【CeBIT 2010前日レポート】ICT関連の展示会CeBIT 2010が開幕
~出展規模は大幅縮小

会場の北口

会期:3月2日~3月6日(現地時間)
会場:ドイツ共和国 ハノーバー市 ハノーバーメッセ



 世界最大の情報通信技術(Information and Communication Technology)展示会となるCeBITがドイツで3月2日~6日(現地時間)の5日間にわたり開催される。ただし、その規模は大幅に縮小された。

 過去このイベントに参加した方や、PC Watchのレポートをご覧頂いた方はご存知かと思うが、CeBIT会場のハノーバーメッセには30ものホールがあり、その中に大小さまざまな企業がブースを構え、会期中に全ブースを観て回るのは不可能とすら言われている。

 そんなCeBITも、この数年で規模を縮小。今年は会期が2009年よりも1日減ったのだが、何よりもまして、使用ホール数が激減した。規模の縮小は今年に始まったわけではない。数年前から徐々に出展者が減ってきていた。

 しかし、1~2年前の出展者の減少は、大手メーカーが単独でイベントを催したり、携帯電話関連の出展がごっそりMobile World Congressに移行したり、仕方のない側面があった。

 それに対し今回は、おそらく昨今の金融不況の煽りを受けて出展者が減り、ぱっと見の使用ホール数が文字通り半減しているのだ。International CESが2009年に比べ、活気を取り戻したのとは対照的で、記者は過去5~6年CeBITを取材しているだけに、この縮小ぶりには正直驚きを隠せない。

 と、のっけからネガティブなレポートになってしまったが、CeBITに見所が無くなったわけではない。6月開催のCOMPUTEXがオリンピックなら、CeBITは冬季オリンピックとも呼べる存在だ。それほど、台湾系ベンダーは積極的にこのイベントに参加している。

 今回もPCのモバイルプラットフォームやチップセットなどで新しい発表が予定されており、それに関連した製品の展示も多いと見込まれる。PC Watchでは、順次それらの展示やカンファレンスの模様をお伝えしていく。

2010年の会場マップ。この黄色いところがコンシューマや台湾系2009年(左)と2008年(右)の会場マップと比べると、2010年は左上がごっそり無くなっているのが分かる
北口の入場ゲート。まだ開幕前日なので関係者以外人はいない会場敷地は橋が見渡せないほど広大だが、今回この奥の方のホールは使われないただし、「Intel Extreme Masters」というこれまでなかったホールもあり、新しい試みも行なわれているようだ
ホールの中ではまだ設営が急ピッチで進められている2011年は3月1日から5日の会期で開催予定

(2010年 3月 2日)

[Reported by 若杉 紀彦]