【IFA 2011レポート】
【速報版】SamsungがGALAXY Tab 7.7などを発表
~新カテゴリは「S Pen」対応の5.3型GALAXY Note

会期:9月2日~7日
会場:Messe Berlin



GALAXY Noteを発表するSamsung Mobileの上級副社長DJ Lee氏

 韓国Samsung Electronicsは9月1日(現地時間)に、IFA 2011の会場でメディア向けのカンファレンスを開催。新製品として60型のSmart TV、コンパクトデジタルカメラ「Multi View MV800」、ミラーレス一眼「NX200」、ノートブックPCの「CHRONOS 7シリーズ」、そしてSamsung MobileのUNPACKEDイベントで、同社独自OSのBada 2.0を搭載するスマートフォン「Wave 3」、タブレットの「GALAXY Tab 7.7」、そして新カテゴリとしてスタイラス入力も可能な5.3型AMOLEDを搭載する「GALAXY Note」を発表した。本稿は本稿は速報として、Mobile製品の概要と製品写真等を中心に紹介する。

 スマートフォンとタブレットの間を埋める新カテゴリ製品として発表されたのは「Samsung GALAXY Note」。カンファレンスに登壇したSamsung Mobileの上級副社長DJ Lee氏によれば、スマートフォンであり、タブレットであり、デジタル・ノートパッドであると紹介されている。

 製品仕様としては、5.3型のスーパーAMOLEDパネルを搭載。パネルの解像度は1,280×800ドット(285ppi)。プロセッサは1.4GHzのデュアルコアでバッテリ容量は2,500mAh。本体サイズは82.95×146.85×9.65mm(幅×奥行き×高さ)、重量は178gと、5.3型としては軽量かつスリムな製品となっている。データ通信はHSPA+に対応し、下り最大転送速度は21Mbps。

 このほか、16/32GBのストレージ、200万画素前面カメラ、800万画素背面カメラ、Bluetooth 3.0+HS、USB 2.0(ホスト)、Wi-Fiダイレクト対応IEEE 802.11a/b/g/n無線LANなどを搭載する。

 最大の特徴であるスタイラスペンは「S Pen」と名付けられており、スタイラスペン側にも感圧仕様をもち、筆圧によって描画が変わる。単なるスタイラスではなく、PC向けの周辺機器として流通しているペンタブレット入力機器と同じイメージだ。プリインストールされている各種アプリケーションがこのS Pen入力に対応しているほか、アプリケーションを開発するサードパーティー向けにもSDKを提供するとしている。

Nexus Sとのサイズ比較。5.3型というGALAXY Noteの大きさがよくわかるスーパーAMOLEDを搭載。展示されていた製品のホーム画面の様子。搭載されているAndroidのバージョンは2.3.5だったS Penを使って書いてみる。筆圧の違いで書き出しの部分が細くなっている
GALAXY Noteの側面、電源スイッチ部分GALAXY Noteの背面。梨地で滑りにくい加工となっているスタイラス「S Pen」は、本体底面のこの部分に収納できる
クレードルやポーチ、キーボードなどのアクセサリ類も展示インストールされているアプリケーション。横に5つのアイコンが並んでいることからも画面の広さがわかるスタイラスにはボタンがあり、このボタンを押しながら使うと、写真からの切り抜き操作などが可能
スマートフォンとタブレットの間に位置する新カテゴリを強調S Penに対応するアプリケーション「S Memo」アプリケーションでは、S Penによる入力をGALAXY Note相互に連携可能
写真からの切り抜きや、自由なクリエーションができるS Pen入力。スタイラス技術はワコムによるものとブースでは説明があった

GALAXY Tab 7.7を紹介する同社ヨーロッパディビジョンのポートフォリオマネージャThomas Richter氏

 「GALAXY Tab 7.7」は同社タブレットの7型、8.9型、10.1型に続く、7.7型という新サイズの製品。1,280×800ドット表示対応スーパーAMOLED Plusパネルを搭載する。本体サイズは、133×196.7×7.89mm(同)、重量は335gと軽量。

 プロセッサは1.4GHzのデュアルコアでモバイルデータ通信はHSPA+に対応する。OSはAndroid 3.2、メモリは1GB、ストレージは16/32/64GB+microSD。200万画素前面カメラ、300万画素背面カメラ、Bluetooth 3.0+HS、USB 2.0(ホスト)、Wi-Fiダイレクト対応IEEE 802.11a/b/g/n無線LANなどを搭載する。バッテリ容量は5,100mAh。

 また、日本向けには流通していないが同社の独自OSのBada 2.0を搭載するスマートフォン「Wave 3」もブース内には展示されていた。

「GALAXY Tab 7.7」。従来のGALAXY Tabより見やすくなったスーパーAMOLED PlusパネルGALAXY Tab 7.7のインターフェイス部分。LEDフラッシュ付きのリアカメラ、電源スイッチ、ボリュームボタンGALAXY Tab 7.7の上面。ヘッドセット用のジャックとマイクロフォン
Micro SDスロットはこの位置にあるGALAXY Tab 7.7の背面Samsungの独自OS Badaの新バージョン2.0を搭載するスマートフォン「Wave 3」
「Wave 3」の背面

(2011年 9月 2日)

[Reported by 矢作 晃]