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ChatGPT Plusで一歩先へ!あなたの仕事を変えるプラグイン4つ

 2022年11月に公開以来、話題を集めている対話型のテキスト生成AI「ChatGPT」が、2023年3月23日に「プラグイン」機能を追加しました。

 この新機能によりほかのサービスとの連携や最新情報の取得など、さまざまな作業がGPT-4との連携によって効率化できるようになりました。

 本記事では、100種類以上のChatGPTプラグインを試した筆者が、特に便利だと感じた4つのプラグインについて紹介します。

ChatGPTのプラグインを導入するメリット

 ChatGPTは無料版と月額課金制の「ChatGPT Plus」が用意されています。

 無料版でも使用できるChatGPTですが、プラグインを導入することでWeb情報の取得やグラフや図の出力などさまざまな機能を追加することができます。

 たとえばWeb情報を取得して要約する「Link Reader」や、YouTube動画の内容を要約する「Video Insights」のようなプラグインを組み合わせることで、情報収集を効率化することが可能となります。

ChatGPTプラグインの使い方と導入方法

 ChatGPTプラグインは有料プランである「ChatGPT Plus ユーザー」に加入する必要があるため、有料プランに加入していることを前提に導入方法を解説していきます。

ChatGPTのサブスク契約のやり方

▲Step1

 ChatGPTの左メニューから「Upgrade to Plus」をクリック。

▲Step2

 ChatGPTの課金変更メニューが表示されるので、「Upgrade plan」を選択しクレジットカード情報を登録する。

 ChatGPTのサブスク契約で月に支払う費用は20ドル(約2,800円)で、「Visa、Mastercard、JCB、Diners club」4種類のクレジットカードに対応しています。

※デビットカードの支払いは非対応。

プラグインの設定方法

▲Step1

 ChatGPTの左メニュー「…」から「Settings」をクリック。

▲Step2

 設定画面の「Beta features」から、「Plugins」を有効化。

▲Step3

 プラグイン機能を有効化するとChatGPTの「GPT-4」の項目に「Plugins Beta」が追加されます。

▲Step4

 「Plugins Beta」を選択すると、「No plugins enabled」が表示されるのでクリック。

▲Step5

 「Plugin store」が表示されたらクリックする。

▲Step6

 プラグインストアが一覧で表示されるので、追加したいプラグインを選択して「Install」を選択。

 導入したプラグインはチャット画面から選択することで使用できます。

 以上でプラグインの導入は完了です。

※プラグインストアの項目は5種類あるので、覚えておくとプラグインを導入する手間が省けて便利です。

  • Popular:人気の高いプラグインが一覧で表示
  • New:最新の追加されたプラグインが表示
  • All:全プラグインを一覧で表示
  • Installed:自分のインストールしたプラグインが表示
  • Search Plugins:導入したいプラグインを検索できる

①Link Reader(リンク・リーダー)

 Link ReaderはWebから記事の内容を「要約・翻訳」できるプラグインです。

 Web記事以外にもPDFドキュメントやPowerPointプレゼンテーション、Wordファイルなどさまざまなファイル形式に対応しています。

 筆者はLink Readerを海外記事の情報収集に使用することが多いので、活用方法を解説します。

Link Readerの活用方法

  1. Link Readerのプラグインを導入
  2. 下記の記事を翻訳して重要な箇所をまとめて要約」をチャット欄に追加
  3. 要約したいサイトのURLを入力する
  4. Link ReaderがWeb情報を読み込んで重要な箇所を要約

 以上の手順でLink Readerを活用して海外サイトのWeb記事を自動で翻訳/要約をすることができます。

 海外情報の収集効率を上げることができるため、勉強や特定のテーマを決めて調べ物をする際に便利なプラグインと言えるでしょう。

 注意点として、全ての記事で重要な箇所を漏らさずに要約する保証はないため、重要な情報を読み込む際は全文を自分で読んでおくことが大切です。

②Show Me(ショウ・ミー)

 ShowMeはChatGPTで豊富なダイアグラム(図)を作成できるプラグインです。

 ShowMeが対応している図のパターンは合計33種類ですが、筆者が使用することが多く仕事でも活用できるダイアグラムを5種類まとめます。

  • マインドマップ
  • アクティビティ図
  • パイチャート
  • ラインチャート
  • ヒストグラム

Show Meの活用方法

  1. ShowMeのプラグインを導入
  2. テキスト情報と作成したいダイアグラムを入力
  3. ShowMeが情報を元に図を自動生成

 ①で紹介した「Link Reader」で要約した記事情報を、「ShowMe」でマインドマップ形式に変換した画像を記載しています。

 マインドマップ形式で表示することで、情報を整理して図として確認することができるようになり学習効率を上げることができます。

 筆者は「Link Reader」でWeb記事を要約して全体像を把握した後に、情報を読み返す際のメモとして、「Show Me」でマインドマップを作成することが多いです。

③Prompt Perfect(プロンプト・パーフェクト)

 Prompt PerfectはChatGPTで使用するプロンプト(命令文)を修正して改善するプラグインです。

 ChatGPTを使用していると、目当ての文章とかけ離れた回答を生成してしまうことも少なくありません。

 「Prompt Perfect」を使用することで命令文に不足した情報を自動で追加されるので、最適な質問方法を生成してくれます。

Prompt Perfectの活用方法

  1. Prompt Perfectのプラグインを導入
  2. 質問する文章を英語で入力する
  3. 文章の最後に(perfect)を追加する
  4. Prompt Perfectが入力文を改善して出力

 Prompt Perfectは英語で効果を発揮するため、使用する際はDeeplやGoogle翻訳を使用して質問文を英文に変換してから使用しましょう。

 画像では「AI時代の生存戦略」をテーマにPrompt Perfectを使用した回答と、未使用の回答を比較しています。

 どちらの回答も10の項目で「AI時代の生存戦略」を回答していますが、Prompt Perfectを使用した回答はより具体的で実践的な内容を述べている結果となりました。

 ChatGPTにアイデアや戦略の改善案を行なってもらう際に、Prompt Perfectを使用することで新しい発見を見出すことができるようになるでしょう。

④Video Insights(ビデオ・インサイト)

 Video Insightsは「YouTube」の内容を要約するプラグインです。

 短時間で動画の内容を把握できるので、学習系動画と相性がよく復習の際に重宝するでしょう。

 Video Insightsは10分未満の動画に対応したプラグインとなるため、長時間の動画には対応していないため注意しましょう。

Video Insightsの活用方法

今回試用した動画例
  1. Video Insightsのプラグインを導入
  2. 要約したYouTubeのURLをコピー
  3. 要約する内容や条件を追加
  4. Video Insightsが動画の内容を要約して生成

 PC Watch公式YouTubeの「ゲーミングノートPCでVTuberってできるの?」を元に、「Video Insights」を使用して要約の精度を確認すると、動画の全体像を要約してまとめられていることが確認できます。

 YouTube投稿を行なっている方は、投稿した動画をVideo Insightsで要約して「Note」等のブログ媒体に流用すれば、作業工数をかけずに集客の方法を増やすことができるようになるかもしれません。

まとめ

 最後まで記事を読んでくださりありがとうございます。

 現在もChatGPTのプラグインは続々と追加され、新しい活用方法が世界中で共有されています。

 本記事がChatGPTプラグインを見つける際の入り口として作業を効率化する手助けになれば幸いです。

著者プロフィール

 株式会社エムフロ所属。ゲーム攻略Wiki「Gamerch」、在宅ワーク・クラウドソーシング「Craudia」、ブロックチェーン・仮想通貨ニュース「Coin Choice」、ポイ活・お小遣いが稼げるポイントサイト「アメフリ」などを運営。Twitterは@bukuta_3