やじうまPC Watch

GeForce RTX 3070を16GBに魔改造。VRAM消費タイトルでfps安定化

 海外YouTuberのPaulo Gomes氏は23日、GeForce RTX 3070の8GBメモリを16GBに換装する“魔改造”の動画を公開し、改造前と改造後の比較を行なっている。

 ご存知の通りGeForce RTX 3070は標準では8GBのビデオメモリ(VRAM)を備えているが、近年のゲームタイトルはVRAM消費量が多く、レイトレーシングをオンにしたりすると消費量がさらに増える。

 同氏が実際に「バイオハザードRE:4」でテストしたところ、改造前の8GBの状態では、軽いシーンでは100fpsを超えることができるが、遠景まで描画されるような複雑なシーンではフレームレートが不安定だった。

 そこで同氏はビデオカードを分解し、メモリチップを2倍の容量のものに交換。GeForce RTX 3070 “16GB”を作り出した。なお、メモリの換装だけでは8GBしか認識されず、2つの抵抗を移動する必要がある。

 改造後はOS上でもソフトウェア上でも無事GeForce RTX 3070 “16GB”として認識され動作した。すると、同じ設定でも既に10GB超えのビデオメモリ消費量が表示され、そしてこの状態ではフレームレートが大幅に安定化したという。ビデオメモリの大容量化は効果てきめんだったというわけだ。

 ちなみにAMDが2016年に「Radeon RX 480」をリリースした時、当時としては大容量な8GBのビデオメモリを搭載するバージョンを用意していて、競合のGeForce GTX 970や4GB版と比較してフレームレートが安定化することをメリットとして掲げていたが、それが改めて実証された形だと言えるだろう。

Radeon RX 480発表時の、VRAMの違いによるフレームレートの遷移