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MicrosoftとAMDがAIプロセッサの研究開発で協力か

OpenAIが提供している生成AIサービスの1つ「ChatGPT」

 Bloombergの報道によれば、MicrosoftとAMDがAI向けプロセッサの研究開発で協力しているという。現在、AIの学習用途に利用されているGPUのシェアはNVIDIAが圧倒的優位に立っており、これに対抗する目的で独自のAI向けプロセッサの開発に協力して取り組むとみられる。

 報道では非公開情報であることを理由に匿名の関係者の発言として、Microsoftはエンジニアリング資源を含むサポートをAMDに提供し、“Athena”のコードネームで知られるAIワークロード用のMicrosoft製プロセッサ開発に取り組んでいるとしているという。

 以前よりAthenaの開発を進めていると噂されてきたが、これまで詳細についてはほとんど明らかになっていない。匿名ソースによればAthenaのプロジェクトには数百人が参加しており、これまでに約20億ドルの費用を費やしてきた。

 一方、記事では「AMDはAthenaに関与していない」というMicrosoftの広報担当者フランク・ショー氏のコメントや、AMDがコメントを控えたともしており、公式では否定されているようだ。

 MicrosoftではすでにAzureデータセンターで数万台のNVIDIA製GPUを利用しているが、このGPUを自社製品に置き換えることができれば、サーバーインフラにかかる費用を安価に抑えられるかもしれず、結果としてMicrosoftとOpenAIが提供する生成AIサービス価格の引き下げやサービス品質の向上にもつながる可能性がある。