イベントレポート
ADATA、Intel共同開発の小型デスクトップPCやノートPCを展示
~入力端子がUSB Type-Cのみで5Gモデムを内蔵できるゲーミングディスプレイも
2020年1月11日 09:03
ADATAは、CES 2020会場ブースにおいて、ゲーミングブランド「XPG」シリーズの小型PCやノートPCを展示した。
「XPG GAIA」はIntelと共同開発したという、ADATA初のゲーミングデスクトップPCだ。容量5Lの小型ケースを採用し、第9世代Coreプロセッサを搭載。メモリにはADATAのXPGシリーズメモリモジュール、内蔵ストレージにはXPG 8200 ProシリーズSSDを採用する。
内部にはPCI Express x16スロットを備え、長さ8インチ(約203mm)のビデオカードを搭載可能となっている。また、出力500Wの80 PLUS Platinum準拠の小型電源ユニットも内蔵する。
本体色はホワイトとピンクで、ピンクのものはXPGシリーズのキャラクターであるMeraとのコラボレーションモデルとなる。
実際に展示されていた本体写真を見るとピンと来るかもしれないが、このXPG GAIAは、CES開催に合わせてIntelが発表した小型PC「GHOST CANYON NUC」とまったく同じ外観となっている(【速報】Intel、ビデオカードを内蔵可能な新NUC。電源も内蔵に参照)。今回内部も見せてもらったが、モジュラー状のPC本体部とビデオカードがライザーカードに装着されている様子が確認でき、内部構造もGHOST CANYON NUCとまったく同じものということがわかる。
現時点ではXPG GAIAの詳しい仕様は公開されていないが、XPG GAIAはGHOST CANYON NUCをベースとしたADATAブランドの製品であることは間違いないだろう。
一方で、ADATA初のゲーミングノートPCとして展示されていたのが、「XPG XENIA」だ。こちらもIntelと共同開発した製品とのこと。
CPUにCore i9-9750H、ディスクリートGPUにGeForce GTX 1660 TiまたはGeForce 2070を採用。ディスプレイはフルHD(1,920×1,080ドット)表示対応の15.6型液晶で、リフレッシュレートは最大144Hzに対応するという。
キーボードにはPer KeyフルカラーLED内蔵のメカニカルキーを採用。筐体はマグネシウム合金を採用するとともに、ディスプレイも狭額縁仕様とすることで小型軽量を実現している。このほか、メモリにはXPGシリーズのメモリモジュールを、内蔵ストレージにはXPG 8200 ProシリーズSSDを採用する。
本体色はブラックだが、こちらもXPGのキャラクターであるMeraとのコラボレーションモデルを用意。そちらは天板にMeraを印刷するとともに、キーボード面もブランドカラーのオレンジを採用する。
このXPG XENIAも現時点では詳しい仕様が公開されていないが、XPG GAIA同様にIntelのリファレンスデザインを採用するノートPCと考えていいだろう。XPG GAIAとXPG XENIAの発売時期および価格は未定。
そして、ADATA初のゲーミングディスプレイ「XPG PHOTON」も展示されていた。27型IPSパネル採用の液晶ディスプレイで、表示解像度はフルHD(1,920×1,080ドット)またはWQHD(2,560×1,440ドット)。リフレッシュレートはフルHDモデルが最大240Hz、WQHDモデルが最大144Hz。AMDのディスプレイ同期技術「FreeSync」もサポートする。
このほか、DCI-P3カバー率95%以上の広色域表示に対応し、輝度はフルHDモデルが600cd/平方m、WQHDモデルが1,500cd/平方m。
筐体はアルミ製で、プラスチックは利用していないという。また、熱を効率良く逃がせるように背面にはファブリック素材を採用する。
入力端子はUSB Type-Cのみを5ポート用意。USB PD対応で、電力もUSB Type-Cからの入力となる。映像入力は1系統のみとなるが、PCとUSB Type-Cケーブル1本で接続するだけで利用可能とのこと。背面USB Type-Cポート付近を囲むようにフルカラーLEDイルミネーションも搭載する。
スタンドはフリーアームが標準添付になるという。これにより、ほぼ制限のない利用環境を提供するとしている。
展示されていたのはプロトタイプとのことで、製品版では5GモデムやWebカメラも搭載する計画だという。これにより、PCとType-Cケーブル1本で接続するだけで、ストリーミングも行なえるようになるとのことだ。こちらも発売時期および価格は未定。