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8GB版RTX 3060を12GB版へ改造。BIOS書き換えで有効化

NVIDIA Capou a RTX 3060 8GB - Mas Não Conseguiu Nos Impedir de Descapá-la! Ft@harteck

 以前、GeForce RTX 3070のメモリを8GBから16GBへと換装した海外YouTuberのPaulo Gomes氏が、今度は8GBメモリ版GeForce RTX 3060にメモリを増設し、12GBメモリ版へと改造する動画を4月30日に公開した。

 GeForce RTX 3060には、メモリ周りの仕様が異なる2種類のモデルが存在する。具体的には、容量8GBでバス幅が128bit、または容量12GBでバス幅が192bitで、どちらもGDDR6を採用している。今回はこのうち8GB GDDR6を搭載したカードを用意し、改造を試みている。

 動画では、4つのメモリチップを搭載する8GBメモリ版のカードの基板上で、空いているメモリ搭載部分に2つのメモリチップを増設。そのままではこの2つが動作しなかったため、さらに抵抗とBIOSに改造を施し、本来無効化されているこれらのチャネルを有効化した。

 改造後のカードをGPU-Zで確認すると、メモリ容量が8,192MBから12,288MBへと増加しているとともに、バス幅も128bitから192bitへと広がっており、12GBメモリ版への改造が成功していた。また、ベンチマークソフトの[「SUPERPOSITION」(1080p EXTREME)の場合、改造前のスコアが4,235だったところ、改造後は5,196までスコアが改善。「The Last of Us Part I」のプレイでもフレームレートの向上がみられた。

 最初から12GBメモリ版を買えばいいじゃないか、と言われるとその通りでしかないとは思うが、これもまたロマンということなのだろう。

2つのメモリチップを増設する
改造後のカードをGPU-Zで確認すると、メモリが増えていることが分かる