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市販自転車を電動車に変えるモーター内蔵車輪

~1回の充電で最大時速32kmで80km走行可能

「GeoOrbital Wheel」

 自分の自転車の前輪と取り替えることで、普通の自転車を電動自転車に変身させるモーター内蔵車輪「GeoOrbital Wheel」がKickstarterで量産に向けた賛同者を募っている。

 GeoOrbital Wheelは、スポークのない車輪の内側に、モーターを内蔵するすぼんだ三角形の本体があり、電動で車輪を回転させる。26インチと700c(28/29インチと互換)という2つのサイズがあり、それらのサイズに対応する市販自転車の95%と互換性があるという。

 取り付けは工具を使わずに60秒以内で可能。いずれも36V 500WのブラシレスDCモーターを内蔵。26インチは、36V 6Ahのバッテリによって、最大時速32kmで約19km、700cは、36V 10Ahのバッテリによって、最大時速32kmで約32kmの走行が可能。バッテリは、それだけ取り外して充電できるほか、USB端子によって、スマートフォンなどへの給電もできる。

 タイヤは硬質フォームでできており、釘などが刺さってもパンクしない。前輪であるため、平坦な道や、充電が切れた場合は、ペダルを漕いで人力でも走行できる。

 Kickstarterでは499ドルからの早期予約を受け付けているが、通常価格は699ドル。すでに目標額の75,000ドルを超える出資を得ている。

 米国ではGeoOrbital Wheelを取り付けても自転車としてみなされるため、自賠責保険などへの加入や免許は不要とされている。米国外への発送も受け付けているが、本製品が法律的に問題ないかは各自で確認して欲しいとしている。

(若杉 紀彦)