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EA、リマスター版「Command & Conquer」の一部ソースコードを公開

~MODの作成を容易に

 Electronic Artsは、6月5日に発売を予定しているRTS(リアルタイムストラテジー)ゲーム「Command & Conquer Remastered Collection」について、製品のリリースと同時にソースコードを公開すると発表した。

 Command & Conquer Remastered Collectionは、「Tiberian Dawn」とその拡張パックの「Covert Ops」、および「Red Alert」とその拡張パックの「Counterstrike」、「Aftermath」をまとめたリマスター版となる製品。

 6月の発売にあわせて「TiberianDawn.dll」、「RedAlert.dll」およびそれに関連するソースコードが公開される。Command & Conquerシリーズのオンライン対戦を実現する「CnCNet」や機能追加/改良などを施せる「Open RA」といった、コミュニティプロジェクトとの互換性を維持するため、ライセンス形態はGPL 3.0を採用した。同社は、この規模のRTSタイトルのソースコードがGPLのもとで公開されるのは初の事例となると思われるとしている。

 これにより、本作に同梱される新たなマップエディタとあわせて、公開されたソースコードを利用したMOD作成が可能となり、カスタムユニットの作成やゲームプレイロジックの変更、マップデザインやアートの変更、データの編集などが行なえるようになる。加えて、Steamワークショップを通じたマップおよびMODの共有にも対応する。

 なお、新型コロナウイルス感染症の影響で開発に遅れが生じたため、LAN対戦機能についてはリリース時点での実装が見送られた。今後、最優先で開発を進めていくとしている。