やじうまPC Watch

米Webメディア、アドブロックユーザーに仮想通貨マイニングの代替案を提示

アドブロックが検知された場合に表示されるダイアログ

 米WebメディアであるSalon.comでは14日現在、広告ブロックプラグインなどを利用するユーザーに対し、広告ブロックを解除するか、広告を表示しない代わりにPCのリソースを提供するか選択させるダイアログが表示されることが確認された。

 Salonによれば、この措置の背景には広告収入の減少があるとしており、紙媒体の広告、PC版の広告、モバイル版の広告それぞれによる広告収入の比はおよそ100:10:1であり、Webメディアである同誌にとって、広告によって収益を維持することが困難であることを挙げた。さらに、広告ブロック機能の流行が状況をより困難にしているとした。

 広告を表示しない代わりにPCの計算能力を提供する選択肢「SUPPRESS ADS BETA」を選んだ場合、仮想通貨「Monero」のマイニングが開始されるとのことだ。この場合も、CPU使用率を監視しつつマイニングを行なうことで動作が「重く」なることについても配慮されるという。

 現時点では、暫定的に仮想通貨のマイニングを行なっているという状態で、こうして得られる計算資源がどの程度実用的か実験している段階であり、科学計算などを含めて応用の可能性は多岐に考えられている。また、同誌は近日広告のない有料のモバイル版アプリをリリースする予定で、広告を好まないユーザーはそちらを利用することが推奨されている。