イベントレポート
ZALMAN、手のひらサイズのRadeon RX 570搭載外付けGPUボックス
~NoctuaのNH-D15を超える冷却性を謳うハイエンドCPUクーラーも
2019年5月30日 14:52
ZALMANは、COMPUTEX TAIPEI 2019に合わせてホテルの一室で展示を行ない、このなかで手のひらサイズを実現したThuderbolt 3接続のRadeon RX 570搭載外付けGPUボックス「TCX-570DA」を展示した。
TCS-570DAは155×132×54.6mm(幅×奥行き×高さ)と、IntelのNUCより一回り大きい手のひらサイズにRadeon RX 570(4GB)を搭載したThunderbolt 3接続のGPUドック。
これまで外付けGPUボックスというと、ノートPCのせっかくの省スペース性を相殺するほどの大きさのものが多かったが、本製品はMXMモジュールタイプのビデオカードを採用し、そのほかの機能を司る基板と重ねて実装することで小型化を実現している(もちろん、性能はデスクトップ向けほど高くない)。
ディスプレイ出力としては、DisplayPort 1.4を3基、HDMI 2.0aを1基搭載。また、2基のUSB 3.1、Gigabit Ethernetも備える。電源は230WのACアダプタを利用し、接続したPCに対し45WでUSB PD給電できるなど、ドッキングステーションとしての機能も兼ねる。
折しも、ASRockもCOMPUTEXでThin Mini-ITX規格でThunderbolt 3接続のRadeon RX 570「RX570M-ITX/TBT」を発表しているが、こちらは組み込み色が強い製品であるのに対し、TCX-570DAはよりコンシューマが使いやすい製品に仕上がっていると言えるだろう。
気になる発売時期と価格だが、担当者によれば、まだ研究開発段階のため未定だとした。実際の登場は来年以降となりそうだ。
NoctuaのNH-D15を超えるハイエンドCPUクーラー
ZALMANは、ここしばらくハイエンドCPUクーラーを手がけてこなかったが、COMPUTEXではフラグシップにあたる「CNPS20X」を発表した。140mm角ファンを2基備え、波打つ形状という特許取得済みの冷却フィンを2ブロック備えているのが特徴。
製品に付属するファンは爪のような独特な形状となっており、RGB LEDイルミネーションも内蔵する。なお、中央のフィンは銅色になっているが、フィン自体はアルミニウム製で着色のみとのことだ。
内部テストによると、世界トップクラスの性能を発揮するNoctuaのフラグシップクーラー「NH-D15」を超える冷却性を記録したとし、製品に対する自信を見せた。
このほか、フィンブロックを1つに減らした「CNPS17X」や、デュアルブレードつきファン搭載の「CNPS16X」、Intelの特許が切れたプッシュピン採用のロープロファイルモデル「CNPS80G」、「CNPS2XL」、デュアルブレードポンプ構造や圧力調整機能つきの簡易水冷「Reserator」シリーズ、800Wのファンレス電源、ケースの新製品なども展示した。