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格安SIM/5G時代、PCユーザーにおすすめのプランとは?

 モバイルノートの機能の中でも、ここ数年で注目を集めているのが「モバイルデータ通信機能」だろう。

 以前は一部のメーカーの、それも本当に一部のモデルをオンラインからカスタマイズするさいに選べるマニア向けの機能だったが、モバイル通信に定額プランが導入され、さらに数百Mbpsで全国どこでも通信できるほどにインフラが整った現在、多くのメーカー・モデルからWWAN機能を搭載したノートPCが相次いで発売されている。

 また、昨春にはついに国内でも携帯電話各社が5Gサービスをスタート。

 まだまだ利用できるエリアは限定されているが、理論値では家庭向けの光ファイバーを用いたインターネット回線以上の速度を謳っているため、モバイラーを中心に期待の声は大きい。

 最近ではVAIOの「VAIO Z」など、注目を集める製品は売りの機能のひとつに「5G対応」を挙げる製品も珍しくなく、今後モバイルノートPCの買い替えを行なうさいには「5G対応」や「WWAN対応」など、モバイルデータ通信機能の有無をチェックしたいと考えている人は多いだろう。

 しかしこうしたモバイルデータ通信機能を有するモバイルノートを購入するとき、どんな通信プランを契約すればいいかわからず、魅力的な機能ながら毎月の料金がわからないことで対応機種を選びづらいと感じているかもしれない。

 そこで今回はモバイルノート向けに携帯電話各社のプランから、用途に応じいくつかのオススメプランを紹介したい。


「5G対応」を活かすなら話題の「オンライン専用プラン」か「無制限プラン」

 最新のモバイルノートの中でも、各社のフラグシップモデルでモバイルデータ通信に対応したモデルを購入する場合、その多くは「5G」に対応した製品を選ぶことになる。

 もし5Gに対応した製品を購入した場合、スマートフォン同様にデータ通信プランも「5G対応」のプランを選ばなければ5Gの電波を掴んでの高速通信は行なえない。

 そして本稿を執筆している2021年4月現在、5Gプランを提供してる会社は大手携帯電話会社と一部のMVNOに限定されている。

 そんな数少ない選択肢の中で最初に検討したいのが、大手携帯電話各社が2021年3月から提供を開始した「オンライン専用プラン」だ。

NTTドコモのahamoは5Gに対応し、月々3,000円以下で利用できる

 たとえばNTTドコモが提供する「ahamo」は5Gネットワークが利用でき、月間のデータ通信容量も20GBと外出先でインターネット利用をするには十分な容量が提供される。

 それでいて月額は2,970円とデータ通信料としては安価に設定されているため、お試しで利用してみるにはちょうどいいだろう。

月額は高いが魅力的な無制限プラン

 もしヘビーに利用する場合には、大手携帯電話会社が提供する無制限プランの契約も検討したい。

 月額は7,000円強と決して安くはないが、月間に利用できるデータ容量の制限がないため、将来的に自宅が5Gエリアになれば固定回線いらず、Wi-Fiいらずでワイヤレスでの超高速インターネットが使い放題となる。

 もちろん、現時点で広大なエリアが整備された4G LTEでも使い放題だ。

 4G LTEでも数百Mbpsで通信は可能なので、すでに固定回線よりも快適に利用できる可能性もあるだろう。日常的に大容量のファイルをPCでやりとりする場合は5Gエリアで利用する機会が少なくても無制限プランを検討する価値はある。


ちょっとだけ使いたい人にはサブブランドやMVNOの新料金

 外出先でモバイルノートを開いてネットに繋ごうとするとき、多くの人はカフェや駅などに備え付けられた公衆無線LANを利用するはずだ。

 以前は公衆無線LANが利用できる場所がかぎられていたため、USBドングルのデータ通信端末やモバイルWi-Fiルーターを一緒に持ち歩くのが定番だったが、最近はこれらの出番なく外でインターネットが利用できる環境が整備されている。

 しかし、これだけ公衆無線LANが整備された現在でも、稀に入ったお店で利用できずガッカリすることもあれば、繋がりはするが速度が出ないために諦め、ほかに使える場所を探した経験がある人もいるだろう。

 こんなガッカリに遭遇することは稀だとして、その稀な機会にモバイルノートにモバイルデータ通信機能が搭載されてれば「保険」としてインターネットが利用できる。

 そんな「稀に使う」場合は、大手携帯電話会社が提供するサブブランドや、MVNOが提供する安価なプランを契約しておくといい。

小容量なら1,000円台でスタートできるUQ mobile

 まずはKDDIのサブブランド「UQ mobile」の一番安価な料金プラン。

 月額1,628円で3GBのデータ通信が利用できるため、公衆無線LANが利用できない場合にメールの送受信やクラウドストレージとのファイルのやりとりくらいなら十分だろう。

 通信速度も十分に高速と評判も高いため、隙間時間にメールやファイルのやりとりをするさいにも不満なくスムーズに終えることができる。

1,000円以下からスタートできるIIJ mioの新料金プランにも注目

 利用頻度が少ない場合、さらに月額を抑えておきたいと考える人には4月から新料金プランに切り替わった「IIJ mio」もオススメだ。

 2GBや4GBとデータ容量の少ないプランは月額1,000円以下、一番データ容量の大きな20GBのプランでも月額2,000円を切る。

5Gオプションで5Gを利用可能なmineo

 また、安価な通信プランでは5Gが使えないものが多いなか、mineoは月額220円の5G通信オプションに加入することで5Gを利用できる。

 データ通信のみのプランでデータ容量が1GBなら5G通信オプションを含めても1,500円を切るため、もし5G対応のモバイルノートで稀に使うためにSIMカードを取り付けておきたい場合には有力な選択肢だろう。


月々1,000円弱からなら対応PCを購入した方が絶対にいい

 今後モバイルノートの買い替えのさい、モバイルデータ通信機能に対応した機種を選ぶかどうかで迷った場合は、迷わず対応した機種を購入することをオススメしたい。

 たとえばモバイルWi-Fiルーターは本体代金が2~3万円、それを分割払いで購入し、通信料とセットにすると4~5,000円の通信料が毎月発生する。

 モバイルノートで5GやLTEに対応した機種を購入する際は1.5万円~5万円ほど本体価格が高くなってしまうが、今回ご紹介したようにSIMカードのみで契約した場合の通信料は、多くのモバイルWi-Fiルーターの月額よりも安い。

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 つまり、後から別途モバイルWi-Fiルーターを持ち歩いても、すぐに使わないとしてもモバイルノートにモバイルデータ通信機能を搭載しても、通信料まで込みにすると支払う額に大きな差はない。

 差がなければ、別途荷物になってしまうモバイルWi-Fiルーターを契約するよりもモバイルノート1台で完結する方が便利に思えるはずだ。

 今回紹介した通信料金プランは多数の会社のプランの中のほんの一部だが、モバイルノートの使い方にあわせデータ容量の大きなプランから小容量で安価なプランまで、多数の選択肢が揃っている。

 ヘビーユーザーからライトユーザーまで、自分の使い方に最も合ったプランが選べるのもモバイルWi-Fiルーターにはない魅力ともいえるだろう。

 次に買うモバイルノートには、是非モバイルデータ通信機能が搭載されたモデルを選んでみてはどうだろうか。