2023年5月16日 10:00
医療従事者すべての求人倍率が全産業平均の1.6倍以上と深刻な人手不足となっており、診療時間の短縮など患者への不便、医療従事者への過重な業務負担に伴う医療事故リスクなどの可能性が高まっています。医療システムを開発する株式会社SOTATEK JAPAN(本社:東京都中央区、代表:田中 雅史、以下:SOTATEK JAPAN)には、クラウドヘルスケアシステムを活用した効率化を促進する医療システムの導入に関してのお問い合わせ件数が、2022年1~4月から2023年1~4月までで約5割増となっています。
【医療人材不足が深刻化、進むクラウドヘルスケアの活用】
厚生労働省の統計(2022年11月)によると、医療従事者の求人が全産業平均の1.6倍以上となっています。医師・薬剤師等は2.18倍、保健師・助産師・看護師は2.33倍、医療技術者は3.27倍、その他保健医療サービス職は3.44倍となっており。全職種の有効求人倍率は1.35倍の平均を大きく上回っています。
薬剤師、看護師、医療技術者の分野において、人手不足が深刻な問題となっています。急速な高齢化や慢性疾患の増加に伴い、医療現場の負担が増大し、スタッフ不足が顕著となっています。人手不足により、診療時間の短縮、診療科目の統廃合、受診までの待ち時間の延長など、患者に不便な状況が生じる可能性があります。また、医師や看護師の過重な業務負担により、医療事故のリスクが高まる可能性もあります。
そのなか、デジタル化やオンライン化によって、医療現場の負担軽減をしようと動きが加速しており、クラウドヘルスケアを活用した効率化を促進する医療システムの導入の重要性を増しています。
【電子カルテ、電子処方箋導入で、待ち時間を短縮】
SOTATEK JAPANは、この課題に対処するため、電子カルテや電子処方箋などのクラウドヘルスケアシステムを導入し、院内や薬局との情報処理をオンライン化しています。この結果、医療情報のやりとりが従来の紙からクラウド上のデータに変わり、業務効率が30%程度改善されるとされています。
また、入力作業の手間が減り、人手不足がもたらす患者へのケアの遅れやミスが低減されるだけでなく、医療従事者が煩雑な事務作業から解放され、患者と向き合う時間が増えることが期待されています。さらに、医療現場と介護現場とのやりとりが増える中、掲示板機能を活用することで相互に確認や相談がしやすくなります。電子処方箋はクラウド上にデータが保存されることで、お薬手帳を忘れた場合でも情報が共有され、重複投与を防ぐことができます。病院の受付から清算までの流れがスムーズになることで待ち時間も短くなり、患者も処方や診断などの医療情報にアクセスできるようになり、自分で過去の情報を確認することができます。
【介護と医療のやりとりが簡単に】
医療従事者からの声によると、「システムの掲示板上で簡単に処方薬や看護の指示ができるようになり、今の状況を画面確認することもできるようになって医療に専念しやすくなった」(医師)、「携帯端末からオンラインで見られるので、これまでの移動時間を患者さんと接する時間に充てることができるようになった」(看護師)、「医療側も介護側も多忙な中、少しでも効率的なやりとりが必要になっている。掲示板機能を活用することで以前より医療への相談がスムーズになった」(介護士)、「リアルタイムに情報へアクセスできるようになり、患者さんにより適切なケアができるなど、医療の質も向上している」(クリニックの経営者)とのことです。
システムイメージ(1)
システムイメージ(2)
SOTATEK JAPANの経営者は、「医療現場は患者さんの健康と命を守る最前線です。私たちのクラウドヘルスケアシステムが、医療現場における人手不足問題を解消し、より良い医療サービスを提供につながることを目指しています。今後も、医療従事者と患者双方にとって価値あるシステムを開発し続けます」とコメントしています。
こうした取り組みについて、2023年4月に東京ビッグサイトで開催された第32回Japan IT WeekにおいてSOTATEK JAPANのブースに多数の来客があり、システム導入の相談がありました。この度、秋のJapan IT Weekへの出展が決定しました。開催は10月25日~10月27日までの3日間で、当社の画像認識技術を活かした最新のクラウドヘルスケアシステムの公開を予定しています。今後も患者データの管理、医療機関間の連携、遠隔診療など幅広く医療現場の課題解決に貢献していきます。
SOTATEKホームページ= https://sotatek.jp/