イベントレポート

シリーズ最高性能の4Kノート「ASUS ZenBook Pro」詳細

ZenBook Proを紹介する、ASUS会長のJonney Shih氏

 ASUSは、COMPUTEX TAIPEI 2017開幕前日となる5月29日(現地時間)に記者会見を開催し、クアッドコアCore i7およびGeForce GTX 1050 Tiを搭載する高性能ノートPC「ASUS ZenBook Pro」を発表した。

 ZenBook Proは、ZenBookシリーズの最上位に位置付けられる製品で、プロフェッショナルユーザーをターゲットとしている。最大の特徴となるのが、ZenBookシリーズ最強の性能を備える点。CPUにはクアッドコア版の第7世代Core i7 Hプロセッサを採用するとともに、ディスクリートGPUとしてGeForce GTX 1050 TiまたはGeForce GTX 1050を搭載する。

 メモリはDDR4-2400を採用し、最大16GBまで搭載可能。また、内蔵ストレージはSATA SSDまたはNVMe PCI Express 3.0 x4対応SSDを選択可能となっており、容量はNVMe PCI Express 3.0 x4対応SSD選択時で最大1TB。Thunderbolt3/USB 3.1 Gen2対応USB Type-Cポートも2ポート備えるなど、シリーズ最強モデルらしくスペック重視の仕様が特徴となっている。

 液晶ディスプレイは、フルHD(1,920×1,080ドット)または4K(3,840×2,160ドット)表示対応の15.6型パネルを搭載。sRGBカバー率100%、NTSCカバー率72%と広色域表示にも対応し、コントラスト比も1,000:1と高い。パネルの種類は公表していないが、178度の広視野角も確保しているという。ただし、タッチには非対応。

 また、ZenBook Flip Sと同様に、ディスプレイは狭額縁の「NanoEdge」仕様となっている。左右のベゼル幅は7.3mm、上部は11.3mmに狭められており、それによってフットプリントも365×251mm(幅×奥行き)と、15.6型ノートPCながら14型液晶搭載ノートとほぼ同等のコンパクトさを実現。加えて、高さは18.9mm、重量は1.8kgと、ZenBook Proシリーズとして最薄・最軽量となっている。

 キーボードはフルサイズで、ストロークは1.5mmと深く、バックライトも搭載し快適な利用が可能とする。またタッチパッドも大型で扱いやすく、右上隅にはWindows Hello対応の指紋認証センサーも搭載している。

 外部ポートは、左側面に電源コネクタとHDMI出力、Thunderbolt 3/USB 3.1 Gen2対応USB Type-Cポートを2ポート、右側面にオーディオジャックとmicroSDカードスロット、USB 3.1 Gen1対応のUSBポートを2ポート備える。無線機能はIEEE 802.11ac準拠無線LAN(2×2)とBluetooth 4.2。内蔵バッテリは73Whと大容量のリチウムポリマーで、約14時間と長時間の駆動が可能。また、約49分で60%の容量を充電できる急速充電機能もサポート。

 ZenBookシリーズでおなじみのアルミニウム筐体で、側面のダイヤモンドカット加工や天板の同心円状ヘアライン処理などの細部までこだわったデザイン性も、シリーズ同様。筐体色はマットブラックとロイヤルブルーの2色をラインナップ。北米での販売価格は1,299ドルからで、発売時期は未定。

ZenBook Pro
天板。フットプリントは365×251mm(幅×奥行き)
正面
左側面。高さは18.9mmとZenBook Proシリーズ最軽量
背面
右側面
底面
液晶はフルHDまたは4K表示対応の15.6型パネルを採用。sRGBカバー率100%の広色域表示に対応。ベゼル幅を狭めた「NanoEdge」仕様で、フットプリントの小型化に貢献
キーボードはアイソレーションタイプで、19mmフルピッチ、ストロークは1.5mm。キーボードバックライトも搭載する
タッチパッドは大型で、右上隅にWindows Hello対応の指紋認証センサーを備える
左側面に電源コネクタ、HDMI出力、Thunderbolt 3/USB 3.1 Type-Cポートを2ポート備える
右側面には、オーディオジャック、microSDカードスロット、USB 3.0を2ポート備える
キーボード左右および底面にharman/kardonブランドのクアッドスピーカを搭載し、サラウンドサウンドの再生に対応