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【最新版】軽くて速いノートならコレ!1kg切りモバイルPC 10選
2024年12月25日 06:18
頻繁にノートPCを持ち運ぶ人にとって重要なのは“重さ”だろう。カバンに入れてもそれほど負担にならない、社内での持ち運びも苦にならない……そんな製品を求めている人は多いはず。そこで本稿では、2024年後半に発売されたものを中心とした1kg以下のモバイルノートPCをピックアップする。
最近の1kg以下ノートPCは、軽いだけではなく満員電車も安心のタフなボディ、最新世代のCPUを搭載した高い性能、10時間を超えるバッテリ駆動などハイレベルな実用性を兼ね備えた製品が多い。これから軽量ノートを購入しようと思っているなら、ぜひとも参考にしてほしい。
(1)ASUS「ExpertBook B9 OLED」
(2)Dynabook「dynabook GA83/XY A6A1XYF7211A」
(3)MSI「Prestige 13 AI+ Evo A2VM」
(4)VAIO「VAIO SX14-R」
(5)サードウェーブ「THIRDWAVE F-14LN7LA」
(6)日本HP「Pavilion Aero 13-bg0009AU」
(7)パナソニック「レッツノート FV5 CF-FV5EDTCR」
(8)富士通(FCCL)「FMV LIFEBOOK UH-X/J3」
(9)ユニットコム「iiyama PC STYLE-14FH129-U7-UHX」
(10)レノボ「ThinkPad X1 Carbon Gen 13 Aura Edition」
※価格は掲載時点のものです。また、製品の構成によって1kgを超える場合があります
14型のOLEDで約990gかつタフなボディ
ASUS「ExpertBook B9 OLED」
ASUSのビジネス向けExpertBookシリーズの14型モデル。マグネシウムリチウム合金を採用することで、米国軍用規格のMIL-STD 810Hに準拠した頑丈なボディと約990gの軽さを両立している。
ディスプレイは色の再現性が高いOLED(有機EL)パネルを採用し、画面比率は16:10、解像度は2,880×1,800ドットと高精細な環境で作業が可能だ。リフレッシュレートは90Hz。スリムベゼルの採用で311×215×15.7~16.9mmと14型としては、かなりコンパクトなのも特徴と言える。
CPUは10コア(Pコア2基+Eコア8基)/12スレッドのCore 7 150Uを採用。バッテリ駆動時間は約7時間(JEITA 3.0、以下同)となっている。メモリはLPDDR5X-5200が32GB、ストレージはNVMe SSDが1TBとビジネス向けとして十分な容量が確保されている。無線LANに加えて、付属のアダプタを使うことで有線LANにも対応。用途に合わせて柔軟に対応できるスペックが揃っている。
875gの驚異的な軽さで充実のインターフェイス
Dynabook「dynabook GA83/XY A6A1XYF7211A」
Dynabookの13.3型液晶を採用するビジネス向けノートPC「GA83/XY」シリーズ。薄さ約17.9mmで約875gと驚異的な薄型軽量を実現しているのが最大の特徴だ。マグネシウム合金を採用し、落下や振動、面加圧など厳しい試験をクリアするなど、安心して持ち歩ける堅牢性も備えている。
ディスプレイは13.3型のフルHD液晶だ。上部にはWebカメラが搭載されており、プライバシーを守る物理シャッター付き。デュアルマイクも備えており、環境ノイズを除去するAIノイズキャンセラーや背景を変更したり明るさを自動補正したりできるAIカメラエフェクターによって、Web会議を快適にこなせる。
CPUは6コア/12スレッドのRyzen 5 7530Uを採用。メモリはLPDDR4-4266が16GB、ストレージは256GBのSSDだ。薄型軽量ながら、約9.5時間の長時間バッテリ駆動を実現。USBは全部で4ポート、有線LANも搭載とインターフェイス類も充実しており、ビジネスノートとして非常に使いやすいのもポイントだ。
Core Ultra 7 258VのパワーとOLEDの映像美
MSI「Prestige 13 AI+ Evo A2VM」
MSIのビジネス向けPrestigeシリーズの最新モデルが「Prestige 13 AI+ Evo A2VM」だ。高性能なNPUを内蔵し、AI処理にも強いIntel最新世代のCore Ultra 7 258Vを搭載し、MIL-STD 810H準拠のタフなボディで約990gの軽さを実現している。
注目は13.3型のディスプレイだ。OLEDを採用し、QWXGA+(2,880×1,800ドット)と高解像度なのに加えて、ハイレベルな黒の表現が求められるDisplayHDR True Black 500認証を取得。ビジネス向けだが、HDR対応コンテンツで強烈に明暗の効いた映像美を堪能できる。
メモリは32GB、ストレージは1TBのSSDと容量は十分だ。バッテリ駆動時間は最大14時間(JEITA 3.0)と非常に長い。シャッター付きの500万画素Webカメラ、microSDカードスロット、2基のThunderbolt 4、320MHz幅対応のWi-Fi 7などそのほかスペックも充実。性能に妥協したくない人に向いている1台だ。
高性能、高耐久、長時間駆動でカラーも選べる
VAIO「VAIO SX14-R」
VAIOの「VAIO SX14-R」は14型のノートPCだ。天面および底面に新設計したという熱可塑性カーボンファイバープレートを採用することで、MIL-STD 810H準拠の高い耐久性と999gの軽さを両立している。ディスプレイを開くとキーボード奥側が持ち上がって、タイピングしやすい角度になるなど、使いやすさへのこだわりも大きな特徴だ。
CPUは14コア(Pコア4基+Eコア8基+LP Eコア2基)/18スレッドとノートPC向けとしてはコア数の多いCore Ultra 5 125Hを搭載。メモリは16GB、ストレージは256GBのNVMe SSDが採用されている。ディスプレイは14型で解像度はWUXGA(1,920×1,200ドット)と画面比率が16:10なので、一般的な16:9よりも縦方向に多く情報を表示可能だ。
バッテリ駆動時間は約10~11時間と1日安心して持ち運べる。ファインブラック、アーバンブロンズ、ディープエメラルド、ブライトシルバーと4色のカラーを用意しており、好みのカラーを選べるのもうれしいところ。
Intel最新の上位CPUでお手頃価格!
サードウェーブ「THIRDWAVE F-14LN7LA」
サードウェーブの「THIRDWAVE F-14LN7LA」は、CPUにIntelのCore Ultra 7 258Vを搭載する14型のノートPCだ。CPU内蔵のGPUであるIntel Arc 140Vは多くのゲームをプレイできる3D性能があり、AI処理特化型プロセッサのNPUも内蔵と幅広い用途で活躍ができる。
18mmの薄さと約950gの軽さながら、温度や衝撃、振動など厳しいテストのクリアが必要となる米国軍用規格のMIL-STD 810Hに準拠した頑丈なボディを備えており、持ち運びも安心だ。14型のディスプレイは画面比率が16:10で解像度はWUXGA(1,920×1,200ドット)と一般的な用途で困ることはないだろう。
ストレージ容量の容量を変更など一部スペックをカスタマイズしての注文も可能。このほか、CPUにCore Ultra 5 226Vを採用する「THIRDWAVE F-14LN5LA」(実売価格16万7,980円前後)もラインナップしている。
990gで11万円台のお手頃価格を実現
日本HP「Pavilion Aero 13-bg0009AU」
日本HPの「Pavilion Aero 13-bg」は13.3型のノートPCだ。最薄部で約16.5mm、約990gの薄型軽量ボディでCPUに6コア/12スレッドのRyzen 5 8640Uを搭載し、ビジネスワークなら十分な性能を備えて、11万円台の手頃な価格を実現しているのが最大の特徴だ。
13.3型のディスプレイは解像度がWUXGA(1,920×1,200ドット)と縦方向にも長い16:10の画面比率で、IPSパネルを採用しており視野角も広い。Webカメラは約500万画素と非常に高画質で、Windows Helloの顔認証にも対応。物理シャッターも付いており、プライバシー面でも安心だ。
メモリはLPDDR5X-6400が16GB、ストレージは512GBのSSDとビジネス用途なら十分な容量だ。バッテリ駆動時間は約11時間30分(MobileMark 25)と長い。Bluetoothマウスも付属と、低価格ながらコストカットを感じさせない充実の内容だ。
14型でもコンパクト!伝統の頑丈ボディも継続
パナソニック「レッツノート FV5 CF-FV5EDTCR」
12.4型サイズのディスプレイ採用も多いパナソニックのレッツノートシリーズの中で、14型と大画面なのが「レッツノート FV5 CF-FV5EDTCR」だ。狭額縁によってサイズは308.6×235.3×18.2mmと14型としてはコンパクトに仕上がっている。重量は999gだ。
満員電車での圧迫を想定して開発されたレッツノート独自のボンネット構造は本機でも健在。安心して持ち運べる耐久性を持っている。このほか、マウスなしでも操作しやすいホイールパッド、着脱式のバッテリなどレッツノートならではの特徴をしっかりと引き継いでいる。
14型のディスプレイは最近ではめずらしい3:2の画面比率で解像度はQHD(2,160×1,440ドット)。一般的な16:9に比べて縦幅が広いのでWebサイトや文書の閲覧がしやすい。CPUはCore Ultra 5 125Uを搭載。12コア(Pコア2基+Eコア8基+LP Eコア2基)/14スレッドと多くのコアを持ち、オフィスワークであれば性能不足を感じることはないだろう。
約675gとほかを圧倒する強烈な軽さ
富士通(FCCL)「FMV LIFEBOOK UH-X/J3」
富士通(FCCL)の「FMV LIFEBOOK UH-X/J3」は14型のノートPCだ。その特徴は、不足を感じないスペックを備えながら、約675gと強烈な軽さを実現していること。さらに、米国軍用規格のMIL-STD 810Hに準拠する頑丈なボディも備えている。
CPUは12コア(Pコア2基+Eコア8基+LP Eコア2基)/14スレッドのCore Ultra 7 155Uを採用。メモリは16GB、ストレージは512GBのSSDと一般的なモバイルノートとまったく変わらない。USBも合計4ポート、有線LANにHDMI出力もあり、軽さのために使い勝手を犠牲にしていない点にも驚かされる。
指紋センサーにシャッター付きのWebカメラとセキュリティ面も安心。バッテリ駆動時間は約6時間だ。バッテリ駆動を重視するなら、約11.5時間まで延びるUH90/J3(実売価格27万4,780円前後)を選ぶのがよいだろう。ただし、重量は約848g(ピクトブラック)までアップする。
Core Ultra 7 256V搭載で20万円切りを実現
ユニットコム「iiyama PC STYLE-14FH129-U7-UHX」
ユニットコム「iiyama PC STYLE-14FH129-U7-UHX」は、14型のスタンダードなノートPCだ。約935gとかなりの軽さを実現しながら、米国軍用規格のMIL-STD 810Hに準拠するタフなボディを両立している。
CPUはIntel最新世代からCore Ultra 7 256Vを搭載。8コア(Pコア4基+Eコア4基)/8スレッドで最大47TOPSとCopilot+ PCの要件を満たすNPUを内蔵。GPUのIntel Arc 140Vも高い性能を持っており、多くのゲームを楽しめる。メモリは16GBだがCPUに統合されているため、あとから追加は行なえない。
バッテリ駆動時間は7.4時間、ディスプレイは14型で解像度はWUXGA(1,920×1,200ドット)となっている。これだけのスペックを揃えて、20万円以下と高いコストパフォーマンスが最大の特徴だ。ストレージ容量をアップしての注文も可能になっている。
最新CPU&14型高解像度OLEDで幅広い処理を快適に
レノボ「ThinkPad X1 Carbon Gen 13 Aura Edition」
レノボの「ThinkPad X1 Carbon Gen 13 Aura Edition」は14型のビジネス向けノートPCだ。X1 Carbonシリーズらしく薄さ、軽さ、高性能を兼ね備えているのが最大の特徴。厚さわずか14.37mm、重量が約986gのボディにIntelの最新CPUとなるCore Ultra 7 258Vを搭載し、ビジネスワークを軽くこなせ、人気ゲームも遊べる性能を実現している。
薄型軽量だけではなく、米国軍用規格のMIL-STD 810Hに準拠した頑丈さも備えており、安心して持ち運びが可能だ。14型のディスプレイは2.8K(2,880×1,800ドット)のOLEDを採用し、高解像度で鮮やかな画面も備えている。
メモリは32GB、ストレージは1TBのSSDと大容量だ。USBも合計4ポートと薄型ノートPCとしては充実している。キーボードにはThinkPad伝統のポインティングデバイスを搭載、Webカメラはプライバシーシャッター付き、指紋センサーも備えるなどセキュリティ面も充実している。