やじうまPC Watch

殻割りしたCPUのヒートスプレッダを正しい位置に戻すツール

 以前、“世界で最も安全にIntel CPUを殻割りできるツール”として「Rockit 88」を紹介したが、同じ開発元から、Rockit 88で殻割りしたCPUのヒートスプレッダを正しい位置に戻せるアドオンツール「Relid Spider」が発表された。

 Y字型をしたこのユニークなツールは、Rockit 88で殻割りして外したヒートスプレッダを正しい位置に戻すというもの。使い方は簡単で、Rockit 88の台座の部分に殻割りしたCPUとヒートスプレッダをセットし、アライメントツールでヒートスプレッダの位置を調節した後、上から3本のボルトでRelid Spider自身を固定。さらに中央のプラスチックのボルトを回すことで、CPUコアとヒートスプレッダの間の適切な密着性を保つことができる。これにより、殻割りをして液体金属などを塗った後の性能を最大限に発揮できるという。

 開発当初、Rockit 88自身にこの機能を持たせようとしていたらしいが、使いにくい上に、決して“スタイリッシュではなかった”という。Relid Spiderは利便性をスタイリッシュさを両立させたとしている。なお、このアドオンの開発に伴い生産に若干の遅れが生じているという。

 ちなみに、PC WatchではRockit 88に出資/発注済みで、早ければ5月末にも製品が届きそうだ。届いた暁には、このRockit 88で殻割りできるCPUを殻割りして、TIMをLiquid Proに置き換えて効果の程を評価しよう、などと企てている。

(劉 尭)