イベントレポート
AMD「Ryzen 8000G」発表。高性能内蔵GPUをデスクトップに
2024年1月9日 00:30
米AMDは、Socket AM5プラットフォーム用で高性能GPUを内蔵したCPU「Ryzen 8000G」を発表した。1月31日発売を予定しているが、価格はまだ非公開となっている。
これまでSocket AM5プラットフォーム向けのRyzenはチップレット構成で、GPUはRDNA 2ベースでCU数もわずか2基だった。一方、Ryzen 8000Gシリーズは先立ってモバイル向けに展開したRyzen 8040シリーズと同様にモノリシックダイで、RDNA 3ベースのRadeon 700MシリーズのGPUを内蔵。多くのゲームを1080pの環境下において、60fps以上で動作させられるだけの性能を持つ。
同社によれば、一部ゲームは競合のCore i5-13400FとGeForce GTX 1650を組み合わせた環境よりも高速で、かつ競合より低価格で提供できるとしている。
さらにXDNAアーキテクチャのNPU「Ryzen AI」も内蔵し、CPU/GPUと組み合わせて合計で39TFLOPSの演算性能を達成できるといい、Windows Studioエフェクトをはじめ、Adobe、Topaz Labs、Davinci、Blender、Zoom、OBS Studioなど多数のソフトウェアがそのRyzen AIを利用できるとしている。
一般小売向けのSKUは3つで、「Ryzen 7 8700G」は8コア/16スレッド、最大5.1GHz、24MBキャッシュ、Radeon 780M、「Ryzen 5 8600G」は6コア/12スレッド、最大5GHz、22MBキャッシュ、Radeon 760M、「Ryzen 5 8500G」は6コア/12スレッド、最大5GHz、22MBキャッシュ、Radeon 740Mといった仕様となっている。
システムビルダーのみのSKUとして「Ryzen 3 8300G」も用意し、4コア/8スレッド、最大4.9GHz、12MBキャッシュ、Radeon 740Mという仕様になっている。TDPはいずれのモデルも65W。
【お詫びと訂正】初出時にRyzen 5 8600GおよびRyzen 5 8500Gのコア構成を「6コア/16スレッド」としておりましたが、正しくは「6コア/12スレッド」となります。お詫びして訂正いたします。