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“まだCD/DVDドライブが必要”な人にオススメしたいビジネスPC
~Dynabookの15.6型ノート「dynabook BJ75」【仕事PCはインテルvProで決まり!】
- 提供:
- インテル株式会社
2021年5月26日 06:55
仕事で使うPCなら「vPro対応」!
業務で使うPCを選ぶ際、性能だったり、重量だったり、ディスプレイ解像度だったり、業務内容やユーザーによって基準はまちまち。企業にとってはオフィス外でも使われるPCをどう管理するかは悩みの種だろう。そういった観点から、PC選びの1つの基準として押さえておきたいのが「インテルvProプラットフォーム」(以下、vPro)対応かどうかという点だ。
「vPro」と聞いても、イマイチピンと来ない人もいるかもしれないが、一言で言うと、PCのセキュリティと管理をより強化する技術。たとえば、自宅やコワーキングスペースでPCのトラブルが発生しても、システム担当者がリモートで対応でき、対象となるPCの電源がオフになっていても、管理者がリモートでオンにして管理機能を実行できる。これによって、PCの管理にかかるコストや時間を抑えられる。
また、vPro準拠のPCなら、ハードウェアレベルでマルウェアの感染リスクを低減できるため、感染によるダウンタイムや、金銭的あるいは企業の信頼に関するリスクを下げることができる。
では、vProに準拠したPCにはどのようなものがあるのか? これについても、量販店店頭などでの取り扱いが少なく、知名度は低いのが実情。そこでこの連載では、各社のvPro PCの“素の部分”を紹介していく。ご一読いただければ分かる通り、vPro PCも基本的には普通のPCで、そこにvProという付加価値がついたかたちだ。むしろ、プロセッサ的に平均的なビジネス向けPCより高性能なものも多くある。
また、vProがもたらす機能や管理性に関して、ユーザーに“刺さる”ものについても適宜、過去記事から抜粋して紹介していく。
と言うことで、連載第一弾は、Dynabookの「dynabook BJ75」を紹介する。本製品はvPro準拠のノートPCとしてオーソドックスな作りとなっている。光学ドライブを装備しているので、データをDVDやCDなどに保存する必要がある場合や、業務アプリのインストールなどでこれらの光学メディアを使う必要がある場合に好適なものとなっている。
光学式ドライブ内蔵としてはかなりスリムな筐体
dynabook BJ75は、CPUに第10世代Core i7/i5 vProプロセッサーを採用する、ビジネス向けノートPCだ。一般的なデスクワークなどをメインターゲットとしており、仕様は非常にオーソドックスなものとなっている。
デザインは、ビジネス向けのノートPCらしく、かなり落ち着いた印象だ。天板のdynabookロゴこそやや目立つものの、全体的には特に奇をてらった部分もなく、ビジネスシーンにしっくり馴染むものと感じる。筐体は樹脂製で、天板やキーボード面に細かな凹凸のラインが施されている。
サイズは、379.0×256.5×23.7mm(幅×奥行き×高さ)となっている。15.6型ディスプレイ搭載ビジネスノートPCとしては標準的なサイズだ。dynabook BJ75は光学式ドライブを装備しており、その割にはなかなかの薄型筐体に仕上がっていると言える。フリーアドレスを採用するオフィスなどでは、仕事が終わるとPCを収納しなければならないが、その場合でもこの薄型筐体は役立ちそうだ。
重量は約2.4kg、実測では2,190gだった。15.6型であり、もともとモバイル用途として位置付けられているわけではなく、平均的な重量だろう。基本的には据え置きで使い、会議などオフィス内で持ち運ぶ程度なら、問題ない。
必要に応じてスペックを柔軟にカスタマイズできる
搭載CPUは、先ほど紹介したように第10世代Core i7/i5 vProプロセッサーを採用。試用機ではCore i7-10610U vProを搭載していたが、このほかにCore i7-10810U vPro、Core i5-10310U vProも選択可能だ。
~【vProのポイント】~
Windows 10では、セキュアブートという仕組みが導入されており、UEFIの起動、OSのブートローダー、カーネル、と順番にロードされるソフトウェアが安全なことを逐次確認、担保している。だが、前述した新手の攻撃により大元のUEFIが書き換えられた場合は、正常に機能しなくなる。
Intel Boot Guardが搭載されたvPro PCでは、起動時にCPUのハードウェアを利用しUEFIなどが改竄されていないかをチェックし、安全性が確認された場合にのみOSの起動を開始する。これにより、改竄されたUEFI BIOSが、悪意のあるコードをOSカーネルに送り込むといった攻撃を防ぐことが可能になるのだ。
また、Intel Runtime BIOS Resilience、Intel System Resources DefenseはSMM(System Management Mode)と呼ばれる、CPUが電源管理などに利用する環境の保護を実現する。SMMはOSからは見えないメモリ空間を利用しているので、そこを乗っ取ることができれば、ユーザーには悟られずにさまざまな攻撃が可能になる。この2つの機能は、SMMを保護する仕組みで、SMMが乗っ取られる可能性を低くすることが可能になっている。
メモリは、標準でDDR4-2666 SDRAMを8GB搭載しており、最大32GBまで搭載可能。dynabook BJ75では、裏面の蓋を開けるだけでメモリスロットにアクセス可能となっているため、購入後でも簡単にメモリを増設できる点が嬉しい。また、標準搭載では8GBのSO-DIMMが1枚のみ搭載となっているため、もう1枚8GBメモリを増設すると、メモリアクセスがデュアルチャネルとなり、CPUや統合グラフィックスの性能を高められる。より快適に作業をこなしたいなら、メモリ増設を視野に入れるべきだろう。
内蔵ストレージは、標準では容量500GBのHDD搭載だが、試用機ではPCIe/NVMe準拠の128GB SSDを搭載していた。HDDのほうがコスト的には有利だが、利用時の快適度を考えるとやはりSSDを選択したい。SSDの容量は、128GB、256GB、512GBから選択可能となっている。
さらに、光学式ドライブも搭載可能だ。試用機ではDVDスーパーマルチドライブを搭載していたが、DVD-ROMドライブ(標準)を選択したり、光学式ドライブ非搭載にもできる。ビジネスシーンでは、以前に比べて減ってきているとは言え、まだ光学式メディアを利用する場面があり、光学式ドライブを搭載できる点も大きな魅力となるだろう。
無線機能は、IEEE 802.11ax(Wi-Fi 6)準拠の無線LAN(2×2、通信速度最大2.4Gbps)とBluetooth 5.1を標準搭載。最新のWi-Fi 6準拠となっていることで、通信速度が速いだけでなく、混雑にも強い。
セキュリティチップとして、TCG Ver2.0準拠のTPMチップを標準搭載するとともに、BIOSパスワードおよびHDDパスワードによってPCおよびストレージのデータを保護。また、生体認証機能としては、Windows Hello対応の顔認証カメラと指紋認証センサーを搭載可能。いずれもオプション選択となっているが、双方の同時搭載も可能。環境に応じて生体認証機能を使い分けられるのはもちろん、強固なOSパスワードの設定と手軽なログインを両立できるため、可能な限り同時搭載がお勧めだ。
~【vProのポイント】~
vProの機能は幅広いのだが、もっともよく有名で、よく利用されるのがリモート管理機能だ。リモート管理機能は、IntelのCPUやチップセットに内蔵されているハードウェアを利用した「Intel Active Management Technology(AMT)」と呼ばれる技術により実現されている。
通常、リモート環境からPCを管理するときは、OS上にインストールされたリモート管理ツールを利用する。だが、デスクトップPCにせよ、ノートPCにせよ、つねにOSが起動しているとは限らない。多くの場合、業務が終わればデスクトップPCならシャットダウンするだろうし、ノートPCであればディスプレイを閉じてサスペンドさせているだろう。
この場合、OSは動作していないので、OS上で動くリモート管理ツールを遠隔地から呼び出して操作することはできなくなってしまい、リモート管理など「絵にかいた餅」にすぎなくなってしまう。
一方MEは、システムボードから常時わずかな電力を供給され、OSから独立して動作できるようになっている。このため、OSがシャットダウンしていようが、サスペンドしていようが、どんなモードにあっても動作し続けられる。
かつ、OSとは独立してWi-FiやEthernetなどのネットワークに対してもアクセス可能になっており、外部からのリモート起動するためのパケットを受け取れる。さらに標準でKVM(Keyboard Video Mouse)をリモートコントロールする機能を持っており、OSが起動していない状態でも、リモートから操作してUEFIの設定すら変更可能になっている。
ディスプレイ上部に搭載するWebカメラは有効画素数約92万画素で、Web会議などで利用する場合でも十分な画質を確保。また、デュアルアレイマイクの搭載で、声もクリアに捉えられる。
外部ポートは、左側面に電源コネクタ、HDMI出力、USB 3.0×2(内1基はType-C)を、右側面にオーディオジャック、USB 3.0×2、Gigabit Ethernetを、前面にSDカードスロット(ブリッジメディアスロット)をそれぞれ配置。ポート類は必要十分で、周辺機器の利用も安心だ。USB Type-CはUSB PDでの給電にも対応する。
フルHDまたはWXGA対応の15.6型液晶を搭載
ディスプレイは、フルHD(1,920×1,080ドット)またはWXGA(1,366×768ドット)表示対応の15.6型液晶を選択可能。パネルの種類は非公開。試用機ではフルHD液晶が搭載されおり、IPSパネルに近い十分広い視野角が確保され、文字などの視認性は申し分ない。パネル表面は非光沢処理となっているため、外光の映り込みもほとんど感じられない。光沢液晶ではオフィスの天井照明が映り込んで気になる場面もあるが、dynabook BJ75ならそういった心配はない。
発色は、特別鮮やかというわけではなく、このクラスのビジネスノートPCとして標準的だ。一般ビジネス用途であれば、そこまで鮮やかな発色が必要な場面は少ないはず。もちろん、必要十分な発色性能は確保されているため、写真のレタッチや動画編集などを行なう必要がある場合でも、大きな問題はないだろう。
テンキー標準搭載のフルサイズキーボードを搭載
キーボードは、キーの間隔が開いたアイソレーションタイプのキーボードを搭載している。また、ビジネス向けということもあり、テンキーも標準搭載となっている。
主要キーのキーピッチは約19mmフルピッチを確保。Enterキー付近の一部キーはピッチがやや狭くなっているが、実際に使ってみて、特にタッチタイプが難しいという印象はない。ビジネスシーンでは数字入力を多用する場面も多いため、やはりテンキーの搭載はありがたいと言える。
キーストロークは1.5mmと、このクラスのノートPCとして標準的な深さを確保。合わせて、適度な硬さとしっかりとしたクリック感があり、実際にタイピングしてみても確実にタイピングできるという印象で、打鍵感は良好だ。
ポインティングデバイスは、クリックボタイン一体型のタッチパッドを搭載。パッドの面積は特別広いわけではないが、必要十分な広さがあり、ジェスチャー操作にも対応しているため、扱いやすさは申し分ない。
また、搭載位置がキーボードのホームポジションを中心とした位置となっている点も、扱いやすさを高めていると感じる。近年は、デザイン性重視で、キーボードのホームポジション中心ではなく、本体の中心にタッチパッドを搭載する例が多く見られるが、扱いやすさという点では、こちらが圧倒的に有利だ。外付けマウスを使う人も多いかもしれないが、タッチパッドでの操作も十分軽快と言える。
性能はビジネス向けとして必要十分、メモリ増設でさらなる強化も可能
では、簡単にベンチマークテストの結果を紹介しよう。今回利用したベンチマークソフトは、UL LLCの「PCMark 10 v2.1.2508」、「3DMark Professional Edition v2.17.7137」、hiyohiyo氏の「CrystalDiskMark」の3種類だ。
結果を見ると、いずれのテストでも申し分ないスコアが得られている。dynabook BJ75がターゲットとしている一般ビジネスシーンであれば、これだけあれば、性能不足と感じる場面はほぼないはずだ。
今回の試用機は、メモリがシングルチャネル動作となっているが、メモリを増設してデュアルチャネル動作とすれば、CPUや内蔵グラフィックスの性能を最大限引き出せるようになる。そういった意味でも、この結果は十分満足できるはずだ。
続いてバッテリ駆動時間だ。dynabook BJ75はモバイル向けではないが、会議などで持ち運んで利用する場面など、バッテリ駆動での利用も十分考えられるため、念のため計測してみた。
公称のバッテリ駆動時間は約9時間(JEITAバッテリー動作時間測定法 Ver2.0での数字)とされている。Windowsの省電力設定を「バランス」、AIPTの動作モードを「バランスモード」、電源モードを「より良いバッテリー」、メインディスプレイ、Screen Pad Plusともバックライト輝度を50%に設定し、無線LANを有効にした状態で、PCMark 10のBatteryテスト「PCMark 10 Battery Profile」の「Modern Office」を利用して計測したところ、8時間51分を記録した。より負荷の高い作業を行なったとしても4~5時間以上は利用可能で、オフィス内モバイル利用も全く不安がないだろう。
光学メディア資産を活かしたいユーザー向けのオーソドックスな1台
以上の通り、dynabook BJ75は、光学ドライブを搭載し、光学メディア資産を活かしたい企業ユーザー向けのオーソドックスな1台だ。光学ドライブを搭載しながら、薄型に抑えている点もポイントが高い。そして、本製品はvPro準拠で、記事中でも紹介したvProの管理機能を活用しつつ、セキュリティも高められる。オプションで生体認証機能もあり、フリーアドレスのオフィスでの共有オフィス内モバイルPCとして活躍するだろう。
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