イベントレポート
ASRock、世界初のSATA Expressを活用したUSB 3.1フロントパネル
~Skylakeマザーは2015年下期投入へ
(2015/6/3 13:38)
ASRockは3日(台湾時間)、COMPUTEX TAIPEI 2015の会場にて記者会見を開催。この中で、Intel 100シリーズチップセット搭載マザーボード、Intel NUC準拠の小型PCベアボーン「Beebox」、そして同社初となるゲーミング向けルーター「G10」を発表した。
各製品の詳細については関連記事を参照されたいが、発表会ではマーケティング担当のChris Lee氏が説明を行ない、3製品ともに2015年後半に投入されることが公言された。
これには当然Intel 100シリーズチップセット搭載マザーボードも含まれる。新世代CPU“だけ”に対応したマザーボード“だけ”が発売されることは考えにくいので、Skylakeそのものも年内に発売されることが明らかとなった形。このためIntel 9シリーズ対応のデスクトップ向け第5世代CoreプロセッサBroadwell-Cは短命に終わることになる。
Chris Lee氏によれば、Broadwellはもともとモバイル向けに開発されたアーキテクチャのプロセッサで、デスクトップ向けは急遽投入が決まったこともあり、短命なのはあらかじめ予測していたとのことだった。
なお価格帯についてだが、Haswellでは電圧レギュレータを内蔵している関係上マザーボードの部品を減らして低価格化できたのだが、Skylakeでは電圧レギュレータを内蔵しておらずマザーボード上に戻った関係上、「今より少し上の価格帯になる」としている。
このほか記者会見の中では、会場ブースには展示されなかった“サプライズ”として、世界初のUSB 3.1フロントパネルを公開した。
5インチベイのモジュールに、USB 3.1 Type-AとType-Cのコネクタを1基ずつ備えているのだが、ユニークな点は、マザーボードとはSATA Expressで接続するところ。つまり内部的にはPCI Express x2接続であり、ASMediaのコントローラを搭載することでUSB 3.1の機能を実現する。
ASRock製の一部のIntel 100シリーズマザーボードにバンドルされるほか、単体販売の予定もあり、他社のSATA Express対応マザーボードでも使用可能とのことだった。