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1泊約8,500万円。世界初の「宇宙ホテル」が2021年に営業開始

Aurora Station

 米スタートアップのOrion Spanは5日(米国時間)、世界初の宇宙ホテルを発表した。

 同社では、宇宙ステーションの設計/製造コストを抑える独自の技術により、「Aurora Station」を打ち上げ、2021年後半より“高級宇宙ホテル”として営業する。2022年までに観光客や宇宙飛行士の受け入れ、宇宙研究などの実施を目標としている。

 宿泊には訓練が必要となるが、通常24カ月必要とされるところ、3カ月間で完了するプログラムを開発しているという。

 Aurora Stationは、高度2,000km以下の地球低軌道(LEO)に投入される予定。LEOには国際宇宙ステーション(ISS)や気象観測衛星などが飛行しており、上空約400kmに位置するISSの場合、時速約28,000km(秒速約8km)で飛行し、約90分間で地球を一周している。

 Bloomberg誌によれば、営業開始時の最大宿泊者数は6人で、12日間の宿泊で384回の日の出と日没が体験できるという。

 宿泊費は、滞在期間12日間で1人あたり950万ドル(約10億円)となっており、1泊に換算すると約79万ドル(約8,500万円)。

 打ち上げのためのSpaceXなどロケットの運用企業との提携はまだ行なわれていないが、Orion SpanのCEOであるFrank Bunger氏は、Bloomberg誌に対して、Aurora StationはArianespaceやSpaceX、United Launch Allianceなどの打ち上げ構成のほとんどに対応できていると語っている。

Aurora Station内のイメージ