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SamsungとKDDI、5Gによる時速約100kmの列車内通信実験で1.7Gbpsを達成

~8Kビデオのダウンロードを実現

 Samsung Electronicsは12月1日(現地時間)、KDDI株式会社と共同で行なった実証実験にて、時速約100kmで走行する列車で世界初の第5世代移動通信システム(5G)の通信に成功したと発表した。

 実験は、10月17日~19日の期間で埼玉県内にて実施されたもので、5Gを用いて走行列車におけるさまざまな鉄道サービスへの適用可能性を確認した、世界で初めての実験であるとしている。

 実証実験は約1.5kmの線路区間で行なわれ、下り/上りデータ通信中のハンドオーバーに成功。最大通信速度は1.7Gbpsで、列車に設置された5G端末での8K UHDビデオのダウンロードを達成し、同様に列車に設置されたカメラを使用して、4K UHDビデオのアップロードに成功したという。

 両社は2月にも、都内の高速道路で、走行する車両に設置した端末から複数基地局間のハンドオーバー実験を実施しているほか、9月にも、時速200km以上で走行する車両に設置された端末を使用し、韓国・龍仁市のエバーランドスピードウェイで高速移動実験を実施しており、ともに成功している。