イベントレポート

各社のGeForce RTX 5060搭載製品が勢揃い。NVIDIAが展示や技術デモ実施

 台湾にて23日まで開催中のCOMPUTEX TAIPEI 2025にあわせ、NVIDIAは報道関係者向けに、コンシューマ向け製品や技術などを紹介するショーケースを実施した。なお同社では、エンタープライズ製品の展示も実施している。そちらは別記事をご覧いただきたい。

 先日発売されたGeForce RTX 5060関連では、サードパーティ各社から登場したビデオカードやノートPCが並んだほか、DLSS 4をはじめとしたGeForce RTX 50シリーズで使えるAI機能のデモを行なった。

GeForce RTX 5060搭載ビデオカード
ASUS「Dual GeForce RTX 5060」
Colorful「iGame GeForce RTX 5060 Ultra W」
Gainward「GeForce RTX 5060 Python III」
GALAX「GeForce RTX 5060 EX White」
GIGABYTE「AORUS GeForce RTX 5060 ELITE」
INNO3D「GeForce RTX 5060 Twin X2」
MSI「GeForce RTX 5060 INSPIRE 2X」
Palit「GeForce RTX 5060 Infinity 3」
PNY「GeForce RTX 5060 ARGB Epic-X」
ZOTAC「GeForce RTX 5060 AMP」
GeForce RTX 5060搭載ノートPC
ASUS「ROG Zephyrus G14」
GIGABYTE「AERO X16」
HP「OMEN Transcend 14」
MSI「VenturePro A14」
Razer「Blade 14」

 RTX 5060は現行のRTX 50シリーズの中で最も下位グレードの製品となるが、DLSS 4などを活用することで、高画質かつ高フレームレートでのゲームプレイが可能になるとアピールした。

 ゲーム関連では、古いゲームを美しいグラフィックスでリマスターできる「RTX Remix」を紹介。Transformerモデルを使ったDLSS 4により、映像表現の破綻が抑えられるようになった点や、RTX Neural Radiance Cacheにより、さらに正確な光の表現が可能になった様子などをデモした。

DLSSオフ時(左)と、DLSS 4有効時(右)の比較デモ
パフォーマンスはおよそ4倍に向上しつつ、レイテンシの低下も実現する
デスクトップだけでなく、構造的に制約が大きいノートPCでの有用性もアピール
RTX Remixのデモ。DLSS 4では使用されるAIモデルがCNNからTransformerへと変わった。こちらは従来のCNNモデルを使った場合
こちらは新しいTransformerモデルを使った場合。タイルのディテールの表現が改善されている。加えて、画面を動かした場合の破綻も抑えられるようになっている

 それ以外にも、NVIDIAアプリに実装されたAIアシスタント「Project G-Assist」の機能強化やプラグイン機能、AIアバターの「Project R2X」などのデモも実施。Streamlabsが開発しているライブ配信向けAI機能や、BlenderとAIを組み合わせた画像生成などの実演も行なわれた。

音声やテキストで利用できるAIアシスタント「Project G-Assist」
新たなプラグインも登場。音声でAIに依頼し、Discordに投稿している様子
Project R2X。ブロックを追加して、ノードをつなぐことで機能拡張も行なえる
Streamlabsが開発中のAI機能。ゲーム内の出来事やユーザーによる呼びかけなどに応じて、右下のキャラクターがリアクションする
Blenderを使ったAI画像生成デモ。3Dで構図を作ると(左)、その構図とプロンプトにあわせて画像を生成してくれる