レビュー
Mini-ITXなのにM.2 SSDがモリモリ6枚も挿せる!MINISFORUM製マザー「AD650i」
2023年9月15日 06:13
MINISFORUMは、かねてよりモバイルCPUを搭載したMini-ITXマザーボードを投入すると予告していたが、予告とは異なる形で登場となった。その名は「AD650i」。今回いち早くサンプルを入手したので、写真を中心に紹介していこう。直販価格は5万5,980円だ。
【9時22分追記】直販で販売が開始されましたので価格を追記しました。
もはやミニPCメーカーの筆頭として挙げられるぐらいの知名度になったMINISFORUM。ミニPCさながらのコンパクト性はもとより、高い品質、静音性、そしてコストパフォーマンスも人気に一役買っている。小型化において多くのノウハウを有する同社が、あえてミニPCより大きいであろうMini-ITXマザーボードを投入するわけだから、期待しないわけがない。
しかも同社のMini-ITXマザーボードが特徴的なのは「CPUがオンボードでついている」という点。自作PC市場においてMini-ITXマザーは各社から出ているものの、ほとんどはソケットタイプであり、「CPUは好みに合わせてどうぞ」というスタンス。CPU付きでも低性能なのが一般的だ。
一方でAD650iには、Core i7-12650Hという高性能なCPUが採用されており、マザーボード上に直接はんだ付けされている。このCPUはモバイル(つまりノートPC)向けのSKUで、Pコアが6基、Eコアが4基という10コア/16スレッドのモデル。ベースパワーは45W、最大ターボパワーは115W(本機では95W)で、最大動作周波数は4.7GHzだ。Mini-ITXマザーボードとしては異例の高性能CPU搭載と言える。
モバイル向けCPUということで、汎用的なCPUクーラーは利用できないわけだが、そこは心配ご無用。AD650iにはあらかじめCPUクーラーが取り付けられており、ユーザーが別途購入しなくても済む。
しかも、アイドル時はかなりの静音性で、負荷時も多少風切り音がする程度と、同社らしい静音重視のセッティングとなっており、よほどのこだわりがない限り手を加える必要はない。
ユーザーに残された「自作」要素は、メモリ、ストレージ、ケース、そして電源(ACアダプタ)ということになる。ケースはMini-ITX対応で拡張スロットもないので、入ればなんでも好みを選べばいいだろう。ACアダプタは19V/9.47A(180W)を利用する(ちなみに筆者が試した限り6.3Aの120W ACアダプタも動作した)。メモリはDDR4 SO-DIMM×2で、最大DDR4-3200をサポートする。
その中でも一番ユニークなのストレージで、なんとM.2 NVMe SSDを6枚も挿せるのだ。底面にはPCI Express 3.0対応のM.2スロットが3基用意されており、ここに3枚挿せる。そして表でMXMスロットになっている部分に、MXMからM.2×3に変換するカードがあらかじめ実装されているので、こちらにも3枚搭載できる形だ。
MXMは本来GPU向けのスロットなのだが、モバイルGPUは一般小売されていないため、自作PCにおいて活用できる機会は「ない」と言い切っていいだろう。そこに独自の変換カードを咬ましてM.2 SSDを装着できるようにしたというのは、なかなか思い切ったいいアイデアだと言える。
変換カードにはASMediaのブリッジチップ「ASM2824」が実装されている。このチップは合計24のPCI Expressレーンを持っており、MXMスロットから8レーンを取得し(アップストリーム)、3つの4レーンに分けている(ダウンストリーム)。
ちなみにMXMスロット自体はPCI Express 4.0に対応してるはずなのだが、このチップの制限により接続は3.0までの対応となり、また最大帯域もx8相当までになる点に注意したい。
背面のM.2スロットは全面を覆う大きな金属板を搭載しており、排熱を補助できる。一方MXMカードのM.2側にはかなり大きなヒートシンクがあり、こちらは強力にSSDを冷やせそうだ。変換チップは挟まっているものの、アクセスが集中するSSDはMXMカードに装着したほうが良いだろう。
M.2のほかにSATA 6Gbpsポートを2基備えており、2.5インチHDD/SSDも接続できるのもポイント。なお、ACアダプタから電源供給する関係上、当然「ケーブルはどうするの?」となるわけだが、SATA 6Gbpsの隣にある4ピンから付属の電源ケーブルを介して出力する仕組みなので心配は無用だ。
背面インターフェイスはUSB4、USB 3.1×2、USB 3.0×2、HDMI出力×2、2.5Gigabit Ethernet(Intel I226-V)。背面にリセットスイッチも搭載しており、別途配線せずともリセット可能なのは便利だ。また、前面ピンヘッダとしてUSB 3.1とUSB 2.0、前面オーディオピンヘッダ(余談だが背面にはアナログ音声出力が一切ないので注意)、そして2つのファン制御ピンヘッダも搭載する。
ちなみに無線LANは搭載されていないが、M.2スロットおよびバックパネルの無線LANアンテナの穴は残されており、ユーザーが自身で用意すれば増設できる。
最後に搭載されているCore i7-12650Hの性能について簡単に述べると、「遅いということはまったくないが、極端に速いというわけでもない」というあたり。日常的なオフィスソフトの利用や、写真、軽い動画編集程度なら難なくこなせる性能だ。
そもそもビデオカードを増設できないし、ゲームや3D処理をバリバリこなすような用途は想定していないので、価格的に一般自作ユーザーが受け入れられるようにした設定だと思われる。
このように比較的強力なCPUやストレージ周りを備えたAD650i。用途的には、NVMe SSDを複数台活用した、高速なランダムアクセスが求められるNASやストレージサーバーあたりが適当だろう。静音性が高いので、なおさらのことだ。Intel N100マザーボードでは性能に満足できない、あるいはコンパクト筐体にできるだけたくさんのストレージを積みたいといったユーザーにおすすめしたい。
AD650iの主な仕様 | |
---|---|
CPU | Core i7-12650H |
メモリ | DDR4-3200 SO-DIMM(最大64GB) |
拡張スロット | MXM(MXM→M.2 2280×3変換カード付き)、M.2 2280×3、M.2 2230×1 |
SATA | 6Gbps×2 |
背面インターフェイス | USB4、USB 3.1×2、USB 3.0×2、HDMI×2、2.5Gigabit Ethernet(I226-V)、DC入力、リセットスイッチ |
前面パネルインターフェイス | USB 3.1、USB 2.0、オーディオ(ALC269) |
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