2022年6月6日 16:00
- ファストトラックイニシアティブ、DCIパートナーズ、英国4BIO Capitalの3社がシリーズBの共同リードで牽引
- 革新的なミトコンドリア単離テクノロジー(MIT)プラットフォームをベースとした製造体制の確立、自社主導パイプラインのIND申請に向けた研究開発を進める
「ミトコンドリア製剤」という革新的なモダリティにより、医薬品の新たなクラスを開拓するルカ・サイエンス株式会社(以下、ルカ・サイエンス)は、本日、計画を上回る38.6億円のシリーズBの資金調達を実施したことを発表しました。本ラウンドは、DCIパートナーズ、英国4BIO Capitalおよび既存投資家であるファストトラックイニシアティブが共同リードとして主導し、既存投資家であるRemiges Ventures、日本ベンチャーキャピタル、新規投資家であるニッセイキャピタル、旭化成ファーマ、QBキャピタル/NCBベンチャーキャピタル、SMBCベンチャーキャピタルが国際シンジケートとして参画しました。
ルカ・サイエンスは、機能不全または損傷した組織や臓器の生体エネルギーを回復するための、新しいクラスの「ミトコンドリア製剤」を開発しています。今回のラウンドの資金により、ルカ・サイエンス独自のミトコンドリア単離テクノロジー(MIT)プラットフォームを基盤とした製造体制を確立します。これは、インタクトで保存可能な高機能な単離ミトコンドリアを、品質管理されたバイオ医薬品として提供することができる全く新しい製造技術プラットフォームです。また同じく本ラウンドの資金により、自社主導パイプラインのIND申請に向けた研究開発を加速します。さらに主要なアカデミア及び製薬企業と積極的に協働し、対象となる疾患領域を継続的に追加・拡大していきます。
ルカ・サイエンスのCEOであるサイ・リックは、次のように述べています。
「この重要な資金調達ラウンドにより、CMC機能に対するさらなる投資が可能となり、ミトコンドリア製剤の可能性を患者様の元に近づけるための研究開発を加速することができます。今回のクロージングは弊社にとりまして記念すべき瞬間であり、ミトコンドリア医薬のパイオニアになるという私たちの目標に、また一歩近づくことができました。」
今回の資金調達を以て、4BIO Capitalのフィリップ・フォシェ、ファストトラックイニシアティブの原田泰、DCIパートナーズの児玉俊太郎が、ルカ・サイエンスの社外取締役に就任します。
DCIパートナーズのマネージングディレクターである児玉 俊太郎は、次のように述べています。
「私たちは、様々の疾患の原因となる細胞の機能不全における再生システムに対して影響を与える、新しいアプローチを探索し、ルカ・サイエンスのミトコンドリア療法がそれに合致するものであると確信しています。この資金調達ラウンドを共同でリードし、才能あふれるルカ・サイエンスのチームと協力して、このイノベーティブな治療法の可能性を解放させることができますこと、本当に嬉しく思っております。」
ファストトラックイニシアティブのヴァイスプレジデントである原田 泰は、次のように述べています。
「ルカ・サイエンスはミトコンドリア科学の解明を強みとした、革新的な創薬ベンチャーです。ファストトラックイニシアティブは、今回主要投資家としてルカ・サイエンスに継続的に投資することを誇りに思っており、引き続き支援を行うことを楽しみにしております。」
4BIO CapitalのパートナーであるKieran Mudryyは、次のように述べています。
「ベンチャーパートナーのフィリップ・フォシェがルカ・サイエンスの取締役に加わることを嬉しく思います。日本は重要なハブとして科学技術の発展に貢献し続けており、最先端のイノベーションが生まれ続け、そしてこのエキサイティングな市場で数多くの機会を提供し続けています。」
■ルカ・サイエンスについて
ルカ・サイエンスは、機能不全または損傷した組織や臓器の生体エネルギーを回復するための、新しいクラスのミトコンドリア医薬を開拓する、前臨床ステージのバイオ医薬品企業です。ミトコンドリアは細胞の発電所であり、私たちの体にエネルギーを生み出します。 ルカ・サイエンスは、プラットフォームテクノロジーを駆使し革新的なミトコンドリア製剤を研究開発し、これまで効果的な治療法がなかった様々な疾患領域において、アンメットメディカルニーズに対する治療法開発を行います。
会社名 : ルカ・サイエンス株式会社
所在地 : 東京都中央区日本橋本町3-8-3
日本橋ライフサイエンスビルディング3 8階
代表者 : CEO サイ・リック
設立 : 2018年12月25日
従業員 : 20人
事業内容: ミトコンドリア医薬品の研究開発
URL : https://luca-science.com
■ファストトラックイニシアティブについて
「Capital for Life」をミッションに掲げるファストトラックイニシアティブ(FTI)は、豊かな「いのち」と「くらし」の実現を目指し、ライフサイエンス特化型のベンチャーキャピタルとして2004年より活動してまいりました。現在は日本、米国の2拠点で活動を行っています。製薬・ヘルスケア産業に精通したメンバーを擁し、戦略立案、提携・事業開発、資金調達、海外展開に関する、投資先へのハンズオン支援を強みとしています。これまで日米で30以上の会社への投資・支援を行いました。詳細については以下にアクセスしてください。
https://www.fti-jp.com/
■DCIパートナーズについて
DCIパートナーズ(DCIP)はライフサイエンス分野に特化したベンチャーキャピタルです。現在260億円以上の資金を運用しており、特に日本と台湾に強いネットワークを有します。DCIPのチームはその高い専門性と、アカデミア、バイオテク企業、製薬企業とのグローバルなネットワークを活用し積極的にハンズオン支援を行うと同時に、有望な技術を基にチームを組成しベンチャー企業を自ら立ち上げる活動も行っております。詳細については以下にアクセスしてください。
https://www.daiwa-inv.co.jp/dcip/
■4BIO Capitalについて
4BIO Capital(4BIO)は、高度な治療セクターに焦点を当てた国際的なベンチャーキャピタルです。4BIOの目的は、アンメットメディカルニーズの高い分野で治療法を開発するアーリーステージの企業に投資、サポート、成長させることであり、最終的な目標は全ての患者様がこれらの潜在的な治療法を確実に利用できるようにすることです。具体的には、細胞治療および遺伝子治療、RNA治療、ターゲット療法、および細菌叢において、実現可能で質の高い機会を探索します。4BIOのチームは、Nature、The Lancet、Cell、New England Journal of Medicineなどの著名な学術誌に250を超える科学論文を発表している一流の科学者と、経験豊富なライフサイエンス投資家により構成されています。
4BIOは、高度な治療セクター内で比類のないネットワークと、この分野での投資機会において成功を定義する独自の基準の両方を備えています。詳細については、LinkedIn、Twitter、または https://www.4biocapital.com/ にアクセスしてください。
■引受先の概要(計9社)
株式会社ファストトラックイニシアティブ
(所在地:東京都文京区本郷4-1-4 8F、代表取締役社長:木村 廣道)
DCIパートナーズ株式会社
(所在地:東京都千代田区丸の内1-9-1 グラントウキョウノースタワー、代表取締役社長:成田 宏紀)
4BIO Capital
(所在地:78 Pall Mall London SW1Y 5ES, United Kingdom、Managing Partner:Andrew Kozlov)
ニッセイ・キャピタル株式会社
(所在地:東京都千代田区丸の内2-3-2 郵船ビルディング4階、代表取締役:上田 宏介)
Remiges Ventures, Inc.
(所在地:500 Yale Avenue North, Suite 400 Seattle, Washington 98109, USA Managing Partner:稲葉 太郎)
旭化成ファーマ株式会社
(所在地:東京都千代田区有楽町1-1-2 日比谷三井タワー、代表取締役社長:青木 喜和)
日本ベンチャーキャピタル株式会社
(所在地:東京都千代田区丸の内2-4-1 丸の内ビルディング34階、代表取締役社長:多賀谷 実)
QBキャピタル合同会社/株式会社NCBベンチャーキャピタル
(所在地:福岡市早良区百道浜2-1-22 SRPセンタービル、代表社員:坂本 剛、本藤 孝)/
(所在地:福岡市中央区天神2-5-28、代表取締役:井上 一成)
SMBCベンチャーキャピタル株式会社
(所在地:東京都中央区八重洲1-3-4 三井住友銀行呉服橋ビル、代表取締役社長:落合 昭)