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iOS版「フォートナイト」をインストールしたiPhoneなどを販売するとライセンス違反に

~購入者もライセンス違反を問われる恐れも

 米国時間13日、Epic Gamesが提供する人気バトルロイヤルゲーム「フォートナイト」のiOS版アプリがAppleによりApp Storeから取り下げられた。

 経緯は本誌でも既報の通りだが(参照:Apple、App Storeからフォートナイトを排除。Epicは訴訟で対抗)、Apple側がアプリやアプリ内コンテンツの売上3割を手数料として課していることにEpic側が反発し、自社に直接課金する機能を実装したところ、その実装自体がApp Storeの規約に違反したとしてアプリを取り下げる処置を行なったもの。

Apple側はすべての課金機能を有するアプリに3割の手数料を徴収している(App Storeのデベロッパ向けページより)

 これら一連の処置により、すでにインストールしているユーザーはゲームのプレイ自体やアプリの再インストールはできるものの、バージョン「13.40」以降の新シーズンやコンテンツへアクセスできないほか、新たに端末へのインストールができなくなる影響が出ている。

 この状況を受けて、海外のオークションサイトや国内の個人売買サイトなどでも、すでに同アプリをインストールしているiPhoneなどを高値で取引する動きがみられ、海外ではおよそ100万円ほどの値付けがされているものもあった。

ハイライト部分が明文化されている部分(Apple メディアサービス利用規約より)

 しかし、App Storeを利用するさいにAppleとユーザー間で締結される「Apple メディアサービス利用規約」には、「Apple デバイスをサードパーティーに売却する場合、売却前にApple デバイスからライセンスアプリケーションを削除する必要があります。」と明文化されており、フォートナイトをインストールした状態で端末を売却することはライセンス違反に問われる可能性が高い。

 加えて、再インストールできる状態のIDを譲渡した場合も同様にライセンス違反となる可能性もあり、販売者だけでなく端末の購入者もライセンス違反で責任を問われる可能性もあるので、読者諸兄においては購入を避けたほうが賢明だろう。