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価格100万円超え、総重量100kg超えの超弩級PCケース「InWin Infinite」
2024年12月4日 10:45
台湾In Win Developmentは11月29日(現地時間)、限定版となる第11世代のシグネチャーPCケース「InWin Infinite」を発表した。直販サイトにおいて6,776ユーロ(約106万7,000円)で販売されており、注文はカスタマーサービスへの問い合わせで行なえる。
6月に開催されたCOMPUTEXで展示されたモデル。PCケースとしてのデザインを「芸術性の驚異的な飛躍で再定義」したとしており、最大180度の曲面ガラスを採用。このガラスの実現には、反対方向への折り曲げが必要だったため、「エンジニアリングと技術の卓越した技巧だった」としている。ガラスの厚みは6mmで、化学強化プロセスをへて、破損を防ぎ安全性を高める保護フィルム層が追加されているという。
その反対側には陽極酸化処理された4mm厚のアルミニウムを採用。ダイヤモンドカットエッジとサンドブラスト仕上げを採用し、前面I/Oパネル部はヘアラインやレーザー刻印のアイコンを備えている。
本体は電動ヒンジを介して手作業で鍛造されたアルミニウムベースに取り付けられており、そのベースは砂型鋳造により1つのパーツで構成されている。サイドパネルは磁気開閉式で、マザーボード背面へのアクセスも容易にした。
最大の特徴は内部へのアクセス方法で、一般的なPCケースでありがちなガラスサイドパネルを手動で取り外すのではなく、ボタンを押すこと電動で行なわれること。アルミニウムシャーシ全体が円形のヒンジを中心にゆっくりと垂直から水平へと回転し、内部にアクセスできる。最大25kgのハードウェアを駆動でき、これはもっともハイエンドなPCビルドでも十分な重量だという。電動ヒンジは1,500回以上の動作に対応できるテストが行なわれている。
そのほか、セミオープンフレームによる優れた冷却性とカスタマイズ性、12種類を超えるカスタマイズ可能な照明モードを搭載したエッジイルミネーションなど、魅せるPCビルドを実現する。
対応フォームファクタはExtended ATX、ATX、microATX、Mini-ITX、拡張スロットは8基。対応ビデオカード長は370mm、対応CPUクーラー高は180mm。前面インターフェイスとしてUSB 3.2 Gen 2x2 Type-C、USB 3.2 Gen 1 2基、音声入出力を装備。ファンは前面に120mm角を3基、背面に120mm角を1基装備できる。拡張ベイは2.5インチ2基。電源はATXで最長250mmをサポートする。
本体サイズは990.41~1,019.07×404.51×913.86mm。重量は47kgと、PCケースとしての常識の域を既に逸脱しているのだが、箱を含めた総重量に至っては100kgに達するため、特別な取り扱いが必要だとしている。