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Microsoft、Appleと係争中のEpicを支持

EpicのUnreal Engineを利用するMS製「Forza Street」

 Microsoftは23日(米国時間)、AppleとEpic GamesのiOS版「フォートナイト」を巡る訴訟について、Epic Gamesが開発したゲームエンジン「Unreal Engine」のAppleのSDKへのアクセス権継続を求める文書をカリフォルニア州オークランドの地方裁判所に提出した。

 同文書では、Microsoftのゲーム開発者エクスペリエンス担当のゼネラルマネージャー、ケビン・ガムミル氏が宣言しており、同社もUnreal Engineの複数年ライセンスを保有する1社で、同社のレーシングゲーム「Forza Street」でもUnreal Engineを使用していると説明したうえで、Unreal Engineが多くのゲームクリエーターにとって重要なものであると説明し、最も人気のあるサードパーティー製のエンジンの1つであると述べた。

 また、Appleが同社のSDKにEpic社のアクセスを拒否した場合、プラットフォームごとに異なるエンジンを使用して開発することになりコストが嵩むほか、ゲームクリエーターだけでなく、アップデートやバグ修正などができないほか、クロスプラットフォームでのプレイなどでiOSやmacOSでプレイするゲーマーにも支障が出るとし、同社においても「iOS/macOSプラットフォームの顧客を放棄するか、新たなゲームエンジンを選択するか選ばなければならない」として、Epic側の訴えを支持した。

 MS社のXbox部門の代表、フィル・スペンサー氏もこの件について文書のリンクとともにTwitter上で「Ensuring that Epic has access to the latest Apple technology is the right thing for gamer developers & gamers(Epicが最新のAppleテクノロジーにアクセスできるようにすることは、ゲーマーデベロッパーやゲーマーにとって正しいことだ)」と言及した。(当該ツイート)

 文書はこちらから閲覧可能(PDF形式、英文)。