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ASUS「ProArt Studiobook Pro 16 OLED」はノートでもBlenderがグリグリ動作!PhotoshopやPremiereは独自ダイヤルが超便利!

~プロがメインマシンとして使え、非の打ち所がない完成度のノートが登場

 ASUSの「ProArt Studiobook Pro 16 OLED」は、最先端のハードウェアを16型のサイズに凝縮したハイエンドなクリエイター向けノートPC。もはやワークステーションと呼ぶに相応しいスペックだが、高品位なOLEDパネルや、harman/kardonによるオーディオ、そして各種アプリの操作性を向上する「ASUS Dial」の装備など、攻めに攻めた、他に類を見ない製品に仕上がっている。

 ProArt Studiobookシリーズには下記の2モデルがラインアップされている。

  • 「ASUS ProArt Studiobook Pro 16 OLED W7604J3D」
     Core i9-13980HX/RTX 3000 Ada/メモリ64GB/SSD 1TB/49万9,800円
  • 「ASUS ProArt Studiobook 16 OLED H7604JI」
     Core i9-13980HX/GeForce RTX 4070/メモリ32GB/SSD 1TB/49万9,800円

 両製品で異なるのはディスクリートGPUとメモリ容量で、どちらもCPUは第13世代のCore i9-13980HXを搭載し、ストレージはPCIe Gen4 x4接続の1TB SSD。希望小売価格も同じだ。ディスクリートGPUはCAD、3Dプロダクトデザイン、8Kビデオ編集向きのNVIDIA RTX 3000 Ada Generation Laptop GPU(メモリは64GB)と、動画・画像編集やゲーム向きのNVIDIA GeForce RTX 4070 Laptop GPU(メモリは32GB)を用意している。

 本稿ではNVIDIA RTX 3000 Ada Generation Laptop GPU搭載モデルとなる「ProArt Studiobook Pro 16 OLED W7604J3D」を紹介する。完全にプロ向けの仕様と言うこともあり、今回は、Adobe Community EvangelistとしてPhotoshopやPremiere Proの講師を務めたり、3D CGアプリのBlenderも使いこなす「パパ氏」にも本製品を試用してもらった。

プロクリエイター「パパ氏」も大満足の性能と操作性

 こんにちはパパです。ASUSよりクリエイター向けノートPC「ProArt Studiobook 16 OLED」が発売され、その評価を依頼されました。デスクトップにも負けない性能を持ち、持ち運びやすいサイズに設計されたProArt Studiobook 16 OLED。Blenderを使用した際の性能検証のほか、独自のASUS Dialの操作性をPhotoshopとPremiere proを使って試していきます。

Blenderで性能を検証(モデリング~レンダリング)

 今回はビジュアルデザインで使う画像素材をBlenderで制作し、その性能を検証していきます。内容としては、シンプルなビル群を作っていきます。

まず簡単にいくつかビルをモデリングしていきます
ビルができたらノードを使ってランダムにビルを生成してビル群を作ります
最後に3,840×2,160ピクセルでレンダリングし、Photoshopで合成しました

 ビル群はノードを使って生成しました。生成範囲を極端に広げると処理は当然重たくなりますが、今回制作した範囲くらいであればストレスを感じることなく快適に作業ができます。

写真、動画編集でASUS Dialの操作性を検証

 ProArt Studiobook 16 OLEDには左手デバイスのような独自のASUS Dialが搭載されています。そのASUS Dialの操作性をPhotoshopとPremiere Proを使って検証しました。

ASUS Dialの割り当ての設定は、ASUS Dialを押し込むことで開くProArt Creator Hubから設定が可能です

 Photoshopでは以下のようにASUS Dialを割り当て、1つのビジュアルを制作してみました。

筆者がPhotoshopで割り当てた設定

 Photoshopでは特にブラシ関連が優秀でした。オプションバーで不透明度、流量の調整をするところで、左手を動かすことなくコントロールできるのは非常に便利です。また「やり直し」も設定しているので、ブラシ関連とあわせてイラスト制作にも非常に有効だと感じました。

 Premiere proでは以下のようにASUS Dialを割り当て、プロモーション風の映像を制作してみました。

筆者がPremiere Proで割り当てた設定

 カット編集やテキスト挿入のタイミングを合わせる時に、ASUS Dialを使うことで1フレーム移動、5フレーム移動が簡単にできるのが非常に便利でした。動画編集ではこれだけでもASUS Dialの価値があると感じましたが、タイムラインのズームも設定しておくことでさらに作業を効率化することができます。

クリエイター視点でのProArt Studiobook 16 OLEDの魅力

 今回、ProArt Studiobook 16 OLEDを試用してみて感じたのは、ノートだからといってサブ機にしておくのはもったいないほどの性能があるということです。ProArt Studiobook 16 OLEDはメインPCとしても申し分ないスペックで、プロが外出先や現場への持ち込みでもストレスなく作業を行なえる性能を持っています。

 また、16型パネルシンプルなデザインで、リュックなどにすっぽり入るサイズ感。持ち運びにも困りません。左手デバイスとして使えるASUS Dialが付いているので持っていく周辺機器も減り、外出先の限られたスペースでの作業を考えられた設計になっています。

 パネルにはOLEDが採用されていて画質はとても綺麗でハッキリと見栄えのいい印象です。

 ということで、場所を選ばず性能にも妥協をしない高性能ノートPC ProArt Studiobook 16 OLED。グラフィックス、映像制作、3D CGでも処理にストレスを感じることないので外出先でも本格的な作業ができるのは何よりありがたいです。それに加え、限られたスペースでも作業が効率的に行なえるASUS Dialも非常に便利で、クリエイターの事を考え抜かれたPCです。

製品の主な仕様

 それでは、ここからは製品紹介を行なっていく。GPUとメモリ以外のスペックは共通。ディスプレイは16型3.2K OLED(3,200×2,000ドット、236ppi、16:10、550cd/平方m、DCI-P3 100%、120Hz、光沢、タッチ対応、Corning Gorilla Glass)を搭載。3.2Kと高解像度で、輝度550cd/平方m、DCI-P3 100%カバーのOLEDディスプレイは非常に鮮やかだ。

 このディスプレイは「ASUS Lumina OLED」と呼ばれており、HDR規格の「VESA DisplayHDR True Black 500」と「Dolby Vision」、色再現性を担保する「Calman Verified」と「PANTONE Validated」の認証を取得。またDelta-E<1の色精度を実現し、フリッカーフリー、低ブルーライトの認証も得ている。出荷時には1台ずつカラーキャリブレーションも実施されており、プロフェッショナルクオリティーのクリエイティブワークに利用できる高画質ディスプレイだ。

ディスプレイは16型3.2K OLED(3,200×2,000ドット、236ppi、16:10、550cd/平方m、DCI-P3 100%、120Hz、0.2ms、光沢、ペン対応、タッチ/ペン対応、Corning Gorilla Glass)。ディスプレイ上部には207万画素赤外線(IR)カメラ(Windows Hello顔認証対応)とクアッドアレイマイクが内蔵。画面に目を向けるだけでロックを解除できるほか、目をそらすと画面を暗くしたり、席を離れると自動的にロックをかける「ASUS AiSense」機能も利用できる
このようにパネルは180度近くまで開く
タッチとペン操作にも対応

 インターフェイスも充実。Thunderbolt 4×2、USB 3.1×2、HDMI 2.1×1、有線LAN(2.5GBASE-T)、SDメモリーカードスロット、3.5mmコンボジャックを装備。ワイヤレス通信はWi-Fi 6E、Bluetooth 5.1をサポートしている。

 HDMIとThunderbolt 4は8Kまでの映像出力に対応しており、マルチディスプレイ環境を構築可能。またSDメモリーカードスロットはSD Express 7.0に対応しており、最大985MB/sで高速にデータ転送できる。Thunderbolt 4はUSB Power Deliveryに対応しているので、コンパクトなUSB ACアダプタも使用可能だ。

 プロクリエイターは室内のスタジオだけでなく、屋外フィールドでノートPCを利用することもある。そこで本製品は、軍用規格「MIL-STD-810H」に準拠したテストを実施。衝撃試験、振動試験、高温試験、低温試験、砂塵試験、高度試験、凍結融解試験、湿度試験、温度衝撃試験、日射試験、機械的振動試験、爆発性雰囲気試験をクリアしている。厳しい環境でも性能、正常な動作が確保されることは安心感が高い。

ボディは軍用規格「MIL-STD-810H」に準拠したテストをクリア。-51℃~71℃の温度を1時間で3サイクル、95%の湿度で10日間などに耐えるタフネス性能を備えている(ともに非動作時)
冷却システムは、液体金属サーマル素材、5本のヒートパイプ、102ブレードの大型デュアルファンで構成される「ASUS IceCool Pro」を採用。CPUとディスクリートGPUを合わせて最大160WのTDPを発揮可能だ。また標準モードでは動作音は40dBA以下に抑えられている
キーピッチは19.05mm、キーストロークは1.4mm、キーキャップの凹みは0.2mmの「ASUS ErgoSenseキーボード」を採用。キーの下にはASUS独自設計のラバードームが配置されており、心地よい打鍵感を実現している
またキーボードはバックライト装備
抗菌仕様でもある
右側面にはThunderbolt 4×2、USB 3.2 Gen2 Type-A×1、セキュリティロックスロット×1を用意
左側面にはUSB 3.2 Gen2 Type-A×1、3.5mmコンボジャック×1、SDメモリーカードスロット×1を配置
背面にはHDMI 2.1×1、電源端子×1、有線LAN(2.5GBASE-T)×1を装備
【表1】「ASUS ProArt Studiobookシリーズ」のスペック
製品名ASUS ProArt Studiobook Pro 16 OLED W7604J3DASUS ProArt Studiobook 16 OLED H7604JI
型番W7604J3D-MY058XSH7604JI-MY092XS
OSWindows 11 Pro 64bit
CPUCore i9-13980HX(24コア[8P+16E]、32スレッド、最大5.60GHz、55W)
GPUNVIDIA RTX 3000 Ada Generation Laptop GPU(8GB)GeForce RTX 4070 Laptop GPU(8GB)
メモリ64GB(DDR5-5200、SO-DIMMスロット×2、最大64GB)32GB(DDR5-5200、SO-DIMMスロット×2、最大64GB)
ストレージ1TB(PCIe Gen4 x4 M.2 2280 SSD)
ディスプレイ16型3.2K OLED(3,200×2,000ドット、236ppi、16:10、550cd/平方m、DCI-P3 100%、120Hz、光沢、タッチ/ペン対応、Corning Gorilla Glass)
ワイヤレス通信Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.1
インターフェイスThunderbolt 4×2、USB 3.2 Gen2 Type-A×2、HDMI 2.1×1、有線LAN(2.5GBASE-T)×1、SDメモリーカードスロット×1、3.5mmコンボジャック×1
入力デバイス103キー日本語キーボード(バックライト内蔵)、タッチパッド、10点マルチタッチスクリーン、ASUS Dial
カメラ207万画素赤外線(IR)カメラ(Windows Hello顔認証対応)
サウンドステレオスピーカー(1W×2)、クアッドアレイマイク
バッテリ容量90Wh(リチウムポリマー)
バッテリ駆動時間(最大)約6.7時間約7.3時間
バッテリ充電時間約1.7時間約1.8時間
本体サイズ356×271×21.9~24.8mm
重量約2.46kg
セキュリティセキュリティロックスロット
オフィスアプリMicrosoft Office Home and Business 2021
同梱品ACアダプタ、製品マニュアル、製品保証書、スタイラスペン「ASUS Pen 2.0」
カラーミネラルブラック
価格49万9,800円(記事公開日時点)

素早い操作や、細かな微調整も感覚的に行なえる「ASUS Dial」

 ProArt Studiobookシリーズ最大の特徴がパームレスト左奥に配置されている物理ダイヤル「ASUS Dial」。ASUS Dialでは回転操作と、押し込む操作が可能となっており、対応アプリで直感的にコントロールできるのだ。

 もちろん、マウスを使って画面上のスライダーでもクリエイティブアプリの操作は可能だ。しかし物理ダイヤルであれば、素早い操作や、細かな微調整も感覚的に行なえる。

 実際、プロクリエイターはカスタム編集コントローラーを利用している方が多い。ただ、接続の手間がかかり、設置場所も確保しなければならない。常設されているASUS Dialは、いつでも利用できる物理ダイヤルとして一度使ったら手放せない装備だ。

ASUS Dialは回転操作とプッシュ操作に対応。操作したときのフィーリングも心地いい
Lightroomでは、コントラスト、露光量、黒レベル、白レベル、シャドウ、ハイライト、彩度、色温度などを調整できる
Photoshopでは、Brush Group、レイヤーズームイン/アウト、取り消し(ヒストリー)、ドキュメントを繰り返すなどを操作可能
Premiereでは、時間軸の調整、タイムラインズーム、オーディオトラックの縦幅などが割り当てられている
ASUS Dialは統合ユーティリティ「ProArt Creator Hub」でダイヤルメニューをカスタマイズできる。任意のキーボードショートカットも割り当てられるので、Adobe製以外のクリエイティブアプリでも活用可能だ

画面だけでなくタッチパッドでも利用できるスタイラスペン「ASUS Pen 2.0」

 「ASUS ProArt Studiobookシリーズ」にはスタイラスペン「ASUS Pen 2.0」が同梱されている。これはMPP(Microsoft Pen Protocol) 2.0に対応したASUS製スタイラスペン。4,096段階の筆圧検知に対応しており、バッテリ駆動時間は約140時間。長さ164mm、直径10mmと一般的な筆記用具に近いサイズで握りやすいペンだ。

 ASUS ProArt Studiobookシリーズでユニークなのが、このペンをタッチパッドで利用可能なこと。このタッチパッドは触覚フィードバックが採用され、28%大型化された新型で、スタイラスペンでの操作にも対応している。16型3.2K OLEDディスプレイもペン操作に対応しているが、タッチパッド上でも絵を描いたり、文字を書ける。ペンタブレットと同じ感覚で利用できるので、特にイラストレーターに重宝されるはずだ。

「ASUS Pen 2.0」が同梱。MPP(Microsoft Pen Protocol) 2.0に対応している
ペン先は2H、H、HB、Bの4種類が同梱。自分好みの書き味を選べる
「ASUS ProArt Studiobookシリーズ」のタッチパッドはディスプレイサイズと同じ16:10。画面上との位置関係を把握しやすい
先端部を伸ばすと充電用USB Type-C端子が現われる

クリエイティブ系アプリを快適に動作させるCPU、GPU性能を発揮

 最後にパフォーマンスをチェックしよう。なおベンチマークを実施するにあたっては、統合ユーティリティ「ProArt Creator Hub」でファンモードを「フルスピードモード」に設定している。

 まずCPU性能だが、「CINEBENCH R23」のCPU(Multi Core)は29,870pts、CPU(Single Core)は1,714ptsとなった。第12世代(Alder Lake)の「Core i9-12900H」を搭載する前モデル「ProArt Studiobook Pro 16 OLED W7600Z3A」(以下2022年モデル)がCPU(Multi Core)は18,383pts、CPU(Single Core)は1,899ptsだったので、「ASUS ProArt Studiobook Pro 16 OLED W7604J3D」(以下2023年モデル)は約162%相当のスコアを記録したことになる。マルチスレッド性能が効果を発揮するアプリケーションで、大幅なスピードアップが期待できる。

「CINEBENCH R23」のCPU(Multi Core)は29,870pts、CPU(Single Core)は1,714pts

 3Dグラフィックス性能については、「3DMark」のTime Spyは12,528、Fire Strikeは25,744、Port Royalは7,321を記録した。2022年モデルのTime Spyは8,931、Fire Strikeは19,670、Port Royalは4,926だったので、2023年モデルはTime Spyで約140%、Fire Strikeで約131%、約149%相当のスコアを記録したことになる。ディスクリートGPUが「NVIDIA RTX A3000 Laptop」から「NVIDIA RTX 3000 Ada Generation Laptop GPU」にアップグレードされたことで、大幅な性能向上を果たしたわけだ。

「3DMark」のTime Spyは12,528
Fire Strikeは25,744
Port Royalは7,321

 実際のアプリケーションでも処理にかかる所要時間を計測したところ、「Adobe Lightroom Classic」で100枚のRAW画像(7,952×5,304ドット)を現像するのに1分18秒03、「Adobe Premiere Pro 2023」で実時間5分の4K動画を書き出しするのに1分15秒43しかかからなかった。マルチスレッド処理に対応し、ディスクリートGPUの支援を受けられるクリエイティブ系アプリであれば、最後の書き出し作業で大幅な時短を期待できる。

 2023年モデルにはストレージにPCIe Gen4 x4接続SSD「SAMSUNG MZVL21T0HCLR-00B00」が搭載されていた。「CrystalDiskMark 8.0.4」で計測を実施したところ、シーケンシャルリード(SEQ1M Q8T1)は7,103.65MB/s、シーケンシャルライト (SEQ1M Q8T1)は5,167.37MB/sを記録した。グレードの高いSSDを搭載しているだけに、実際の作業で体感できるだけのリード、ライト性能を備えている。

今回の貸出機にはPCIe Gen4 x4接続SSD「SAMSUNG MZVL21T0HCLR-00B00」が搭載されていた
「CrystalDiskMark 8.0.4」のシーケンシャルリード(SEQ1M Q8T1)は7103.65MB/s、シーケンシャルライト (SEQ1M Q8T1)は5167.37MB/s

 2023年モデルの16型3.2K OLEDディスプレイは色域を「DCI-P3 100%」と謳っている。カラーキャリブレーション機器で色域を実測したところ、sRGBカバー率は100.0%、AdobeRGBカバー率は99.0%、DCI-P3カバー率は100.0%という値が出た。

 AdobeRGBカバー率についても100%に近いカバー率を備えているので、DCI-P3だけでなくAdobeRGBの色空間で撮影したRAW画像についても、プロクオリティーで色調整、現像できる広色域を備えていることになる。

実測したsRGBカバー率は100.0%、sRGB比は157.6%
AdobeRGBカバー率は99.0%、AdobeRGB比は116.9%
DCI-P3カバー率は100.0%、DCI-P3比は116.2%

 2023年モデルが高いCPU、GPU性能を備えていることはベンチマークで分かったが、そのパフォーマンスを安定して発揮できるのだろうか? 今回、CINEBENCH R23と「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION BENCHMARK ver 1.3」を連続で10分間実行した際のCPU温度とクロック周波数の推移を計測してみた。

 結果はCINEBENCH R23実行中のCPU温度は平均87.19℃、最大94℃、クロック周波数は平均3,430.55MHz、最大3,755.1MHz、FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION BENCHMARK ver 1.3実行中のCPU温度は平均76℃、最大89℃、クロック周波数は平均972.38MHz、最大1,795.1MHzとなった(室温28.1℃で測定)。

 CINEBENCH R23実行中のクロック周波数については、2分21秒時点でいったん下がったものの、その後は平均3,395.48MHzで安定している。FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION BENCHMARK ver 1.3についてはシーンごとの負荷の違いによりクロック周波数は大きく上下しているが、CPU温度については比較的安定して推移しており、最大でも89℃を超えていない。冷却システム「ASUS IceCool Pro」は、CPU、GPUの性能を最大限に引き出せていると言えそうだ。

CINEBENCH R23実行中のCPU温度は平均87.19℃、最大94℃、クロック周波数は平均3,430.55MHz、最大3,755.1MHz(室温28.1℃で測定、以下同)
「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION BENCHMARK ver 1.3」実行中のCPU温度は平均76℃、最大89℃、クロック周波数は平均972.38MHz、最大1,795.1MHz
CINEBENCH R23実行中の消費電力は平均186.84W、最大232.485W、アイドル時の消費電力は平均30.45W
FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION BENCHMARK ver 1.3実行中の消費電力は平均206.37W、最大236.265W、アイドル時の消費電力は平均42.23W
Dolby Atmos対応
スピーカーはharman/kardon
カメラはWindows Helloの顔認証対応
付属のACアダプタ

前モデルから大幅に進化しつつも価格は据え置きで非の打ち所がない完成度

 「ASUS ProArt Studiobook Pro 16 OLED W7604J3D」は最新かつ上位のCPU、ディスクリートGPUを搭載することにより、前モデルより大幅なパフォーマンスアップを果たした。16型3.2K OLEDディスプレイはDCI-P3だけでなくAdobeRGBの色域においても100%のカバー率を備えており、プロクオリティーの映像、写真の色調整に利用できる。

 インターフェイスはThunderbolt 4を筆頭に新旧端子が搭載されており、マルチディスプレイ環境を簡単に構築でき、高画素カメラで撮影した写真も高速に取り込み可能だ。そして軍用規格「MIL-STD-810H」準拠のテストをクリアしたタフなボディは、屋外でも安心して使い倒せる。ASUS Dialとタッチパッドにも書けるASUS Pen 2.0はクリエイティブワークの作業効率を向上させてくれる。

 「ASUS ProArt Studiobook Pro 16 OLED W7604J3D」はプロのクリエイターはもちろんのこと、これから創作活動に挑戦したいと考えている方にも自信を持って勧められる1台だ。