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ブログウォッチャーの「おでかけウォッチャー」を活用し東京観光財団と東京都立大学が都内観光客の行動を分析 「人流データを活用した都内訪問者の行動傾向」レポート公表

位置情報データの収集・分析・活用サービスを提供する、株式会社ブログウォッチャー(本社:東京都中央区、代表取締役社長:新村 生、以下「ブログウォッチャー」)の観光客分析に特化した人流モニタリングツール「おでかけウォッチャー」を活用した、公益財団法人東京観光財団(東京都新宿区、理事長:金子 眞吾、以下「TCVB」)と東京都立大学(以下、「都立大学」)の「人流データを活用した都内訪問者の行動傾向」レポートが公表されました。
自治体や観光協会で観光人流を把握するデジタルツールが増えている中、都内全域のような大きな枠での訪問者動向の可視化レポートは少ない状況です。本レポートによって、都内全域を把握することで、自地域を相対的に評価し、他地域を参考にした施策や広域連携の強化、観光資源の有効活用が期待されます。

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ブログウォッチャーの「おでかけウォッチャー」を活用し東京観光財団と東京都立大学が都内観光客の行動を分析 「人流データを活用した都内訪問者の行動傾向」レポート公表


ブログウォッチャーの「おでかけウォッチャー」を活用し東京観光財団と東京都立大学が都内観光客の行動を分析 「人流データを活用した都内訪問者の行動傾向」レポート公表

■背景
「おでかけウォッチャー」は、TCVBにより都内訪問者(国内在住者)の動向把握を目的に、2022年度から導入されています。TCVBでは現在、主な観光スポットを含む約1,900か所をモニタリング地点として登録し、都内観光スポットへの訪問者傾向の把握に活用されています。

■「人流データを活用した都内訪問者の行動傾向」レポート
2024年度からの新たな取組として、データから分かる都内訪問者の行動傾向を、TCVBと都立大学都市環境学部観光科学科ツーリズム・モビリティ研究学研究室(清水 哲夫教授)が協力・分析し、その結果が一般公開されることになりました。
今回のレポートでは、「おでかけウォッチャー」から取得したデータを分析して見えてきた都内市区町村別の訪問者数概況や、遠隔地からの訪問者傾向について公表されました。

■分析(1)都内市区町村の訪問者数変動パターンのバリエーションを理解
2023年1月~12月のデータをもとに、都内すべての市区町村への訪問者数について月、曜日変動別のクラスター分析を行い、傾向を分析しました。その結果、以下「月変動クラスター」にあるように、訪問者数が通年安定している地域、特に冬季や夏季等に訪問者が増加する地域などに分類できました。「曜日変動クラスター」は、平日金曜、土曜、そして週末土日に特に訪問者が多い地域に分類されました。

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■分析(1)都内市区町村の訪問者数変動パターンのバリエーション


■分析(1)都内市区町村の訪問者数変動パターンのバリエーション

・千代田区、中央区、港区等…訪問者数が通年安定し、特に平日金曜日に訪問者が増えることから、業務による訪問者が多い地域である可能性が考えられる。
・府中市、調布市、武蔵村山市/あきる野市…冬季、または夏季の土日に訪問者が集中していることから、オフピーク時の集客に課題がある可能性が考えられる。

■分析(2)遠隔地からの都内市区町村への訪問者数の特徴を理解
各区市町村が、全国のどのような地域から、どういった属性の訪問者を獲得しているのかを確認するため、2023年1月~12月の各地域への100km以上離れた地域からの訪問者数の分布パターンを統計的に分類しました。
その結果、全国様々なエリアからまんべんなく訪問者がいる地域と、訪問者の発地に偏りのある地域があることが見えてきました。また遠隔地からの訪問者について、性別や年齢による偏りが相対的に小さい地域(千代田区、中央区、港区、文京区等)や、特に若者層が多い地域(新宿区、中野区等)等、属性にも地域ごとに傾向があることが見えてきました。

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■分析(2)遠隔地からの都内市区町村への訪問者数の特徴


■分析(2)遠隔地からの都内市区町村への訪問者数の特徴

■分析結果の活用について
レポートでは、分析結果を踏まえ、各地域は以下のようなポイントを考察することで、さらなる活用に繋がると示唆しています。
・分析(1):オフシーズンがある場合、どうしたら安定的な集客に繋がるか、通年安定に分類された地域との違いは何だろうか。
・分析(2):実際の誘客戦略(広報エリアやターゲティングしている性・年齢層)と、今回の分析結果が違う場合、どのように誘客戦略を変更すべきだろうか。

■東京都立大学都市環境学部観光科学科 清水 哲夫教授のメッセージ
「おでかけウォッチャー」のデータをダッシュボードからエクスポートして、独自の統計分析を行いました。このことで、自治体間の人流の状況を簡単に比較することができ、各自治体がどの自治体と状況が似ているかが客観的に理解できると思います。「おでかけウォッチャー」の使い方に慣れてくると、もう少し踏み込んだ独自の分析を行ってみたくなるでしょう。今回は取り扱いませんでしたが、性・年齢階級と発地を組み合わせて分析したり、「旅程分析」や「時間分析」を通じてナイトタイムや宿泊の特徴を理解したり、より詳細な分析が可能ですので、是非トライしてみてください。

■東京観光財団のメッセージ
近年自治体や観光協会においても、地域への観光人流の動向把握等を目的としたデジタルツールの導入が増えています。しかし、都内全域を対象とした訪問者概況やオン・オフシーズンの可視化を目的としたレポートはまだ少なく、まとまった情報の取得は難しい状況です。本レポートが、都内各自治体、観光協会や観光事業者の皆様にとって、自地域の訪問者傾向や特徴、都内全体の概況把握の一助となれば幸いです。
次年度はインバウンド版の導入も検討しており、更なる活用を進めて参ります。

■おでかけウォッチャーについて
観光客分析に特化した、観光政策主体向けのデジタル観光人流モニタリングサービス。
・全国の市区町村日別来訪者数(登録した最大20ヶ所いずれかの観光スポット来訪者数)、ならびに観光スポット日別来訪者数(登録した最大3ヶ所の観光スポット来訪者数)を基本機能として無償提供。
・有償のプレミアムサービスとして、観光スポットを最大2,000箇所まで設定でき、来訪地分析、発地分析、属性分析、周遊分析、旅程分析、時間分析を提供。
・市区町村および任意の観光スポットへの来訪者の行動特徴を準リアルタイムに提供(月曜~日曜までの日別来訪者数を翌木曜に把握可能)。
URL: https://odekake-watcher.info/

■株式会社ブログウォッチャーについて
商号 : 株式会社ブログウォッチャー
代表者 : 代表取締役社長 新村 生
所在地 : 〒104-0061 東京都中央区銀座7-3-5 ヒューリック銀座7丁目ビル4F
設立 : 2007年4月
URL : https://www.blogwatcher.co.jp/
事業内容: 位置情報データプラットフォームによる、
広告・分析・データ提供・サービス開発の実施

<利用する位置情報データについて>
ブログウォッチャーが活用しているデータは、提携アプリをダウンロードしていて、かつ位置情報取得を許可したユーザーの情報のみを利用しています。
データの取得・活用について、詳しくはこちらをご覧ください: https://www.blogwatcher.co.jp/terms/

※このプレスリリースに記載されている情報は発表日時点のものであり、予告なく変わる可能性があります。あらかじめご了承ください。

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