イベントレポート
ゲーミングの話題で終始した2018年のCOMPUTEX
~会場で気になったそのほかのモノ編
2018年6月12日 13:43
COMPUTEX TAIPEI 2018が閉幕した。2018年は新CPUやチップセット(AMD B450はあったが……)、GPUの投入がなかったため、比較的ネタが少なかった印象だ。5日間のイベントを通した外国からの来訪者は合計42,284人で、前年と比較して1%増にとどまった。
今回のCOMPUTEXで1つ言えることは、話題が終始“ゲーミング”を中心としたものであったことだ。初日のARMやNVIDIAジェンスン・フアン氏のプレスカンファレンスでも「PUBG」や「フォートナイト」といった代表的なタイトル名(固有名詞)が飛び出たほか、ASUSの「ROG Phone」なども隆起するであろうスマートフォンのゲーミング市場を狙ったものだ。
また、やたらと多くの“光りパーツ系”が登場したのも、ゲーミングにおけるトピックの1つ。日本では「なんでゲーミングだと光らなきゃならんねん」とツッコミを入れたくなるだろうが、海外ではゲームをプレイして実況するストリーマーが大流行しており、そのストリーミングではゲーム画面のみならず、自身のPCを紹介するシーンもある。RGB LEDつきだと見栄えが良いから、テーマが統一できるからといった理由で歓迎されているのだ。
そして2018年後半に進むであろうCPUの多コア化も、そうしたストリーマーの需要から生まれたもの。ゲームをプレイしながらその様子を実況/配信するのはもちろんのこと、複数のゲームやプログラムを同時起動したりするのは、もはやストリーマーにとって日常茶飯事のことであり、そうしたストリーマーが求めているのは「(コストはいいから)とにかく安定して高速で動くシステム」なのだ。
そんなわけで、今回のCOMPUTEXのイベント全体がゲーミングを中心としたものであったが、問題がなかったわけではない。1つ目は、一部台湾のパーツメーカーでPUBGの人気が浸透していない点、そして2つ目はPUBG MOBILEが台湾でのサービスがスタートしていない点である。そのため、PUBGをデモで使ったブースは(筆者が見た限りでは)なかったし、ROG PhoneとPUBG MOBILEというタッグ演出も拝むことができなかったのだ。
ただ、今回のCOMPUTEXはどのメーカーも「日本のバイヤーが多く訪れた」と口をそろえる。原因は不明だが、日本で取り扱う商品が増え、選択肢が増すのは消費者にとっても喜ばしいことだろう。
この記事では、COMPUTEX TAIPEI 2018の会場に展示してあった気になるものをまとめてご紹介し、締めくくりとしたい。