イベントレポート

ゲーミングの話題で終始した2018年のCOMPUTEX

~会場で気になったそのほかのモノ編

LR-LINKのブランドを冠した10Gigabit Ethernetの拡張カード。推奨小売価格は70ドルと非常に安価

 COMPUTEX TAIPEI 2018が閉幕した。2018年は新CPUやチップセット(AMD B450はあったが……)、GPUの投入がなかったため、比較的ネタが少なかった印象だ。5日間のイベントを通した外国からの来訪者は合計42,284人で、前年と比較して1%増にとどまった。

 今回のCOMPUTEXで1つ言えることは、話題が終始“ゲーミング”を中心としたものであったことだ。初日のARMやNVIDIAジェンスン・フアン氏のプレスカンファレンスでも「PUBG」や「フォートナイト」といった代表的なタイトル名(固有名詞)が飛び出たほか、ASUSの「ROG Phone」なども隆起するであろうスマートフォンのゲーミング市場を狙ったものだ。

 また、やたらと多くの“光りパーツ系”が登場したのも、ゲーミングにおけるトピックの1つ。日本では「なんでゲーミングだと光らなきゃならんねん」とツッコミを入れたくなるだろうが、海外ではゲームをプレイして実況するストリーマーが大流行しており、そのストリーミングではゲーム画面のみならず、自身のPCを紹介するシーンもある。RGB LEDつきだと見栄えが良いから、テーマが統一できるからといった理由で歓迎されているのだ。

 そして2018年後半に進むであろうCPUの多コア化も、そうしたストリーマーの需要から生まれたもの。ゲームをプレイしながらその様子を実況/配信するのはもちろんのこと、複数のゲームやプログラムを同時起動したりするのは、もはやストリーマーにとって日常茶飯事のことであり、そうしたストリーマーが求めているのは「(コストはいいから)とにかく安定して高速で動くシステム」なのだ。

 そんなわけで、今回のCOMPUTEXのイベント全体がゲーミングを中心としたものであったが、問題がなかったわけではない。1つ目は、一部台湾のパーツメーカーでPUBGの人気が浸透していない点、そして2つ目はPUBG MOBILEが台湾でのサービスがスタートしていない点である。そのため、PUBGをデモで使ったブースは(筆者が見た限りでは)なかったし、ROG PhoneとPUBG MOBILEというタッグ演出も拝むことができなかったのだ。

 ただ、今回のCOMPUTEXはどのメーカーも「日本のバイヤーが多く訪れた」と口をそろえる。原因は不明だが、日本で取り扱う商品が増え、選択肢が増すのは消費者にとっても喜ばしいことだろう。

 この記事では、COMPUTEX TAIPEI 2018の会場に展示してあった気になるものをまとめてご紹介し、締めくくりとしたい。

ROCCATが現在開発中のRGB LEDイルミネーションつきキーボード
新開発した特注の軸を採用。アクチュエーションポイントを1.8mmにして反応速度を高めた
LEDイルミネーションは“自動”。ユーザーの環境や使用に合わせて変化するという。ちなみにタイピング感は非常になめらかで、このまま出ればヒットしそうだ
Leopoldのメカニカルキーボード「FC750SP」。特徴は中央にトラックポイントを搭載している点。日本語配列がすでに用意されており、2018年下半期の出荷を予定。アーキサイトが取り扱えばいいのだが……
英語配列モデルも用意されている
G.SKILLのRGB LEDつきゲーミングキーボードを投入する。こちらはテンキーレスモデル
テンキーつきモデルも。特徴は着脱可能なUSBケーブルか
COUGARは一風変わったPCケース「CONQUER ESSENCE」を展示。半オープンエアーとなっている
GALAXの1スロット仕様のGeForce GTX 1070 KATANA。同社は久しく日本市場向けに1スロット製品を投入していないので期待したいところ
ColorfulのPCI Expressカード型マザーボード「C.J1900A-BTC」。名前から想像できるとおり、仮想通貨マイニングをターゲットとしており、専用のカード上にビデオカードとともに装着する
USBやHDMI、有線LANも備えており、PCとして使えそう
Sapphireも同様にPCI Expressカード型のマザーボードを展示していた。こちらはAMD APUの採用が特徴
M.2フォームファクタのビデオカード。当然、組み込み向けをターゲットとしている
Tulはビデオカードを外付け化するThunderbolt 3エンクロージャを展示。これはこれでかなり小さいと喜んだのもつかの間……
電源はPCI Express用6ピンを外部から引く模様(笑)
PowerColorのRadeon RX Vega Nano Edition。短い基板が特徴だ
外部出力はHDMI×1とDisplayPort×3
電源はPCI Express用8ピンと6ピンを1基ずつ利用する
基板はクーラーより短く、熱設計がギリギリであることが伺える