イベントレポート

ASRock、世界初のSATA Expressを活用したUSB 3.1フロントパネル

~Skylakeマザーは2015年下期投入へ

世界初のUSB 3.1フロントパネル

 ASRockは3日(台湾時間)、COMPUTEX TAIPEI 2015の会場にて記者会見を開催。この中で、Intel 100シリーズチップセット搭載マザーボード、Intel NUC準拠の小型PCベアボーン「Beebox」、そして同社初となるゲーミング向けルーター「G10」を発表した。

 各製品の詳細については関連記事を参照されたいが、発表会ではマーケティング担当のChris Lee氏が説明を行ない、3製品ともに2015年後半に投入されることが公言された。

 これには当然Intel 100シリーズチップセット搭載マザーボードも含まれる。新世代CPU“だけ”に対応したマザーボード“だけ”が発売されることは考えにくいので、Skylakeそのものも年内に発売されることが明らかとなった形。このためIntel 9シリーズ対応のデスクトップ向け第5世代CoreプロセッサBroadwell-Cは短命に終わることになる。

 Chris Lee氏によれば、Broadwellはもともとモバイル向けに開発されたアーキテクチャのプロセッサで、デスクトップ向けは急遽投入が決まったこともあり、短命なのはあらかじめ予測していたとのことだった。

 なお価格帯についてだが、Haswellでは電圧レギュレータを内蔵している関係上マザーボードの部品を減らして低価格化できたのだが、Skylakeでは電圧レギュレータを内蔵しておらずマザーボード上に戻った関係上、「今より少し上の価格帯になる」としている。

カマキリをモチーフとしたGamingシリーズのロゴ
ロゴに込められた意味
Z170 Gaming K6
Z170 Gaming-ITX/AC
Z170 Extreme6はクリエイター向けとして位置付けている
12フェーズの電源回路で安定性に重視
M.2を3スロット搭載。またmini-SASへの変換ボードも付属
USB 3.1に対応。Type-Cでは充電を高速化できる
4本のPCI Express x16スロットを搭載し、複数のビデオカードに対応
BeeboxはHDMI出力を2基、DisplayPortを1基搭載し、マルチディスプレイに対応。また、メモリのデュアルチャネル構成では4Kのビデオをスムーズに再生できるという
独自の「Power Gear」により、性能や消費電力を最適化
同社初のゲーミング向けルーター「G10」
セカンドモバイルルーターを着脱可能
外出先で使うことが可能
CPUはデュアルコアの1.4GHz駆動、メモリは512MB
メインストリーム最上位の「Z170 Extreme6」
説明がなかったのだが、新製品のBraswell搭載「N3150DC-ITX」も展示された
Z170 Gaming K6
Z170 Gaming K4
Z170 Gaming-ITX/AC
M.2をSFF-8639(mini-SAS)に変換するボード

 このほか記者会見の中では、会場ブースには展示されなかった“サプライズ”として、世界初のUSB 3.1フロントパネルを公開した。

 5インチベイのモジュールに、USB 3.1 Type-AとType-Cのコネクタを1基ずつ備えているのだが、ユニークな点は、マザーボードとはSATA Expressで接続するところ。つまり内部的にはPCI Express x2接続であり、ASMediaのコントローラを搭載することでUSB 3.1の機能を実現する。

 ASRock製の一部のIntel 100シリーズマザーボードにバンドルされるほか、単体販売の予定もあり、他社のSATA Express対応マザーボードでも使用可能とのことだった。

(劉 尭)