【CES 2011レポート】Dellカンファレンス編
~4G対応タブレットStreak 7やHDMI入力/WirelessHD対応Alienwareノートなど

カンファレンスで壇上に上ったコンシューマ/SMBトップのSteve Felice氏

会期:1月6日~9日(現地時間)
会場:Las Vegas Convention Center/The Venetian



 米Dellは現地時間の6日にCES会場に近いホテルでプレスカンファレンスを開催し、7型液晶搭載タブレット「Streak 7」や、HDMI入力を装備する17型ゲーミングノート「Alienware M17x」などを発表した。

 5型液晶を搭載する「Streak」は先頃日本で発売になったばかりだが、CESでは早速バリエーションが追加された。基本的には5型から7型に大きくなったAndroid 2.2タブレットだが、ハードウェア構成が大きく異なっている。

 1つはWANが米国のキャリアであるT-Mobileの4Gに対応している点。ただし、4Gといっても通信方式はWiMAXやLTEではなく、HSPA+を使っている。これにより、下り最大21Mbps、上り最大5.7Mbpsという速度で通信ができる。付随サービスとして、ビデオオンデマンドのT-Mobile TVや、ビデオチャット機能なども提供される。プロセッサもSnapdragon 1GHzではなく、デュアルコアのTegra 2 1GHzを搭載した。

 このほか、800×480ドット表示/マルチタッチ対応7型ゴリラガラスTFT液晶、16/32GBのストレージ、IEEE 802.11b/g/n無線LAN、Bluetooth 2.1+EDR、500万画素カメラ、130万画素カメラなどを装備。本体サイズは199.9×119.8×12.4mm(幅×奥行き×高さ)、重量は450g。

 米国では数週間の内に出荷開始。価格は未定だが、「十分にリーズナブル」としている。米国以外でも発売は検討中。また、OSは、時期は未定だが、Android 3.0(Honeycomb)へのアップグレードを予定している。

 ちなみに、現在同社は10型のタブレットも開発中で、発表会ではモックが一瞬だけ公開された。

Streak 7米国ではT-Mobileの4Gに対応本体背面に500万画素カメラ
本体側面。厚さは12.4mm本体上面10型タブレットも予告された

 PCも新製品がいくつか発表された。1つは同社ゲーミングシリーズ「Alienware」のノートとして最上位の「M17x」のスペックが刷新された。

 プラットフォームはIntelの第2世代Core iプロセッサで、Core i7-2820QMまで搭載可能。GPUは、先日発表されたばかりのRadeon HD 6970Mか、GeForce GTX 485Mを選択可能。後者を選んだ場合、1,920×1,080ドット/120Hz表示対応の17.3型液晶を選択可能となり、これにより3D Visionが利用できる。

 面白いのはHDMI出力に加え、入力端子を装備しており、他のPCや各種ゲーム機などを接続して、それらの外部液晶ディスプレイとして利用できる。

 また、標準でレシーバなどが付属するのか不明だが、WirelessHDに対応。同社の説明によるとレイテンシゼロで、大画面TVなどに映像を無線出力でき、ゲームに好適としている。

 このほか、32GBまでのメモリや、750GB HDDか250GB SSDを2台まで内蔵可能。

 デスクトップのAlienware Auroraも第2世代Core iプロセッサベースとなり、最上位ではCore i7-2600K、GeForce GTX 460×2/Radeon HD 6950、HDD 2TB×2などを搭載可能。CPUは液冷仕様。

新型Alienware M17x右側面に光学ドライブ、カードスロット、USB×2、eSATA、HDMI左側面にEthernet、ミニD-Sub15ピン、HDMI、IEEE 1394、USB×2、音声入出力
2つあるHDMIの1つは入力対応キーボードやタッチパッドなど各所が光るギミックは健在デスクトップのAuroraもプラットフォームが刷新

 Dellブランドのノートとしては、「XPS 17」が3D Vision対応になった。最上位の仕様は、Core i7-2820QM、メモリ16GB、GeForce(モデル不明)、1,920×1,080ドット/120Hz表示対応17.3型液晶、750GB HDD/256GB SSD、JBL 2.1chスピーカーなどを搭載する。

 また、米国では11月に発表済みだが、液晶のフレーム内部が回転するクラムシェル型タブレット「Inspiron Duo」なども展示された。

Inspiron Duoフレーム内部で液晶が回転し、ノートスタイルとピュアタブレットスタイルで利用できる。液晶はタッチ対応
3D Visionにも対応するXPS 17デスクトップのXPS 83004.1型Android 2.2スマートフォンVenueも発表された

(2011年 1月 7日)

[Reported by 若杉 紀彦]