施しているだけに色が忠実に発色される。コンテンツが製作者の意図通りに表示されるディスプレイだ

 88キーJIS配列日本語キーボードは、キーピッチが約19.1mm、キーストロークが約1.2mm。PgUp/PgDnとカーソルキー以外はほかのキーと密着しておらず、Enterキーも比較的大きめ。キーストロークはやや浅めだが打鍵感は良好だ。

 キーボードバックライトも搭載。5段階に調節可能で、暗所での作業や写真家のテザー撮影時も適切な明るさに調節できる。タッチパッドが実測120×72mmと広いのも、クリエイティブ系アプリで操作しやすい。オフィスアプリから写真/動画編集アプリまで、快適に作業できる入力デバイスだ。

キーボードは88キーの日本語配列。国内設計、国内生産のノートPCだけに、海外製ノートPCのように文字キー、Spaceキー、Enterキーが密着しているような不自然な配列はない。素直な配列で打鍵感も良好
実測120×72mmと広いスペースが確保されたタッチパッドを搭載
バックライトも内蔵

 ディスプレイ上部にはWindows Hello対応100万画素ウェブカメラを内蔵している。カメラは通常のRGBとIR(赤外線)ハイブリットタイプで、ビデオ通話に加え、生体顔認証によるロック解除に利用できる。PINコードやパスワード入力なしで、すぐに制作活動に入れるのはやはり快適だ。

ディスプレイ上部にはWindows Hello対応100万画素ウェブカメラとデュアルアレイマイクを内蔵。「カメラ」アプリを使えば、ちょっとした画像、動画素材の取り込みにも利用可能だ

GeForce GTX 1650がクリエイティブ系アプリの処理を高速化

 最後にパフォーマンスをチェックしよう。今回は、Core i7-1260P/GeForce GTX 1650/DDR4-3200 SDRAM 16GB/512GB PCIe Gen3 x4接続SSDという標準構成の「DAIV S4-I7G1BCB-A」でベンチマークを実施している。

 3Dグラフィックス性能については、「3DMark v2.26.8098」のTime Spyで3,453、Fire Strikeで462、Wild Lifeで23,267となった。3DMarkの推定ゲームパフォーマンス(Estimated game Performance)では、「Apex Legends」が1080p解像度で80~90fpsのフレームレートで動作すると計測されている。ディスクリートGPU「GeForce GTX 1650」を搭載することで、CPU内蔵GPUだけのノートPCに比べて大幅に高い3Dグラフィックス性能を持っていることは間違いない。

3DMark v2.26.8098
Time Spy Extreme1,576
Time Spy3,453
Fire Strike Ultra1,770
Fire Strike Extreme4,031
Fire Strike8,462
Wild Life Extreme6,803
Wild Life23,267
Night Raid22,120

 バッテリ駆動時間については、ディスプレイ輝度50%で「PCMark 10 Modern Office Battery Life」を実行したところ、4時間47分動作した。ほぼ5時間動作しているので実用上は問題ない。さらに長い時間屋外などで作業したい場合にはUSB Power Delivery対応のモバイルバッテリなどが使えるのも便利だ。

クリエイティブ活動を始める方にとって手頃かつ、末永く利用できるマシンだ

 「DAIV S4-I7G1BCB-A」はコンパクトなボディに、高性能なCore i7-1260PとGeForce GTX 1650を搭載。またカラーキャリブレーションを実施したディスプレイを装備し、Thunderbolt 4をはじめとした豊富なインターフェイスを取り揃えている。それでいて13万9,800円という高いコストパフォーマンスを実現しているのがうれしいところだ。

 これからクリエイティブ活動を始めたいと考えている方々にとって、「DAIV S4-I7G1BCB-A」は手頃かつ、末永く利用できるノートPCと言える。