イベントレポート
IN WIN、竜巻のような形状で40kg超えのアルミケース
~Lian Liの光る電源延長ケーブルも
2018年6月9日 13:41
Z-Tower
COMPUTEX TAIPEIで毎年独特な形状のケースを発表しているIN WIN。今年(2018年)もまた、これまでにない度肝を抜くケースを発表した。
COMPUTEX TAIPEI 2018で公開したのは「Z-Tower」という製品だ。まるで竜巻のように空気が渦を巻いて登っていくような、これまでにないデザインを採用しており、ぱっと見ではこれがPCケースだとはまったく思えないほど。
このフォルムは、アルミニウムを使ったパーツを5個組み合わせて実現している。各パーツは鋳造で作られているとのことだが、表面の光沢処理などは手作業で丁寧に行なっているという。
ケースを構成するパーツも展示されていたが、1つだけでも5kgを優に超える重さがある。実際にケース単体の重量は40kgを超えるそうで、まさに超弩級ケースと言っていいだろう。
対応フォームファクタはExtended ATX、ドライブベイは3.5インチシャドウ×2と2.5インチシャドウ×2、トップに120mmファンを3基装着でき、360mmラジエータにも対応。
前面インターフェイスにはUSB Type-Cも備わる。ブースでは、シルバーとブラックの2色を展示していたが、どのカラーで発売するかはまだ決定しておらず、COMPUTEXなどでリサーチした上で決めたいとのこと。発売時期は未定で、価格は4,000ドル超えになるそうだ。
915
IN WINでは、もう1つおもしろいケースがあった、それはフルタワーケースの「915」だ。前方と背面が曲面となった独特の形状も新しいが、とくにおもしろいのが上部で、内部の温度変化に応じてパネルを上下させ、放熱効果を高められるようになっている。
パネルはフロント上部のボタンを押すことで上昇、または下降するが、動作は非常にスムーズで、見ていてかなり気持ちがいい。しかも、トップにはガラスが装着され、LEDイルミネーション付きファンが綺麗に見渡せるのもポイントが高い。こちらは2018年夏頃の発売を予定しているそうで、価格は未定だ。
Lian Liの光る電源延長ケーブルをじっくり見た
こちらの記事(Lian Li、世界初の光る電源延長ケーブル「Strimer」)にもあるように、Lian LiはCOMPUTEX TAIPEI 2018に合わせて世界初の光る電源延長ケーブル「Strimer」を発表し、会場ブースで展示した。実際に展示された製品をチェックしてきたので紹介する。
まず最初に確認しておきたいのは、光る構造だ。光る電源延長ケーブルと紹介されているため、電気が通るケーブル自体が光るように思えるが、実際にはそうではない。電源ケーブル層の手前に透明なチューブを並べた層が用意され、その透明チューブが光ることで、電源ケーブル自体が光っているように見える。
しかも、ドイツ人オーバークロッカー“Der8auer”氏が、さまざまな透明ケーブルのなかからもっとも綺麗に光るものを選別した上で採用しているというこだわりようだ。
LEDはアドレサブル対応で、ASUS、MSI、GIGABYTE、ASRockのLED制御機能にも対応しており、各マザーボードの制御アプリケーションで発色や発光パターンをコントロールできる。
また、拡張カード型の専用コントローラも用意。専用コントローラに接続した場合には、カードエッジに用意されているボタンで発色や発光パターンを変更可能となっている。
なお、専用コントローラ利用時には、ケーブルをデイジーチェーン接続し、発色や発光パターンを一括して変更することになる。
延長ケーブルは、24ピンマザーボードケーブルに加えて、ビデオカード用の8ピン補助電源ケーブルも用意している。