イベントレポート

ASUS創業30周年記念のIntel X299マザー

PRIME X299 Edition 30

 ASUSは27日(現地時間)、創業30周年を記念したIntel X299マザーボード「PRIME X299 Edition 30」を発表した。

 ASUSは1989年に創業してから30周年を迎える。当初はわずか4人で、ビルの一室からはじまり、同社初となるマザーボード「ISA-386C」をリリース。のちに台湾の北投に2フロアの本社を設立し、規模を拡大。そして2004年に現在のオフィスに移り、今にいたる。

わずか4人からはじまったASUS
創業当初はビルの一室だった
創業当初の開発状況。5インチFDDやブラウン管ディスプレイが懐かしい
北投にオフィスを設け、規模を拡大
2004年に現在のオフィスに移転した
これまでの製品群

 PRIME X299 Edition 30はそんな同社の30周年を記念し、ASUSが持てる技術をほぼすべて投入している。16フェーズのVRMには、40mm角ファンを装備して冷却性を向上。Stack Cool 3+と呼ばれる銅PCBの採用により、オーバークロックの安定性を引き上げたという。

 機能面ではWi-Fi 6を標準装備するほか、2ポートのThunderbolt 3、AQUANTIA製の5Gigabit Ethernetを搭載する。

 また、外付けモジュール「Smart Control Console」が付属。このモジュールには720p対応解像度のWebカメラとWindows Hello対応の赤外線カメラ、マウス移動や音量調節が行なえるジェスチャーコントロール、マイクによる音声コントロール、2インチのLiveDash OLED、深度センサー、光量センサーなどを搭載。マザーボードとはUSBで接続できる。

PRIME X299 Edition 30の特徴
インターフェイスがかなり充実している
外付けモジュール「Smart Control Console」でさまざまな機能を実現
そのほかのオンボード機能
実機のVRM部。ファンによって冷却している
背面I/Oパネル部
M.2 SSD用のヒートシンクも装備

 このほか、ハイエンドデスクトップの次期コンセプトも公開。多コアCPUに向け、VRMといった発熱の多い電源部をマザーボード背面に移設して一体型水冷で冷やし、ビデオカードも背面に置く構成とする。

 表面にはシステムをリアルタイムで監視できる大型ディスプレイを配したほか、1つのコネクタで4つのファンをサポートできる「Hydra Cortex Fan Header」、Mini PCIeによるモジュールでカスタマイズ可能な背面パネルI/Oといったコンセプトを提示している。

ハイエンドデスクトップのコンセプトモデル
VRM、ビデオカード用のスロットは背面に実装され、CPUの熱と分けることで放熱効率を高める
熱源を背面に回すことにより、冷却性を向上させられるという
1つのコネクタで4基のファンをまとめて制御できる「Hydra Cortex Fan Header」
Mini PCIeのモジュールにより、USBポートやGigabit Ethernetポートなど、ユーザーが自分で必要に応じてI/Oをカスタマイズできる
コンセプト実機のI/O部の実装
拡張スロットの部分はモニタリング用ディスプレイに
フルカラーOLEDパネルにより状況監視やファンコントロール、BIOS設定などが可能