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三菱、就業時間外になるとPCが自動シャットダウンするソフトの導入で業務効率化

長時間残業アラートの仕組み

 株式会社日立ソリューションズは、長時間労働の従業員に対してポップアップアラートをPCに表示する「PC自動シャットダウンシステム」を三菱電機に導入し、2021年7月から稼働させているシステムの導入結果を公表した。

 三菱電機は2016年から働き方改革を推進しており、2018年4月に就業管理サービス「リシテア」を導入している。今回のPC自動シャットダウンシステムは、リシテアの就業情報と連携し、ポップアップアラートを表示したり、電源をシャットダウンするもの。

 すでに三菱電機の従業員約3万人に導入が進んでおり、全国39拠点それぞれの働き方や業務形態に合わせた設定がなされているという。

 同システムでは、特定の時刻以降のPC利用抑止に加えて、利用時間を延長する場合は残業申請ワークフローで事前に承認を得るという運用のシステム化も図れるとしている。上長は事前に従業員の就業状況を把握することができ、時間外労働の適切な管理ができるメリットもある。

 三菱電機ではシステム導入により、リモートワークを行なう従業員が増加する中、適正な就業管理と時間を意識した働き方に取り組む意識づけから、全社的に残業時間の短縮を実現したという。加えて、管理職の部下に対するフォローアップの負担も軽減され、全体的な生産性向上に寄与したとしている。