イベントレポート

NVIDIAのAI向けミニPC「DGX Spark」がAcer、GIGABYTE、MSIからも。7月出荷

DGX Spark(1月のCESで撮影)

 NVIDIAは、5月20日より展示がスタートする世界最大級のコンピュータ見本市COMPUTEX TAIPEI 2025に出展し、最新製品などを顧客などに説明する。イベントのスタートに先立って、5月19日にはNVIDIA CEO ジェンスン・フアン氏が基調講演を行ない、新製品を紹介した。

 この中で、3月に開催したGTC 25で発表されたAI開発向けのミニPCとなる「NVIDIA DGX Spark」、ワークステーションPCとなる「NVIDIA DGX Station」についてアップデートした。

DGX Sparkは7月から出荷開始、OEMにはAcer、GIGABYTE、MSIが加わる

1月のCESでDGX Spark(当時はProject DIGITS)を見せるジェンスン・フアンCEO(1月のCESで撮影)

 3月のGTC 25で正式に発表されたDGX Sparkは、1月のCESで「Project DIGITS」として紹介されたAI開発者向けのミニPCとなる。DGX Sparkには「GB10 Grace Blackwell Superchip」がSoCとして搭載されており、Coretex-X295が10コア、Cortex-A725が10コアという20コアCPUと、FP4演算時で1PFLOPSの性能を発揮するBlackwell GPUから構成されている。

右がDGX Spark、左がDGX Station(写真提供:NVIDIA)

 それに対してDGX StationはGPUに「NVIDIA GB300 Grace Blackwell Ultra Desktop Superchip」というGB300ベースのGPU、Grace CPUという構成のマザーボードを採用したタワー型のワークステーションPCになる。

 今回発表されたのは、両製品を提供する予定の追加OEMメーカー。DGX Sparkは3月のGTCの時点で明らかになっていたASUS、Dell Technologies、HP、Lenovoの4社に加えて、Acer、GIGABYTE、MSIの台湾のOEMメーカー3社が追加され、7月から出荷が開始されることが明らかになった。

 また、DGX Stationは3月発表時点のASUS、BOXX、Dell、HP、Lambda Labs、Supermicroに加えてGIGABYTE、MSIからも提供されると明らかにされ、本日よりNVIDIAのWebサイトで予約が開始される。