イベントレポート
ZOTAC、HDMIキャプチャ内蔵のミニPCやLowProfileのGTX 1650
2019年5月31日 10:25
ZOTACは、COMPUTEX TAIPEI 2019会場にブースを構え、製品を一斉に展示している。
今年(2019年)のブースは、中央でLeague of Legendsトーナメントを行ないながら、PC完成品のZBOXやMEKシリーズを多数展示。ビデオカードの展示はごく一部に留まっており、ビデオカードメーカーの色が薄くなっている。
ゲーミング向けのMEKシリーズは筐体こそ目新しいところはないが、内部的には第9世代CoreやGeForce RTXシリーズに刷新されており、着実な進化を見せている。詳細仕様は下の画像のとおりだが、簡単に言えば第9世代CoreやGeForce RTXシリーズになっている点が従来と異なる。
また、VR向けのバックパックPCについて、競合のMSIやHPが製品刷新を行なわなかったのに対し、ZOTACは「VR GO 3.0」を投入。CPUがCore i7-9750H、GPUがGeForce RTX 2070(8GB)となり、高性能化を実現。よりリッチなVRコンテンツ再生/開発を可能にするという。
ゲーミング向けブランドMEKの立ち上げにともない、小型PCの「ZBOX」シリーズはGPU搭載であってもクリエイター向けという位置づけになった。そのなかでも注目は「M」シリーズで、4K/30fpsのキャプチャが可能なHDMI入力を内蔵している点が大変ユニークだ。
実際にブースのゲーム大会のステージでも、このMシリーズが用いられ、キャプチャした動画のストリーミング配信を担当した。単体でHDMIキャプチャできるユニットは珍しくないが、そのほとんどはリアルタイム配信まではできず、PCで行なう必要がある。しかしゲームPCとは別にもう1台大きなデスクトップをステージ上に置いて配信するのはさすがに現実的ではない。Mシリーズはこうした用途に応えられるのがポイントだと言えるだろう。
一方のビデオカード製品について、「ZOTAC GAMING GeForce GTX 1650 LowProfile」や、ブラケット部も含めて1スロット化を行なった水冷の「ZOTAC GAMING GeForce RTX 2080 Ti ArcticStorm」を展示した。
ちなみに同社はGeForce GTX 1060でシングルファンモデルを投入してきたが、同社が評価したところGeForce GTX 1660以上では厳しく、GeForce GTX 1650でのみ投入するとしている。