2023年2月27日 14:00
近鉄では、線路周辺の環境向上に一層注力するため、鉄道法面で使用可能なラジコン式草刈機を導入します。
導入するラジコン式草刈機は、株式会社筑水キャニコム(本社:福岡県うきは市吉井町福益90-1、代表取締役社長:包行 良光、以下「キャニコム」)が開発した製品で、安全な場所からラジコンを操作することにより、傾斜45度の法面においても本体が転倒することなく雑草を刈取ることが可能です。
近鉄は、ラジコン式草刈機の開発にあたり、試験施工の実施や鉄道法面での使用にあたって、キャニコムと意見交換を行うなど、技術協力を行ってきました。
現在は、約1,500平方メートルの法面の草刈に5名の作業員を5時間動員するなど、鉄道法面の草刈業務には多くの人員が必要ですが、本草刈機の導入により、作業員は操縦者と見張員の2名、作業時間は1時間程度になることが期待できます。また、危険を伴う重労働の刈払機を用いた作業から、ラジコンの操縦に置き換えることにより、作業員の安全確保と労力軽減を実現できることも大きなメリットです。
今後も、線路周辺の環境向上に努めるとともに、線路を含む鉄道施設のメンテナンス業務により一層注力し、安全で安定した鉄道輸送サービスに取り組んでまいります。
詳細は別紙のとおりです。
■ラジコン式草刈り機使用イメージ
(別 紙)
【ラジコン式草刈機の概要】
1.製品概要
製品名:ラジコン式草刈機 CG271
特長 :ラジコン操作で安全な場所から草刈可能
瞬間最大傾斜45度まで安全施工可能
前進時でも後退時でも草刈でき旋回不要
刈取部をスライドさせ水路等の際まで刈取可能
2.開発における両社の役割分担
近 鉄:試験施工での場所および意見の提供、現場作業への導入
キャニコム:試作機の開発、新製品の開発
3.期待される導入効果
4.今後の予定
2023年3月1日から、名古屋線などに導入し、順次現場作業で使用していきます。
(以 上)