イベントレポート

Supermicro、世界初のデュアルXeonスケーラブル搭載ゲーミングPC

DPG#1のコンセプトモデル

 米Supermicroは5日(台湾時間)、COMPUTEX TAIPEI 2018のブースにおいて、世界初となるXeonスケーラブルファミリーをデュアルで搭載したゲーミングPC「DPG#1」を展示した。

 厳密に言うと、デュアルXeon搭載のゲーミングPCは、Acerが5月に「Predator X」を発表しているが、Predator Xは開発表明をしただけであって、実機は公開されていない。一方でSupermicroは、COMPUTEXで実機を展示できたのが大きなトピックとなる。

 とはいえ、今回展示したDPG#1は、あくまでも既存のサーバー/ワークステーション用のマザーボードに、Xeonスケーラブル・プロセッサーを2基載せたコンセプトモデル。実際の製品は、SuperOブランドとして、コンシューマ向けのUEFI BIOSを載せることになる。

 また、マザーボード単体として出荷することは考えていないそうで、基本的にはCPUやビデオカード一式を組み込んだ完成品PCとして販売される。高価となるため、システムの出荷数は限定となる見込みだ。

 説明員によると、とくに中国ではゲームプレイを実況してインターネット配信する「ストリーマー」の職業が大流行しており、こういったストリーマーは金に糸目を付けることなく、ゲームとエンコードなどを含む複数の高負荷タスクを同時に、高速に、そして確実に実行できる環境を求めているという。DPG#1はこういったユーザー向けのシステムとなるとのことだ。

 また、同社はゲーミングブランドSuperOを立ち上げているものの、低価格帯で真っ向から勝負するより、同社が本来得意とするハイエンドで勝負したほうが差別化につながるため、投入を決めたという。

 DPG#1はExtended ATXフォームファクタを採用する見込みで、Supermicro創立24周年を記念する日(2018年9月)に投入する予定としている。

Xeonスケーラブルを2基搭載