イベントレポート

Windows 10にも0ドルライセンス“with Bing”が存在

~ASRock製Windows 10搭載NUCが200ドル切りで7月末に登場

Beebox

 台湾ASRockはCOMPUTEX TAIPEI 2015の会場において、低価格なIntel NUCフォームファクタ準拠の小型PC「Beebox」を展示した。

 SoCにBraswellのN3000シリーズを搭載した小型ベアボーンで、Intel NUCフォームファクタに準拠し、底面のネジを4本外すだけで内部にアクセスできる。メモリはDDR3LのSO-DIMM、SSDはM.2タイプに対応し、これとOSを組み合わせることでPCシステムが完成する。

 市場に現在出回っている小型ベアボーンの多くは、メモリがシングルチャネルであり、特にメモリバンド幅を必要とするグラフィックス性能が高くない。一方BeeboxではSO-DIMMスロットを2基備えデュアルチャネルに対応しており、Braswellが持つ高いグラフィックス性能を引き出せ、4K出力に対応する(Intelが策定する4K出力要件でもある)。

 また、NUC準拠の小型ベアボーンとしては世界で初めてUSB Type-Cのコネクタを搭載する。本体色は白または黒となっている。

 発売は6月中を予定している。価格は調整中だが、米国における価格は約140ドルを予定している。

 2GB×2メモリと容量128GBのSSDを組み込み済みのモデルも用意され、価格は約220ドル。この組み込み済みモデル限定で金色の本体色のモデルも用意され、価格は230ドル前後を予定している。

 加えて、Beeboxは7月末(つまりWindows 10公開後)にもWindows 10を搭載したPC完成品が発売されることが明らかとなった。説明したマーケティング担当のChris Lee氏によると、Windows 10にもwith BingのSKUが用意されており、Beeboxはそれを搭載するという。ただしwith Bingを0ドルライセンスにするプログラムのハードウェア要件は、メモリ2GB、SSD 32GBまでとなっており、PC完成品のBeeboxはそれに準拠する形となる。このため価格は200ドルを切る見込みだとしている。

【6月5日14時追記】なお、Microsoftの正式な見解として、「現時点ではWindows 10ではwith Bingの提供を予定していない」という。

(劉 尭)