イベントレポート

“翻訳コンニャク”が現実に?Lenovoが近未来ヘッドフォン公開

AI HeadphoneのPoC

 LenovoはCES会期初日(1月7日、現地時間)、自分の声でのリアルタイム翻訳を実現する「AI Headphone」のPoC(Proof of Concept、技術が実現可能かを確認する試作機)を公開した。

エッジAIの機能を実現するデバイス「AI Headphone」などのPoCを公開

AI HeadphoneのPoC

 LenovoはCES 2025でいくつかの周辺機器の試作機と新製品を発表している。この中で最も注目されているのが「AI Headphone」で、エッジAIの技術を組み込んだヘッドフォンになる。

 内蔵のエッジAIエンジンを利用して、マイクに向かってしゃべった音声などが自分の声を模した声で他言語にリアルタイム翻訳されるというものだ。ドラえもんの有名な道具「翻訳コンニャク」のようなもので、すでにPCやスマホ用のソフトウェアとしては実現されている機能を、ヘッドフォンに組み込んだものとなる。

 これはLenovoの研究開発部門であるLenovo Researchが開発して、Lenovoのハードウェアに組み込んだPoCとして、今後来場者などからのフィードバックを元にさらに研究を続けていくということだ。

セルフ充電可能なキーボード

Self-Charging Bluetooth Keyboard

 「Self-Charging Bluetooth Keyboard」は環境光を利用してセルフ充電が可能なBluetoothワイヤレスキーボード。太陽光発電と同じような仕組みを利用して、デスクライトやPCのディスプレイなどからの光を拾い、バッテリに充電することが可能になっている。

デスクライトなどのわずかの明かりでも充電することができる環境光充電器を備える

 また、高解像度なカメラを必要とするユーザーに、「Lenovo QHD Webcam」、「Lenovo 4K Pro Webcam」などの高解像度の映像を撮影可能なWebカメラも発表されている。

ドッキングステーションやイヤフォンも

Lenovo X9 Charging GaN Dock」

 ほかにも、小型USB Type-C充電器となる「Lenovo 65W GaN Nano Adapter」、複数USBポート搭載充電器「Lenovo X9 Charging GaN Dock」、マウスの「Lenovo Multi-Device Wireless Mouse (X9 Edition)」、「Lenovo AdaptX Mouse」、ワイヤレスイヤフォンの「Lenovo TWS Earbuds (X9 Edition)」などが発表されている。

Lenovo TWS Earbuds (X9 Edition)

 Self-Charging Bluetooth Keyboardは5月から提供開始予定で69.99ドル、カメラは4月予定でQHDが99.99ドル、4Kが169.99ドル、Lenovo 65W GaN Nano Adapterは1月予定で49.99ドル、Lenovo X9 Charging GaN Dockは6月予定で99.99ドルなどとなっている。