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叡智な新作アクションゲー「Stellar Blade」PC版はGeForce RTX 3060でも余裕?新旧GPU5種類で検証してみた
2025年6月13日 06:38
2025年6月12日に発売されたPC版の「Stellar Blade」。2024年にPS5版が発売され、スピーディーなアクション、髪型や衣装など幅広く変更できるキャラクターのカスタマイズ性で大きな注目を集めた。美しく戦う女性たち、未知の凶悪なクリーチャーに占領された地球は美麗なグラフィックで描かれており、PC版を快適にプレイするのにどの程度のビデオカードが必要なのか気になっている人もいるだろう。
ここでは、新旧ミドルレンジを中心に5種類のGPUを用意。最高画質設定をフルHD(1,920×1,080ドット)、WQHD(2,560×1,440ドット)、4K(3,840×2,160ドット)の解像度で平均フレームレートを確認した。
PC版「Stellar Blade」は、NVIDIAのDLSS 4およびAMDのFSR 3によるアップスケールとフレーム生成をサポート、フレームレートを無制限にでき、ウルトラワイドモニターに対応しているのがPS5版とは異なる点だ。
フルHD解像度、画質のプリセット「低」をターゲットにした最低スペックは、CPUがCore i5-7600K/Ryzen 5 1600X、GPUがGeForce GTX 1060 6GB/Radeon RX 580 8GBとなっている。
WQHDで画質プリセット「中」をターゲットにした推奨スペックは、CPUがCore i5-8400/Ryzen 5 3600X、GPUがGeForce RTX 2060 SUPER/Radeon RX 5700 XTとなっている。最高画質だとどの程度の性能が必要になるのか知りたいところ。
このゲームにはベンチマークモードが用意されていないため、今回は序盤付近の中で比較的描画負荷が高かったサイレントストリートの一定コースを60秒移動した際のフレームレートを「CapFrameX」で測定した。アップスケーラーの設定についてはRTX 5080/5060/4060はDLSSのバランス、RTX 3060/RX 9060 XTはFSRのバランスに設定、それぞれフレーム生成も有効にしている。
なお、GeForce RTX 5080/5060はマルチフレーム生成のDLSS 4を利用できるため、1フレームから最大3フレームを生成する「x4」設定と1フレームから1フレームを生成する一般的な「x2」設定の2パターンを測定した。
かなり美麗なグラフィックながら、描画負荷は強烈に高い、というほどではない。 RTX 3060 でも4K解像度で平均63.9fpsとなっており、十分快適にプレイできるレベルだ。4K/144Hzのゲーミングモニターでなめらかな描画を楽しみたい、という場合は RTX 5060 以上が必要と言える。
RTX 4060 でも4Kで平均71.2fps出ており、ミドルレンジGPUで十分快適に美しいキャラクターのグラフィックを堪能できる。 RTX 5080 ではマルチフレーム生成を利用すると4Kでも平均351.5fpsに達しており、スペック過剰と言えるほどだ。
2025年6月6日に発売されたばかりの Radeon RX 9060 XT(16GB版) は、マルチフレーム生成を使っていなければ RTX 5060 を上回るという順当と言える結果だ。
ちなみに、ビデオメモリの消費量についてはCapFrameXでの平均値となるが、RTX 5080のx4設定時で4Kが9.68GB、WQHDが8.49GB、フルHDが8.12GBとかなりの容量となっている。しかし、ビデオメモリが8GBのRTX 5060/4060でも快適に遊べるフレームレートが出ているので、そこまでビデオメモリ容量が重要、というわけではなさそうだ。
多彩なアクションに加えて、主人公であるイヴの衣装、アクセサリ、髪型、髪色などを幅広く変更できるのも大きな特徴。同じSHIFT UPが開発する勝利の女神:NIKKEとの両作品同時コラボも行なわれるなど盛り上がりを見せている。このベンチマーク結果がこれからプレイしたいと思っている人の参考になれば幸いだ。
検証環境
テストに使用したビデオカードは以下の通り。
- NVIDIA GeForce RTX 5080 Founders Edition
- MSI GeForce RTX 5060 8G VENTUS 2X OC
- MSI GeForce RTX 4060 VENTUS 2X BLACK 8G OC
- ZOTAC GAMING GeForce RTX 3060 Twin Edge OC
- PowerColor Reaper AMD Radeon RX 9060 XT 16GB GDDR6
検証環境は下表の通りだ。ドライバはGeForce系は「Game Ready 576.52」、Radeonは「Adrenalin Edition 25.6.1」を使用している。
【検証環境】 | |
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CPU | Ryzen 7 9800X3D(8コア16スレッド) |
マザーボード | ROG CROSSHAIR X870E HERO(AMD X870E) |
メモリ | G.SKILL TRIDENT Z5 neo RGB F5-6000J2836G16GX2-TZ5NRW (PC5-48000 DDR5 SDRAM 16GB×2) |
システムSSD | Micon Crucial T700 CT2000T700SSD3JP (PCI Express 5.0 x4、2TB) |
CPUクーラー | Corsair NAUTILUS 360 RS(簡易水冷、36cmクラス) |
電源 | Super Flower LEADEX III GOLD 1000W ATX 3.1 (1,000W、80PLUS Gold) |
OS | Windows 11 Pro(24H2) |