やじうまPC Watch

あなたは大丈夫? Windows 10プレビューを利用できる本当の資格とは

 Windows 10では、Windows 8で不評だった点を中心に精力的に改善を行なっており、ユーザーからも随時フィードバックを募集している。そのための方法がテクニカルプレビューだ。Microsoftは2014年10月にWindows 10テクニカルプレビューを公開し、以降ユーザーのフィードバック収集とアップデートを継続的に行なっている。弊誌読者でも、試用中のユーザーは少なくないのではないだろうか?

 記者も仕事柄1台のマシンにテクニカルプレビューを入れて、新機能を試したりしている。Windows 10は、Windows 7/8から無償アップグレードできることが発表されており、ハードウェアの仕様としては、Windows 7の要求仕様とほとんど変わらず、1GHz以上のCPU、1GB以上のメモリ、DirectX 9世代以降のGPUなどとなっている。

 だが、記者は対象となるユーザーまでもが明確に記されていることをこれまで知らなかった。こちらのページには、「プレビュー版のダウンロードとインストールは、次の条件を満たすことができる場合にのみ行なってください」と書かれている。つまり、システム要件を満たしたPCを持っていても、この条件を満たせないとテクニカルプレビューは利用してはいけないというわけだ。

 気になる条件はと言うと、

・開発中のソフトウェアを試し、そのソフトウェアに関する意見を共有したいと考えている。

・多くの更新プログラムに対応でき、途中でUIデザインが大幅に変わる可能性があることも承知している。

・PCに関する詳しい知識があり、問題のトラブルシューティング、データのバックアップ、ハードドライブのフォーマット、オペレーティングシステムのクリーンインストールが苦にならず、必要に応じて以前のオペレーティングシステムを復元できる。

などとなっており、なるほど、納得できる。

 だが、問題はその後だ。締めくくりとして、「BIOSが新しい植物由来の燃料だと思うのなら、Technical Previewをインストールしないことをお勧めします」と書かれている。また、スマートフォン版については、「APNをニュース専門放送局の1つだと思うのなら、Technical Previewをインストールしないことをお勧めします」と記されている。

 つまり、素人にはお勧めできないということだ。Microsoftは、本当にBIOSが新しい植物由来の燃料と思う人がいると考えているのか、小1時間問い詰めたくなったが、かく言う記者もAPNの意味は分かっても、何の略かまでは言えないので、その気持ちをぐっと抑え、こっそりテクニカルプレビューを利用することにする。

(若杉 紀彦)