イベントレポート

InWin、ATX電源×2で28コアのXeon W-3175X環境に対応した大型PCケース

~140mmファン×12搭載可能

928

 InWinは、8日(米国時間)より開幕した「CES 2019」にてブースを展開し、新発表の大型ハイエンドPCケース「928」の展示を行なっていた。

 928は、同社が「スーパータワー」と称する、377×668×582mm(幅×奥行き×高さ)という巨大なPCケース。担当者によれば、ケースの価格は900ドル前後だという。

 アルミ加工のフレームと両側面にガラス製パネルを採用したデザインで、本格水冷に必要なラジエータ、ポンプ、リザーバーなどをすべて収められる仕様になっている。

本格水冷PC一式をまるごとケース内に収めている
ASUSがCESにて展示していたROG Dominus Extreme

 特徴的なのは対応マザーボードのフォームファクタで、Extended ATX/ATX/microATX/Mini ITXに加えて、14"x14"(14インチ四方)のフォームファクタに対応している。

 同フォームファクタのマザーボードとしては、ASUSが2018年10月に発表している「ROG Dominus Extreme」があり、同マザーボードは、未発売の28コア/56スレッドCPU「Xeon W-3175X」に対応。本ケースもその発熱を見越してか、天面に140mmファン×6を配置し、420mmラジエータ×2が搭載できる。

 また、ケース前面背面ともに140mmファン×3を備え、冷却についてこれ以上ないほど強化された仕様となっている。

 Dominus Extremeは2つのATX電源から電力を取れる仕様になっているのだが、本ケースも2つのATX電源ブラケットを用意し、フルパワーを引き出せるようになっている。

ATX電源×2を搭載可能
天面に140mmファン×6と420mmラジエータ×2を配置
背面に140mmファン×3
前面にも140mmファン×3

 担当者によれば、前述のとおりケースの価格は900ドル前後だが、現状ではDominus ExtremeもXeon W-3175Xも未発売のため、システム全体の総額はわからないとのこと。本格水冷の構成であることも考えると、100万円超な金額となりそうだ。

 拡張カードは長さ480mmまで対応しており、ビデオカードなどを想定した縦配置にも対応。SLI/CrossFire構成を考慮し、PCIeスロット4本分の縦配置スロットを備えている。

 ベイは3.5インチシャドウ×2、2.5インチシャドウ×6(2基はマザーボードトレイ側)。前面インターフェイスはUSB 3.1 Type-C、USB 3.0×2、音声入出力を備える。

左右両面ともガラスパネル
水冷パーツメーカーEKWBと協力