レビュー
写真で見る第11世代Core搭載7型ゲーミングUMPC「OneGx1 Pro」
2021年1月9日 06:55
株式会社テックワンは、第11世代Coreを搭載したONE-NETBOOK製の7型ゲーミングUMPC「OneGx1 Pro」を31日に発売する。価格は16万8,000円(税別)からだ。今回正式発売前にプロトタイプをお借りできたので、外観を詳しく見ていきたい。性能を含めたレビューなどについては、製品版で改めてお届けする予定だ。
OneGx1 Proは、7型液晶搭載というコンパクトサイズでありながらCPUにCore i7-1160G7を搭載した高性能なUMPCだ。このCore i7-1160G7は従来で言うといわゆる“Y”シリーズに属するモデルで、プロセッサとしての絶対性能よりも、TDP 7~9W前後という省電力に振ったプロセッサとなっている。
ただし本機では、熱設計/電力に余力がある場合のPL2には40W、長時間稼働させたさいのPL1には20Wが設定されていた。Intel Arkの公式スペックでは、Configurable TDPの上限は15Wとなっているので、Yプロセッサが出しうる性能を最後の一滴まで絞り出す方向性のようだ。
本モデルはComet Lakeを搭載した「OneGx1」の後継に当たるのだが、内部的にブラッシュアップがなされており、とくにファンが日本製となった点が大きい。短期間での試用だが、フル回転時は結局それなりの騒音にはなるのだが、OneGx1と比べるとだいぶおとなしくなった。温度も「あっちっち」と感じさせないぐらいにはなっている。
排気口については、もう少し開いてくれたほうがおそらく放熱的にもっと有利になるであろうが、今回CPUのTDPが向上したのにもかかわらず変更がなかったのは、ファンの改善やCPUプロセスの進化によるものもあると考えていいだろう。
OneGx1 Proは本体色がブラックとなったのもトピック。前回のOneGx1はブルーでやや人を選ぶ印象であったが、本機では後部と同じブラックとなり一体感が増した。ただ、指紋や手汗はやや目立つので、気になる人は本体を拭くものも同時に持ち運んでおきたい。
液晶は1,920×1,200ドット表示対応の7型で従来と同様。ちなみに本機もポートレートタイプの液晶を採用していて、ソフトウェアによって90度回転し、ランドスケープ表示を行なっている。
2020年後半になってから、GPDとONE-NETBOOKのUMPC争いがますます熾烈になっている気がするが、逆に差別化もかなり進んで来ていて完全に違う路線をたどっているとは思う。このあとOneGx1 Proのレビュー本編と「GPD WIN 3」の評価を控えているので、あくまでも現時点での筆者の意見だが、一般用途を切り捨ててゲームに特化するならWIN 3、さすがに5.5型だと小さすぎるという人はWIN Max、液晶解像度とキーボードといった一般使いも考慮に入れるならOneGx1 Proに、それぞれ軍配があがるのではないかとは思う。