イベントレポート
ZOTACからハンドヘルド型ゲーミングPCが登場。試作機を展示中
2024年6月4日 15:09
ZONE
ZONEは、同社が現在開発しているというハンドヘルドゲーミングPC。ミニPCやリュック型PCなどでも知られる同社だが、今回新たにハンドヘルド型製品の投入を明らかにした。夏頃の発売を目指しているという。
押し込みの深さを2段階で変えられるトリガーボタンや、ホールエフェクトセンサーによるアナログスティック、スティックの根元部分に備えられたダイヤル、左右のタッチパッドなど、ゲーム機能だけでなく、操作周りにもこだわって設計したという。
ディスプレイサイズは7型で、解像度はフルHD(1,920×1,080ドット)、リフレッシュレートは120Hzに対応。IPSパネルでなく、AMOLEDパネルを採用している点も大きな特徴となっている。マルチタッチもサポート。
主な仕様は、Ryzen 7 8840U、16GB LPDDR5Xメモリ、512GB M.2 NVMe SSD(PCIe 4.0対応)、7型フルHD AMOLEDディスプレイ、Windows 11 Homeなどを搭載。
インターフェイスは、USB4×2、Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.2、microSDカードスロット、電源ボタン一体型指紋認証センサー、イヤフォンジャックなど。本体サイズは310×135×40mm。バッテリ容量は48.5Wh。
なお、展示されていたのは試作機のため、ボディの色やデザインなど、製品版で仕様が変わる可能性がある。
ミニPCやリュック型PCもアップデート
また、同社の展開するZBOXシリーズでは、ミニPCやリュック型PCなどのアップデートを実施。CPUをCore UltraやRyzen 7 7840HS、Core i7-14700HX(リュック型)などに変更し、性能の向上を図っている。
加えて、外付けGPUボックスの「EGB-AD3500」も用意。モバイル向けのNVIDIA RTX 3500 Adaを採用し、コンパクト筐体となっている。ゲーム向けというよりは、ミニPCでさらにAI性能がほしいといったニーズに応える製品になる。
接続はThunderbolt 3で、DisplayPort 1.4a×3も備える。
新規参入のGPUサーバーは“ベアボーン”
また、新製品としてGPUサーバーの展開も開始する。ラックマウントタイプ「ZRS-3220M4」とデスクトップタイプ「BOLT TOWER WORKSTATION 510G-IX1P7E」を用意している。
GPUサーバーは一般的に、コンプリートキットのような状態で販売される場合が多いそうだが、同社の製品はベアボーンのような状態で販売されるのが特徴。カスタマイズの幅を大きく広げられるだけでなく、ベンダー側が独自のサービスを展開するといったことも可能となり、顧客層の拡大にも寄与できるとしている。
ラックマウントタイプについては、最大10基のスロット厚ビデオカードを搭載できる点も特徴となっている。